起きる心配を載せたが、以前にも触れたが、タイのバンコクでは、
あと2年ホテルの供給過剰が続きそうである。
「2年後のバンコクのホテルは供給過剰か 2011-2-22」
http://uccih.exblog.jp/12960331
米系のホテル・チェーン「BWI」(ベスト・ウエスタン・インターナショナル)
のVP、デソーサ氏に言わせると、「スクンビットではすでに供給過剰だ。
平均客室稼働率は40-50%だ。これよりは高いという人間がいれば、
それはうそつきだ」とのことだ。
タイでは、お金の価値の高さやサービスのよさから、まだまだ旅行客が
伸びようが、その需要増も、供給増には追いつけないだろうと見る。
現在、バンコクには国際クラスのホテルが11チェーンあるが、
全4523室の稼働率は58%であり、平均室料は、2970バーツだそうだ。
中級ホテルは、国内外の19チェーンが運営しているが、高級ホテルの
部屋数を上回り、全部で6037室に及ぶ。
ここも稼働率は60%。平均室料は2235バーツだ。
エコノミーホテルは9チェーンがやっているが、
1700室の稼働率は71%とやや高い。平均室料は848バーツと安い。
今年に入ってからの稼働率は低く、先のベスト・ウエスタン・プラスの
スクンビットのホテルは36%でやってきている。
今から、新しいホテルを建設するとなると、
室料競争が厳しいから、黒字化するまで、通常の5~7年よりも
長くかかるだろうと見られる。
しかも、最低賃金300バーツが導入されるとなるとなお苦しい。
ホテルの人件費は、全費用の30~40%を占めるからだ。
もっとも、タイのホテルの料金が安いということは、
他国に対してたいへん競争力を持っているということだ。
ロシア、中国、台湾、インド、韓国からのバジェット志向の
旅行客を引き寄せる力があるということだ。
BWIホテル・チェーンも、今後2年間で今の14ホテルを25まで
増やすが、中級ホテル中心に力を入れていくという。
タイのホテルが安く泊まれるという事はありがたいことだが、
やはり人件費アップが気になるなあ。