どこかのえらい先生が言っていた
ことがあとから間違いだったとわかったりした。
今回の事故で、権威あるもっともらしい意見が
必ずしも正しくないことが証明されてしまった。
このあたりの日本の仲間との議論の中で
いい設問が提示された。
「そもそも、人はなぜ権威に弱いのでしょうね?」
という疑問だ。
異国にいると、日本は特にそうなのかなと感じます。
古今東西おしなべて権威に弱いのではなく、
特に近代以降の日本が特にそうなのかなと・・。
理由はいろいろあると思います。
黙ってよく働く人間を作り出す教育は、
物事を自分なりに考えるプロセスを教えるより、
手っ取り早い結論の入手を教えました(権威が活躍)。
これと並行して、社会から自己責任が消え、
他人責任の国となり(ローラースケートで子供が傷ついたのは
役所の取締りが不十分だからだ・・等)、
いっそうお上まかせが常態化する(権威への依存)。
ますますラクな思考停止になりますね。
こちらは基本、自己責任の国です(権威なんて危なっかしくて
頼りにできません)から、赤信号でも自分の責任で渡ります。
最近とみに思うのは、ブログやトゥイッターでの真実に近い
情報の流通の力です(日本のはまだ品が悪いですが・・)。
権威ある(?)新聞は、なかなか底流を報じてくれませんし、
テレビの主要チャンネルは、ほぼすべてなぜか守旧派の
軍隊が持っているので、かえって、みな「そんなものだ」と
承知しています。
ことに最近は、新聞に表面的にしか載らない件に関し、
タイ語のブログやトゥイッターは、うわさも含めてですが、
平気でいろいろな画像が出てきて、一部の真実を
伝えてくれています。
こちらの“権威”は、治安維持法や刑法不敬罪や
インターネット取締法などを動員して闘っていますが、
自説をキープするのにたいへんです(笑)。
話がすこしずれました。ごめんなさい。
ちょんまげ時代はどうだったのでしょうか。
やっぱり「この印籠が目に入らぬか!」「へへー、御見それしました」ってやってたんでしょうかね、疑問ですが。
タイ人を見てると結構ドライな見解持ってますよね。裏表はシッカリ分けてるというか、したたかさを感じます。
かたや日本では「先生だから偉いんだ」的な従順さが蔓延してるようでもあります。タイ人から見ればバカに見えるかも。
会社で上司が言うことには絶対ですし・・・。
学閥の先輩が言うことは絶対ですし。
軍閥、警察閥も右に同じく。
なんていったって、高貴な権威にはただただひれ伏すばかりですし。
そこら辺は、日本以上に酷いですね。
そういう意味では権威に騙されるのも大人の知恵と言えるのかもしれません。
ただタイ人の場合は、普段は権威に平伏していても現実に自分の利益を脅かされたときは、豹変するというか、日本人と違う行動を取るように見えます。
私の姉夫婦は公務員なのですが、あの悪名高き「ゆとりローン」で郊外の新興住宅を購入したことを悔やんでいます。今現在売却した処で、借金のみ残る悲惨さです。でもやっぱり国家の方向に従順なのは今も変わりません。
自分が損してまで権威に従わないのが最近のタイ人で、損しても泣き寝入りってのが、現在の日本人のような気がします。
勝手な自論ですみませんでした。