少しずつ上げられたが、影響は小さい。
「自動車用燃料に対する課徴税は再びかけられたが 2012-1-20」
http://uccih.exblog.jp/15297591/
むしろ、最も安いNGV(天然ガス車)用のCNG(圧縮天然ガス)の
需要は、相対的な安さから、価格引き上げにもかかわらず
増加を続けている。
2012年1月末の需要は一日当り7,000トンに達した。
2010年は、4,700トンほどだったから、2年足らずで5割増だ。
全国500のCNGの供給スタンドには、タクシーの長い列ができると言う。
唯一のCNG供給会社「PTT」は、10億バーツを投じ、
CNGの供給能力を年末には一日8,400トンに増やす予定だ。
CNG仕様車は一日200台売れている。
洪水前の300台を超えていけば、年間10万台を超えよう。
天然ガス車は、大きなタンクを必要とし、走行距離も限られるが、
その経済性には代えられない。タイには25万台以上のVNGが走っている。
そのCNGの価格は、1月16日に、kgあたり8.50バーツから9.05バーツに
引き上げられた。4月までにkg10.50バーツまで引き上げられる。
その後は業者との話し合いとなっている。
TPPの生産コストと言われるkg14.50バーツに年末までに持って行きたいところだが、
コストと価格の差である補助金の撤廃は、そうすんなりとは行かない。
kg10.50バーツとなっても、
熱量換算で、1㎥13.30バーツほどと(1㎥=0.789kg)、ガソリンのリッター38バーツや
ディーゼルのリッター31バーツの半分以下だ
(熱量をほぼCNG1㎥=液体燃料1リッターとして)。
NGV車のシェアアップは、国産燃料の天然ガスの使用を増やし(一部は
ビルマからの輸入だが)、大気汚染を減らすからその面ではいいことだ。
kg14.50バーツになってもなお他の燃料に比べて安いのだから、
補助金政策は要らないだろう。
タイのCNG車は伸びていく。
でも、ガス車が増えると危なくないのかなあ?
カー・メーカーの対応が試される。