新興国から、先進国に流れを変えているようだ。
新興国は、インフレが高まり、相次いで金利を上げていることから、
先行きインフレが収まりきれないのを警戒しているようだ。
一方、先進国は、景気回復にもたもたしてきたが、
今年になって、そろそろ拡大局面に入るかとの期待が高い。
タイの株式市場も、12月に高値をつけた後、
今年になってSET指数は1000を割り、900台で停滞している。
外国人は、タイの流動株式の半分の2兆バーツほどを所有しているといわれる。
こうなると、昨年末、今年は1200を目指そうと強気だった
証券会社の中から、慎重論、警戒論が出てくる。
2010-12-29
相場予想とは、いつもそんなものだ。
「過去からの延長だとこうなりそうだ」というのが、予想だから、
大方はどちらかに外れることになる。
2月半ばになって、「パトラ証券」が慎重な見通しを出してきた。
第1四半期には、900を割るかもしれないと。
理由は、①インフレの高進、②政治の不安定化、③国境紛争である。
こういう理由は、誰でもつけられる。
もし原油価格がバレル120ドルを超えていくなら、インフレ状況が悪化し、
金利は50ベーシス・ポイント、年前半にも引き上げられるだろう、と見る。
また、年央までに予想される総選挙では、民主党が勝つだろうと見る。
ここまで経済を良い状況で持ってきているから。
「カシコン証券」もやや慎重だが、強気を維持している。
第1四半期は下がるかもしれないが(もう下がっている)、第2四半期には
リバウンドして、第3四半期には、新高値もあるだろう、と見る。
経済の拡大がその論拠だ。
企業利益も15~20%伸びるだろう。
今のインフレ懸念も年後半には収まり、タイのインフレ率は3.3%ほどだろう、と見る。
相場予想は、当たるも八卦、当たらぬも八卦だ。
もし、当たるなら、予想業をやめて、自分で稼いでいる。