最近号で、東南アジアの健康危機に関するレポートを出した。
http://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(10)61507-3/fulltext
人口6億を抱える東南アジア社会は大きく変化しつつあるが、
元々病気の発生しやすいこの地域の健康状況は、むしろ危なくなっているというものだ。
がんのような慢性的疾患が、この地域の死亡原因の60%を占めているという。
この地域は「鳥インフルエンザ」のような伝染病の発生しやすい地域だが、
人口の都市化によって伝染しやすくなっただけでなく、
近年の天候異変、ことに高温化と洪水の増加が、「デング熱」などの病気を増やしている。
また、森林伐採、都市化など自然の変化が、細菌の野生地から家畜へ、人間への
移動をしやすくさせているとも言っています。
各国の協力が必要な分野だが、国の対立が、これら健康阻害要因への
国境を越えた協力を進められないでいる。
生活習慣が気ままな国が多いので、不健康な食事や喫煙、運動不足が
心臓病などの病気を先進国に負けないくらいで増やしているとも。
確かに、タイ人は歩かないなあ・・・。
さて、タイに住むあなた、ないしはタイに住みたいと思っているあなたは、
どうしますか?日本にいたほうが健康にいいんじゃないかしら。