映画が最大の受動的な娯楽である。
映画館は主にショッピング・センターの中にあるから、
家族で買い物のついでに、映画を見ようと言うことにもなる。
タイでは、フランス等欧州の映画や日本の映画はあまり見られないが、
ハリウッドの映画は、日本よりも早く封切られるものが多い。
しかも料金が安いから、自分のような日本で年に60本以上は見る
映画ファンにとってはうれしい国である(日本語のサブタイトルは
もちろん、ないが・・)。
ところが、この安い娯楽に異変が起きている。
チェンマイのエアポート・プラザにも入っている映画チェーン
「メジャー・シネプレックス」は、この諸物価高騰の折から
先月映画代を20バーツも一挙に予告なしに上げたのだ。
メジャーは、セントラル・デパートに入っている「スカラ」等の
独立系映画館と違って、設備も良い代わりに、もともと平均120バーツほどの
値段だったのが、20%近くも上がったことになる。
しかも、最近は、上映前の広告が、予告編含め、延々と30分近く続くので、
映画ファンから「フェイスブック」などで指弾されている。
メジャーは、全国最大の映画館チェーンで、シェアは65%に達すると言われる
(2位の「SFシネマ」が20%ほどで続く)。
従って、独占的地位を利用しての値上げだとの非難も受けている。
映画館へ行くと判るが、映画の客は大方が若い世代。
あまり親のようにチケット代に頓着しない。だから値上げも怖くないのかもしれない。
メジャーのウィーチャ会長は、「タイの映画代は、なお国際的に見て安い」と
言っているが、国際比較じゃなくて、その国の物価に比べて比較するものだろう。
折りから、今年相次いで出てきた高価格の3D映画は、
ハリウッドでは、はや飽きられてきたといわれる。
映画代が、マッサージ代(1時間)を上回って、引き離していくのは許せないぞよ!
バンコクではシート毎に価格が違っています。これは合理的だと思います。チェンマイでは全シートが同じ価格なのでしょうか。3Dはアバターを見逃してしまいました。いまは4Dの時代です。20BTの値上げとは何%の値上げなのでしょうか。