高成長の企業があることをお伝えしたが、マクロ経済面でも
フィリピンは頭角を現してきた。
2011-01-21 12:18
アジアの高成長から一歩取り残されていた
フィリピンが、この高成長マーチに、昨年から
歩みを合わせられるようになってきた。
昨年の実質GDP成長率は、7.3%。
フィリピンの統計が統一的に取れ始めた
1986年からの四半世紀のなかで、一番高い伸びとなった。
理由は、周りの経済、中国やインド、アセアン諸国の経済が
高い伸びを示したので、輸出が伸び、また海外で働くフィリピン人の
仕送りが増加したためだ。
1986年以来の高い伸びだが、この年は、ちょうどマルコス大統領が退陣させられた年だ。
昨年は、5月の大統領選でベニーノ・アキノ新大統領が、
今後6年間の大統領職を、前任のアロヨ大統領から引き継いだ年だ。
アキノ大統領の下での、政治腐敗防止キャンペーン、社会福祉支出の増加、
インフラ整備支出の拡大によって、今後フィリピンもアジアの隣国の
高い経済の伸びに参加できようと、在マニラの米国商工会議所の
投資アドバイザーは見ている。
若い人口が多く、成長ポテンシャルも10%近くあるはずなのに、
過去10年は、5%未満に甘んじてきた。
アロヨ大統領の治世下では、貧富の差はむしろ広まっていた。
フィリピンといえば、ごみ山で売れるものを拾い集める子供たちの写真が
目に映る。
今後は、10%近い潜在成長力を持つもとで、今年も7-8%の経済成長率を
政府は見込んでいる。
ただし、個人消費が伸び悩むので、5.1%程度と見るエコノミストもいる。
フィリピンは、人口9,300万人の大国である。
20年後には、日本の人口を上回っていよう。
15歳未満が人口の3分の一を占める若い国である。
政情が安定し、経済が軌道に乗れば、
無視できない国になってこよう。
セブ島かボホール島に行ってみようかな。
ブログを拝見させて頂き、とてもためになります!
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