吹き寄せているようだ(サムイしゃれだなあ)。
サムイ島には、昨年1年間で78万人の観光客が訪れたが、
うち8割はヨーロッパ人だった。
今年は、ヨーロッパからの旅行者が2割減ると見られている。
いうまでもなく、欧州を覆う財政危機、緊縮政策のためだ。
今年全体では、ヨーロッパ客は46万8千人ほどに減り、全体の6割に
減少する。しかし、中国、台湾、香港、シンガポール(みんな中国系だ)からの
客が増えるので、全体では、昨年並みと、当地の旅行協会は見ている。
最近、ベルギーの大手の旅行代理店「ベスト・ツアーズ」が破産し、
タイ側の旅行社は2億バーツほど取りはぐれたといわれる。
オーストリアやハンガリーの旅行社も閉鎖している。
この1-2月のハイシーズンでも、サムイ島のホテルの
客室稼働率は70%ほどと、過去の90%水準から落ちている。
年間の稼働率も50%を割りそうである。
サムイへの便数は増えたが、飛行機が小型化したため、一日
3,000シートは変わらない。一方、航空運賃は、バンコクからの片道で見て、
過去の4,700バーツから5,300バーツに上がっている。
昨年は、20ホテル(300室)が新築され、島の総客室数は17,000室になった。
今年のホテルのオープンは4-5にとどまるだろう。
客室料は今年は大きく下がりそうだ。
5つ星ホテルで昨年の一泊平均5,800バーツが5,000バーツには下がるだろう。
またサムイ島の開発方向の問題もある。
今や自然を楽しむエコツアーがはやってきている。
サムイ島は、むかしと変わらない開発一点張りだ。
そのうちに客離れがやってくるかもしれない・・。
ここ数年、サムイ島、プーケットなど観光地はみな国際リゾート価格になって
しまいましたね。
サムイ島の寒い風が吹くのは、タイの在住者にとってはけっこうなこと。
でも、サムイ島がいつか日本の熱海のようになってしまっては困りますね(笑)。