前回、エアアジアの近況をお伝えする中で触れた。
LCCは、アジアの空港の発着の2割を超えてきている。
2010-12-02
エアアジアに負けず、いや乗客キロ数では、これを上回ってトップにあるのが、
オーストラリアのカンタス航空が持つ「ジェットスター航空」である。
2004年にメルボルンをベースに、カンタス航空の完全子会社として設立されたジェットエアーは、成田や関空はじめ国際線も持っている格安航空だ。
そして、これとあわせ、シンガポールのチャンギ空港をベースに
主にアジアの空をカバーすべく設立されたのが、「ジェットスター・アジア航空」である。
今は、カンタスとシンガポールの民間資本が株主である。
ジェットスターが飛び始めた2004-2005年ごろは、
競争が厳しかったが、ジェットスターはこれに勝ち抜いてきた。
また、2008年の信用危機による経済の落ち込みも潜り抜けてきた。
この業界では、先行して進めてきた会社が後の勝者になるという
固い信念で伸びてきたという。
航空会社の規模を示すRPK(有料乗客キロ数)でみると、
2009年時点で、ジェットスターがトップで、220億キロ人
2位がクアラルンプールベースのエアアジアで、170億キロ人
この2社が大きく、これに続くのが、ライオンエアー(インドネシア)の110億キロ人
セブ・パシフィック(比)とタイガー・エアウエイズ(シンガポール)の、それぞれ70億キロ人とバンコク・ポスト紙は集計している。
いずれも近年伸びているが、日本のスカイマークは、30億キロ人と、残念ながら低迷している。
もっとも、最近は業績が上がってきており、株価も昨年夏より上昇している。
日本発の格安航空にもがんばって欲しいものだ。