しっかりしてよ、ニッポン!
日本が、ガラパゴス島(世界に取り残される孤島)風になって、
そこで「茹で蛙」で、危ないのに危機感を感じない国になってしまったのでは
ないかと、南国から見た感想を送ったら、
日本の友人のKさんから、19歳の若者からの危機感のメッセージをいただいた。

中身の認識の度合いは別にして、今の日本に対する
19歳の強烈なメッセージを伝えている。
「日本の大人たちには切られる危機感が決定的に欠乏している」
というものだ。将来の年金をめぐる世代戦争の宣戦布告みたいだ。
(「アナーキー・イン・ザ・ニッポン、日本の大人たちへ」2010.11.24(Wed)  小田 明志 )
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4909

思うが、こんな日本に誰がしたという責任論よりも、
政治家が悪い、マスコミが悪いと言う責任論よりも、
やはり結局は日本の国民、日本のシステムの問題が出てきたように見える。

タイは立憲君主制ゆえ、議会の形はあるが民主主義はないのではないかという
懐疑論があるが、タイから見れば、日本のほうが、よほど政治が機能していないように
見える。

経済危機の日本に、最近は大きなデモや抗議はない。
タイの、よしあしは別にして、91人の死者を出す現政権への抗議とは、対照的だ。

日本では、社会人、つまりサラリーマンが多いが、
職場の内外で政治活動をするならば異端に映るのではないだろうか。
実際、職を超えての政治活動はほとんどの個人にはない。
古い言い方だが、「お前は赤か」と職場からはじき出されがちだ。

「政治は特別な、やや汚い異色の仕事」と日本人は、社会に出る前から
頭に刷り込まれていないだろうか。
だから、政治は特別な職業で、いわゆる「先生」にお任せすることになる。

どこの国で、大事な政治を「先生」にお任せするだろうか。
しかも、この先生たち、親の知名度で選ばれた世襲議員だったり、
芸能界・スポーツ界からの知名人だったりする。
従って、政治のプロというより政治のしろうとが多い。
ことに経済知識に疎い政治家があまりにも多い。
立候補者には、第三機関による「社会常識テスト」で資格を与えたい。


どこの世界に、大事なことをしろうとにまかせきる世界があるだろうか。

そして、政治がうまくいかないと、
ただちに不信任をつきつけるだけだ。
マスコミがこれを拡声器に乗せる。
アメリカのように、物足りない大統領でも、選ばれたからにはおだてて盛り上げ、
一方で要望を突きつけて、いくらかでも良くして行こうという盛り上げは、
この国にはない。

マスコミは、活字信仰の国民に対して、
マッカーサーに教わった一面を強調し、
ともかく現政権の批判をするのが、「社会の木鐸」たるゆえんと心得ている。
良くするためにこうしようという呼びかけは、不偏不党の名のもとにない。

政治という国を左右する、そしてじぶんたち国民も巻き込む、
会社よりも一番大事なことを、しろうと集団にまかせきり、
うまくいかないと、提言もせず、こき下ろすばかりである。

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ひとつ、国民裁判員制度を真似て、
非選出市民も一定期間、国会の議論に参加する仕組みを作ったらよい。
政治がいやでも身近に感じられることだろう。

政治家や官僚といった「お上」は特別であり、うまくやってくれるはず、
といった頼り切った社会は、民主主義社会とは言えまい。

「誰が政治家になっても同じだから・・・」と
あきらめきっている有権者に選挙の資格はいらないだろう。
選挙意欲テストにパスした、志ある人間だけに選挙させればいい。
今のような無責任な衆愚政治より、よほど新鮮だろう。


茹で蛙は、ブラックスワン(思いもよらない大きな危機)が飛んでくる
本当の危機にならないと、気づかない。というより気づきたくない。
和が保たれ、安定しているのがいいと言う。
しかし、闘いが繰り広げられ、不安定なのが世の常だ。
自分に一体何が出来ると言い訳をして、眼をそむけているだけだ。

これでは、世界の動きにただ巻き込まれるだけだ。
国としての意志、戦略が見えない。
新しい「坂の上の雲」の下に何があるのか。それはどうやって手にしていくのか。
それがないから、国の危機の中で、永田町中心に足の引っ張り合いばかり、
なおやっている。

こう言っても、「何を勝手に騒いでいるの?
いいじゃない、今のままで。経済が回復していけば・・」と言われそうだ。
相変わらずの、長いものにはまかれろ的な声が聞こえてきそうである。
これをさして、「茹で蛙」というのだ。

タイ人はキーキアット(面倒くさがり屋のなまけもの)と自ら正直に言うが、
日本人の方が、現状を変えたくないという意味では、ほんとうの
キー・キアットではないだろうか。毎日忙しそうにしているだけで・・。

南国から見ていると、日本の、日本人のいいところ、優れた点が
やまのように見えてくる。
しかし、実際の政治や社会、経済の動きを見ていると、
「何やってるの?」という疑問符だらけになる。

しっかりしてよ、世界の誰よりも、本を読んだり知識があったり、
謙譲の美徳があるのだから・・・。
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by ucci-h | 2011-01-05 13:15 | 日本・米国・欧州 | Comments(4)
Commented by 鎮守様 at 2011-01-05 21:36 x
一々ごもっともです。
良く分からぬまま総理になった人が適当に大臣を指名するのではなく大臣になりたい人が自分が大臣になったらどうするのかをマニフェストにする位はやってもらいたい。
歳より社会になれば年寄りの1票が重くなるから福祉ばかりに目が行き、国の将来なんかより重きをなすことになりますから、65歳以上で年金だけの人や、税金を払っていない人は選挙権を与えないほうが良いと思いますね。
Commented by 摂津屋 at 2011-01-05 22:01 x
今、報道ステーションに菅くんが出てますが、聞くほうも言う方も小沢君のことばかり・・・
ガラガラポンが必要だが、次の展開も見えないし・・・
救国新党が待たれます!!!
Commented by ucci-h at 2011-01-05 23:30
鎮守様 はははは。投票権は、20÷年齢としましょう。20歳の人は1票。60歳は、3分の1票でどうでしょう。
Commented by ucci-h at 2011-01-05 23:34
摂津や様 小沢一人がどうのこうのと言っているときじゃないはずですがね。菅は小沢に勝ったのだから、無視して、国民の方を向いた政策を進めて欲しいですね。補正予算を通すことなど、方法論を言っているだけじゃ、程度が知れますね。

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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