水が引き、象の観光が再開されたことが、日本での
ニュースでも伝えられた。喜ばしいことだ。
さて、アユタヤの水没した工業団地だが、
前回、一部で排水、修復、清掃が始まったことを
お伝えしたが、政府の見込みどおり回復していくのか
追って行こう。
「アユタヤの工業団地一部操業再開か 2011-11-15」
http://uccih.exblog.jp/14942647/
11月15日の閣議で、ワナラット工業相は、
「来月には、アユタヤ、パトゥム・タニの7つの工業団地の
工場の7~8割がなんとか操業を再開できよう」と
楽観的見通しを述べている。中身を見てみよう。
中小工場の多いファクトリー・ランドでは、
12工場が操業を始めたと、前回同様のことを伝えている
(再開日に2~3日のずれはあるが・・)。
残る70工場は、今月末に操業再開の見込みと言う。
バンパ・インは、20日(日曜日)頃には水が引くと言う。
12月の第1週には、90工場のうち、60~70工場が
再開できようと見る。
前回の報告より、10~12日ほどずれている。11月25日の
再開予定が、12月第1週へと延びている。さて?
ハイテク工業団地では、排水は、11月25日(金)頃
終わると見ている。前回の報道では、30日から排水が始まる
予定だったので、こちらの方は、逆に早まっている!?
新聞記者のいい加減さか?さて?
アユタヤ最大のロジャナは、11月一杯で排水を
終わりたいようだ。これは変わっていない。
ワナラット工業相は、これら4工業団地の機械類の8割は
使えると言っている。
サハ・ラタナ・ナコーンは、前回報じられたように、
なお水位が2.25mあり、難しい状況だ。
2つの道路を掘り、ポンプによる排水を12月に入ったら
始めたいとのことだ。
アユタヤの工業団地は、沼沢地を開発したところが多く、
水が溜まりやすいようだ。
パトゥム・タニの最大のナワ・ナコーンとバンカディの
2つの工業団地は、水位がなお堤防より高いところにあり、
水が引けるのに時間がかかるという。
バンコク東部の、バンチャン、ラット・クラバンの2つの
工業団地は、なお守られているが、浸水のリスクはある。
担当の役人は、「まわりの水が引き始めたので、
2~3日中には、操業を再開できるだろう」と強気である。
工業団地の工場の操業再開の見通しは、
政府の‘大本営発表’なのか、希望的観測なのか、
それとも、タイらしくずれてはいるが、素朴なものか、
はたまた、閣僚によって違いが出る閣内連絡不十分なのか、
ここ2週間ほどで行方がはっきりしてこよう。