やはり延期された。
やはり、と言うのは、昨年7月に決まった割には宣伝もなく、タイの新聞やテレビでも
ほとんど話題にならず、半年以上が過ぎ、あと3ヶ月になったからだ。
タイの公務員、民間企業の被用者向けには年金制度があるが、
残る農民や、自営業者、非正規従業員など多数の国民には年金制度がない。
そこで、政府は今年5月発足の予定で、15歳から60歳までの年金のない
2500万人(労働力の3分の2)の国民を対象に
誰でも入れる任意年金制度の創設を、昨年発表した。
「タイの全国民向け年金制度来年5月にスタート 2011-7-6」
http://uccih.exblog.jp/14000492/
いい制度だと思うが、その後ちっともフォローアップの情報が出てこなかった。
そして、当面延期となった。
予算が講じられなかったのか(2012年度は2.25億バーツの予算はとられたが)、
制度の枠組みが固まらなかったのか、ニーズがつかめなかったのか、
発足延期の理由は報じられていないが、まだ基盤が未成熟ということだろう。
1年間に200億バーツの掛金があるだろうと予想されるが、
これに対する政府の拠出金も50~100%に及ぶので、
スタートしたら、政府の年間予算は、140~150億バーツになろう。
政府の財政は膨らんでいく。