タイにおける不敬罪とは?
立憲君主国タイランドにおいて、
王様は尊敬の対象であり、その存在は絶対的ですらある。
刑法112条には、不敬罪(Lese Majeste)の規定がある。
王様を侮辱したかどで牢屋にぶちこまれた日本人もいる。
赤シャツ隊のリーダー、ジュトゥポーンも、5月の集会での
スピーチが不敬罪のかどで、保釈が取りやめられ、今入獄している。

しかし、この不敬罪は、その使い方に問題があり、
先週金曜日には、100人の作家、ジャーナリストたちが、
公開書簡を公表したと、バンコク・ポスト紙の前編集者ベーラ氏が
紙上で伝えている。

問題は、この規定の乱用である。
近年、この規定の使用が増えており、2005年から09年までに
訴えは547件も起こっていると、伝えている。

この規定を用いた脅しという政治的ツールとしての使用が、
言論の自由さえ圧迫しており許せないというわけだ。
「第112条不敬罪を知ろうキャンペーン」を張り出した。

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歴史的事実に基づく、善意の直截的記述さえ、王制への侮辱、中傷だと
不敬罪の対象とされてしまうというわけだ。

そもそも、侮辱(insult)の定義さえされていないので、
善意の批判さえ、中傷ととらえられがちだという。
運用上の問題は、誰でもが、誰に対してでも、訴えられることだ。
そのため、しばしば政治的ツールとして使われる。
しかも、法執行の、明確な基本的な手順がないそうだ。

不敬罪は、日本の明治初期にタイの近代化を果たした
ラーマ5世、チュラロンコーン王の時に導入された。
当時は最高3年の刑期だったが、今では最低3年、最高15年となっている。
キャンペーンを張る連中は、民主主義制度にふさわしくないと訴えている。

さて、黄門の印籠ならぬ、この不敬罪、使うほうにすれば
便利なツールで捨てられないだろう。
112条の修正は出てくるのだろうか。
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by ucci-h | 2011-05-26 11:45 | アジア的な生活 | Comments(0)

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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