外国人労働者の実態だが、前回お伝えしたように、
漁業従事者が、多く最初のステップとなっている。
タイの漁業は、典型的な人不足産業となっている。
全国で43万人の漁業従事者を抱えるが、
平均月収は、タイ人で6200バーツほどだ。
今議論になっている1日300バーツの最低賃金に届かないくらいだ。
もちろん、大漁なら大きな収入が得られるが・・。
6月15日から7月14日まで、外国人労働者の登録期間が
あったが、漁業で働く外国人労働者10万人のうち、
実際に登録したのは、2万人に満たなかったという。
雇用主からすると手続きが面倒で負担だったからだという。
今後は、各雇用主毎に登録するのではなく、各漁業組合ごとに
登録する方法が考えられている。そのほうが、船を変わる
外国人労働者にとっても好都合だからだ。
しかし、外国人労働者登録が軌道に乗ったとしても、
漁業の労働者不足が解消するわけではない。
登録させたからといって、外国人労働者が逃げていくのを
つなぎとめるわけにはいかないからだ。
逃げ出すのが多いのは、労働条件に不満だからだ。
労働力の不足に接して、雇用主はブローカーにたのみ
不法労働者に手を出す。
しかし、これは結局高い物につくし、人身売買の疑いに
かかわることになり、得策ではない。
国の雇用政策がないところ、ブローカーが暗躍する。
結局これですよね。「長くいるかどうかわんないのに、面倒な手続きなどやってられるか」ってのが人情ですよね。
ちなみに我嫁はトーモーの役人が大嫌いなのです。この間はお昼前15分に受付を拒否されて、怒り狂いました。客商売の原理からいってあの態度は許せないようです。テーブルにバシッと書類を叩きつけて、場内シ~ンとなっちゃいました。毎年毎年なにかの理由で不機嫌になる嫁に対して、私もクレンジャーイな気分にさいなまれます。もちろんメイドさんも更新時は思いっきり嫁のご機嫌取りに従事している模様。
雇い主が手続きを敬遠する理由はもっと色々ありそうですね。