に備えて、欧州の銀行が、その予防対策をはじめた。
欧州の銀行株は、9月12~13日と大きく下がっている。
仮にギリシャがユーロ圏を離脱するとしても、その債券価値は
大きく下がる。
代表的なのが、フランス3大銀行のひとつ「ソシエテ・ジェネラル」(SG)だ。
世界の銀行を総資産の順に並べると、昨年はトップ11の中に
フランスの銀行が3行も入っている。1位がBNPパリバ、
3位がクレディ・アグリコール、そして11位がソシエテ・ジェネラルだ。
ちなみに米国トップのJPモルガン・チェイスは8位、バンク・オブ・アメリカ
は12位、日本のトップ、三菱UFJは10位だった(バンカーズ・アルマナックより)。
フランスの銀行は、特にギリシャ国債への投資が多いので
注目されている。また、ギリシャの銀行も所有している。
フランスの銀行は、また景気のスローダウンの影響を受け、
それと短期借り入れへの依存度が高いことからも信用が揺らいでいる。
ソシエテ・ジェネラルは、以前今年の利益予想には届かないことを発表
したが、ここにきて、費用削減、ロシア。ルーマニアなどでの人員整理、
不良資産の売却、また、資産運用部門やフィナンシャル・サービス部門
の売却まで言い出した。
ソシエテ・ジェネラルは、資産売却によって、40億ユーロを手にしたいようだ。
ソシエテ・ジェネラルは、ユーロ圏の国債43億ユーロを保有しているが、
そのうちギリシャ国債は9億ユーロ(約1000億円)を占める。
折りから、大西洋の向こうでも、バンク・オブ・アメリカが3万人の
人員削減を発表している。
欧米の銀行は、2008年のサブプライム・ローン焦げ付き以来の
危機に直面している。