世界で増えている。ペットは、家族の一員だから、
何日もペット・ホテルに預けておくのは良しとしないわけだ。
クルマでなら、一緒に行って、子犬ならホテルに忍び込ませるか、
ペット可のホテルに泊まればいい。
ところが、飛行機で行くとなると、どうするか?
ペットを航空会社は、荷物扱いで運んでくれる。
タイだと安い。タイ国内ならどこへでも、キロ当たり
39バーツ(105円)で運んでくれる(格安航空はダメ)。
我が家のクロちゃんは4キロしかないから、156バーツ(約420円)で
チェンマイからバンコクまで飛べる。犬はやすいなと、80キロのあなた
は文句を言ってはいけない。人間ならいくら重くても片道2000バーツの
割引チケットで行けるから、キロ当たり25バーツになる。それよりは高いのだ。
ただし問題はある。
多くのペットが飛行中に亡くなるからだ
(タイ航空は、「うちだけは亡くなっていない」と言っているが・・)。
アメリカの航空会社では、昨年、今年あたりから、
ブルドッグやパグといった、短頭獅子鼻種(猫ではペルシャ猫ヤヒマラヤン)
を禁止するところが増えた。
理由は、吼えたり、噛み付いたりするからではなく、やはり死ぬからである。
アメリカン・エアラインズでは、2010年の最初の3ヶ月間で、4匹のブルドッグ
が飛行中亡くなったので、禁止に踏み切った。
デルタ・エアラインズでも、今年の最初の3ヶ月間で3頭のブルドッグが
亡くなり、やはり同様な禁止措置を敷いた。
米国農務省の数字では、2005年6月から2011年の6月までの6年間で、
民間航空におけるペットの死は189頭に及び、そのうち半分以上の98頭
が短頭種だったと、ニューヨーク・タイムズは伝えている。
なぜ短頭種かというと、ブルドッグなどの鼻腔は小さく、飛行のような
ストレスの高い環境では呼吸が難しくなるそうである。
犬は、鼻で体温を調整するので、ことに熱の高い環境だとまいってしまう。
ユナイテッドやコンチネンタルも、夏季、短頭種の飛行を禁じたが、
9月15日の秋季シーズン入りから許可している。
アラスカ・エアラインズ、フロンティア・エアラインズ、ハワイアン・エアラインズ
などリージョナル・エアラインは、短頭種の乗機も許可している。
もし9キロ未満なら、乗客席に入れてもいい。
一方で、ペット専用のエアラインもアメリカではできて来ている。
「ペット・ジェッツ」は、2年前から全米でチャーター便を飛ばしている。
4分の一は、人間じゃなくペットのお客さんだ。
http://petjets.net/
「ペット・エアウェイズ」は、ペット専用で、過去2年に4900頭を運んでいるが、
ペットの4分の一は短頭種だという。
ワンちゃんは、空港で毛布とペット・フードと共に、首にボーディング・パスを
掛けられ、機上の人(犬)となる。
飼い主に捨てられるのではないかと、少し悲しげだという。
米国大陸横断で、片道840ドル(6万5千円)もするが、人間が付き添って
見てくれるので、吐いたり、病気になったり、狂ったりする心配が少なく、
安心料込みと見られている。
http://petairways.com/
さて、今度、飛行機に乗るとき、クロちゃんも乗せようかな?
タイなら安いから。実績の高いタイ航空で。
いや、やっぱりやめておこうかな。
かわいそうだな、待合室もないし・・。