タイなどの途上国にも広がる肥満・生活習慣病
“貧困大国”アメリカでは、肥満は豊かさの象徴ではなく、
貧しさの結果であることが、明らかになってきている。
貧しい子供たちが通う小学校の給食メニューは、
安価で油やカロリーの高いジャンク・フードだらけである。

この傾向は、ひとりアメリカだけではなく、世界に広がりつつあるという。
途上国は、貧困化のせいではなく、生活の西洋化のせいであるが・・。

10月5日付のバンコク・ポスト紙に、長年開発地域のエコノミストと
して経験をつんできたサワイ・ブーンマ氏のコメントが載っている。
以下は、彼のコメントの抜粋である。カッコ内は、筆者のつけたしである。

@@@@@@

9月19日~20日と国連で、心臓血管、呼吸器系、がん、糖尿病を含む
非伝染病を議論する会議が持たれた。

これらの疾病は、2008年、3600万人の命を奪い、死因の63%を
占めている。
世界で900万人ほどが、これらの病気で60歳の誕生日を迎えずに
亡くなっている。

これら生活習慣病は、かつては金持ちの病気(贅沢病)だと
言われた。しかし、経済の発展により、開発途上国でもこれらの
疾患は広がり、患者の8割は開発途上国の人間である(未検証)。

ことに開発途上国では、医療費が高く、医療サービスが不足して
いるため、60歳以前の死亡が多い。
糖尿病から来る腎不全で腎臓を移植するには、インドでも
4万ドルはかかる。他ではもっと高い。
人口3300万のウガンダには、6つの透析機械しかない。
がんを治療する病院はひとつだけだ。

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(新聞に載った写真。中国では肥満児対策として綱引きが取り入れられている!?)

4つの行動パターンが、これらの生活習慣病をもたらすことは
知られている。喫煙と過剰なアルコールの摂取と不健康な食事と
運動不足である。
これらにより、高血圧、高コレステロール、高血糖値、そして
肥満がもたらされる。

アメリカ人の3人に一人が肥満なのは知られているが
これで驚いてはいけない。医学雑誌「ランセット」の8月号では、
今後もアメリカの肥満度は上昇して行くとの見通しだ。

非健康的なアメリカのライフスタイルは世界に広がっている。
高加工で速く準備された食べ物は、油脂、塩分、砂糖を多く含む。
また運動不足が加速される。

こういった生活習慣病を防ぐには、実は大きな費用はかからない。
途上国なら、ひとり1年に1ドルもかからない。中間の国で3ドルだろう。

予防コストは低いのに、世界の生活習慣病の増加はなかなか
抑えられない。
それは、途上国でも、生活習慣の改善が難しいからだ。
たばこの税金を上げたり、アルコールの販売を規制しているが、
嗜好品の習慣はなかなか変わらない。ファースト・フードへの
好みも同様だ。

さらに悪いことには、途上国の政府は、都市設計において
より歩かない街づくりをしている(チェンマイの歩道は、ほとんど
外国人しか歩いていない)。
タイにおいては、さらに最近は、自動車購入を優遇したり、ガソリンを
安くしたりして、この傾向を助長している
(タイ人もそのうちアメリカ人みたいに足が弱くなるかな?)。

@@@@@

私も食べてばかりいないで、ゴルフでも何でもいいから
もっと歩かなくっちゃ!
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by ucci-h | 2011-10-06 20:51 | アジア的な生活 | Comments(1)
Commented by muga at 2011-10-07 07:28 x
よく腹の出っ張った人がビールをゴクゴク飲んでますが、「これだけ肥満しても生きているなんて、どんだけ体が強いんだ?」と思いますね。私なんぞ、ちょっと規定をオーバーしただけで腰は痛いは、胃腸はヤラレルはで、まともな生活ができませんがな。ある意味ウラヤマシイです・・・

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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