タイのメーサイとの国境の街タチレクの所属するシャン州は、
ゴールデン・トライアングルで知られるように、麻薬の原料となる
けしの主要産地。世界でも、アフガニスタンに次ぐと言われる。
2011年のミャンマーのけしの生産量は、UNODC(国連薬物犯罪オフィス)に
よると、前年比37%増の610トンに達したと言われる。
「ゴールデン・トライアングルのけしの栽培は減ったのだろうか 2011-12-18」
http://uccih.exblog.jp/15126439/
ここで今、ミャンマーの警察官や軍による 雑草刈り機を用いた
けし畑刈りが進んでいる。ミャンマーのけし畑の栽培面積は、
過去5年間で倍増している。
ミャンマー政府は、25万農家のけし栽培を撲滅させるため、
外国に今後3年間で5億ドルの基金を募っている。
雑草刈り機の使用により、ミャンマーの軍・警官・住民で
昨年9月より5ヶ月間で、以前の3倍以上の21,000ヘクタールの
けし畑を刈り取っている。
ヘロイン30トン分の刈り取りだと言う。
しかし、刈り取りが進む一方で、植え付けもさらに増えている。
2012年は昨年に比べ、植え付け面積は10%なお増加すると言う。
けし畑を刈り取るだけでは、麻薬の撲滅にはつながらない。
背景には、シャン州や隣りのカチン州の貧困と民族闘争がある。
けし栽培は、地方民族軍の重要な資金源になっているからだ。
停戦の終結だけではなく、自治権の付与と経済開発の展望を
与えられないと、多民族国家ミャンマーの統合は成らないだろう。
貧困の村は子供を各種奴隷として売却するだろうし、そういうのがタイ国内へ密入国してくるんでしょう。