これほど興奮するゴルフ大会は他にないだろう。
それは、「ライダー・カップ」である。
1927年から始まった、2年ごとに開催される米国対欧州の団体戦である。
英米対決で始まったが、ずっとゴルフの本場となったアメリカが勝ってばかりいた。
それが、1985年ごろから欧州が勝つようになってきた。
欧州連合の成立と機を一にするのが面白い。
ライダー・カップの名ライダーは、カップを提供した英国の種商人の名からきているとか。
さて、今回は雨で1日延びたので、きょう月曜日に決着がついた。
タイに居ると、テレビで、タイ語だが、6時間あまりフルに中継してくれるから
うれしい。
3日目の欧州の猛チャージで欧州リードの中で戦われた今日最終日は、
個人戦で12組のマッチプレーだ。
前半は欧州が今日もリード。楽勝かと思われた。
ところが、後半から米国がタイガーやミケルソンの活躍でじりじりつめ、
若手のリッキー・ファウラーのドーミー3ホールをしのぐ活躍で13.5対13.5に
追いついてしまった。残るは最終組。
これもリードしていたマクダウェルが1アップまで迫られる。
しかし、なんとか逃げ切って欧州の優勝。
ウエールズのセルティック・メーナーで行われたこともあり、
観客の「ユーロ、ユーロ!」の歓声がものすごかった。
欧州がひとつになった雰囲気だ。団体戦ならではの興奮だ。
キャプテンは欧州がコーリン・モンゴメリー、米国がペイビンだった。
PGAのツアーで上位に来る選手をじっくり見れて楽しかった。
モンゴメリーは、今年1月のアジア欧州の団体戦「ロイヤル・トロフィー」にも
選手としてタイのアマタ・スプリング来ていた。
ロイヤル・トロフィーも長続きして盛り上がって行ってほしいものだ。