終わって、新しい世界のトップランキングが出た。
全豪オープン男子シングルは、年末チャリティ・テニスで疲れのたまった
ナダル(スペイン)とフェデラー(スイス)が敗退し、
決勝では、ジョコビッチ(セルビア)がマレー(英国)のメジャー初優勝の悲願を
退けた。翌日の英国の新聞は、「マレーはよき精神戦略面のコーチが必要だ」と
かつてのドイツのチャンピオン、ボリス・ベッカーのコメントを載せていた。
決勝に残った二人ともまだ23歳。先行きが楽しみだ。
女子は、体調の悪かった、応援していたイヴァノビッチ(セルビア)が1回戦で敗退したが、
もう一人応援した中国のリー・ナーが決勝まで残った。
惜しくもチャンピオンの座は、ベルギーのベテラン(と言ってもまだ27歳)、キム・クライスターに
取られたが、彼女の冷静なプレー振りと、だんなとの結婚記念日を間違えたり、
「ねらいは賞金だ」と正直だったり、「夕べは旦那のいびきでよく寝られなかったの」と
言ったり、そのおおらかな人柄が魅力的だ。
WTA(女子テニス協会)が発表した1月末の新しい女子のランキング・ベストテンは面白い。
10位まで、各国一人ずつとなったからだ。おそらく史上初めてのことでは
ないだろうか。それと、女性に年齢のことを言うのは失礼だが、すべて20歳から30歳までに並んでいる。
以下、新しいランキングである。
無冠(と言ってもまだ20歳)の美人プレーヤー、ウォズニアッキー(デンマーク)の1位は変わらず。
優勝したキム・クライスター(ベルギー)が2位に。3位にはツボネレーバが
ひとりロシア人として残り、4位には、4回戦で4時間44分の死闘を制した
スキアボーネ(イタリア)が上がった。
5位にオーストラリアのストーサー、6位にビーナス・ウイリアムスがアメリカ人として
一人残った。7位にリーナー(中国)が上がった。8位にはスロベニアのジャコビッチ、
9位はベラルーシのアザレンカ、10位にポーランドのラドワンスカが入った。
セレーナ・ウイリアムスは、12位に落ち、復帰してきたロシアのシャラポワは13位、
応援するアナ・イワノビッチ(スロベニア)は19位である。
日本からは、ベテラン伊達君子が55位、森田あゆみが58位である。もっと
アジアの選手が増えて欲しいなあ。
Curr Prev Name DOB Nation Rank pts Tours
1 1 Wozniacki, Caroline 11/07/90 DEN 8655 22
2 3 Clijsters, Kim 08/06/83 BEL 8515 14
3 2 Zvonareva, Vera 07/09/84 RUS 7405 19
4 7 Schiavone, Francesca 23/06/80 ITA 5055 21
5 6 Stosur, Samantha 30/03/84 AUS 4862 20
6 5 Williams, Venus 17/06/80 USA 4645 15
7 11 Li, Na 26/02/82 CHN 4450 20
8 8 Jankovic, Jelena 28/02/85 SRB 4385 21
9 9 Azarenka, Victoria 31/07/89 BLR 3935 21
10 14 Radwanska, Agnieszka 06/03/89 POL 3340 17
http://www.wtatour.com/page/RankingsSingles/0,,12781~0~1~100,00.html