危ないバンコクの市内バス
日本の陸送トラックの運転手は、ある時間数を超えると休まされるので、
運転時間を短縮すべくスピードを出し、事故が発生することが知られている。
また、タイの観光ミニバスの運転手は、しろうとが多いから、
事故が多発し、現場から逃げてしまうことがうわさされている。

タイのバンコクは、市内バスが網の目のように走っているが、
その453路線のうち、「BMTA」(バンコク大量輸送公社)が
自ら運営している路線は108路線に過ぎない。
残りの345路線は、私営企業に任せている。
その理由は、BMTAに全路線をカバーするだけの資金がないか、
隅々の路線の不採算は目に見えているからだろう。

先日の日曜日に、悲劇はその私営路線で起こった。
30番バスが、8番バスと競うように市内のバス停留所に
信じられないようなスピードで突入してきたと言う。
停留所に立っていた娘の危機を救うべく、50歳の母親が
バスと壁の間に挟まれ圧死したと言う。

なぜ、そんな猛スピードで停留所に入ってきたかと言うと、
客を拾うための競争からである。
客を一人でも多く拾わないとやっていけないようだ。

この事故を受けて、運輸省は、新しい規則を4つ導入した。
1.バスのスピード制限を60キロ/時とする。
2.運転手の最低年齢を23歳から25歳に引き上げる。
3.バスのシャーシーの年限を25年以下とする。
4.バス同士の追い抜きを禁止する。

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しかし、この規則の効果については、懐疑的な見方が多い。

運転手の年齢制限は守られそうだが、2歳増えたからといって
何がそんなに違うだろうか?

スピード制限と追い抜き禁止については、まず、
規則をおとなしく守る運転手などほとんど考えられない。
スクンビットから入った首相邸のあるソイの前だって、
警備の警官が50人以上いるのに、赤信号でもバイクやBMWが
走り抜けていく国だ。

バスのシャーシー25年以上の古い車は走らせないは、効いてこよう。
しかし、シャーシーの交換には金がかかる。
よりいっそう客取りに拍車がかからないだろうか。

いつもそうだが、問題が起こるとすぐの対策が出る。
それはいいのだが、小手先の対策は、更なる問題を生み出し、
問題を大きくすることが多いと見る人もいる。

BMTAに資金を投入し、きちんと全路線に責任を持たせるか?
または、BMTAのバス路線独占を解体し、ほんとうの民営化を
行なうべきか?

それとも、バス停留所の客を目指させないために、停留所を
廃止してしまうか?
チェンマイの市内バスは停留所があるようでないよ・・。
えっ、それではバンコクの交通渋滞がいっそう悪化してしまう?
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by ucci-h | 2011-06-12 00:25 | アジア的な生活 | Comments(0)

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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