昨年12月には、9ヶ月の決算状況をお伝えしたが、年間の決算もこの勢いを持続するものだった。
好調なタイ企業の業績だが [2010-12-22 ]
SET(タイ証券取引所)の発表によると、上場463社(全上場企業の91%強をカバー)の昨年1年間の売上げは、前年比16.9%増の7兆3,300億バーツ。純利益は、同じく32.4%の6,143億バーツだった。売上げ純利益率は8.4%だった。
第4四半期も、売上げが前年同期比12.5%増の1兆9,470億バーツ、純利益は同じく41.9%増の1,658億バーツと好調だった。
昨年の純利益のトップ5の企業を並べると、
1位、エネルギーの「PTT」、2位が関連の「PTT開発」、3位が「サイアム・セメント」、4位が石炭の「バンプー」、5位が「バンコク銀行」だった。
昨年の32%増という高い利益の伸びは、過去10年の平均伸び率17.1%を大きく上回るものだった。これで、2008年の金融危機後の過去2年の年平均利益伸び率は、40.6%となった。
昨年はバーツ高の中で高い増益率を示したタイ企業だが、さすがに、今年の伸び率は、バーツ高、原油高、人件費高の中で、下がるでしょう。