という人材コンサルタント会社エーオン・ヒューウィットの
調査結果が報道された。
データを売る会社だから、各国比較や、インドのサラリーの
絶対額は伝えられていない。
アジアで昇給率が一番高いと言っても、中国の+9.5%や
フィリピンの+6.9%に比べて突出しているわけではない。
給料の絶対額で見れば、インドはなお低いレベルにあるだろう。
JETROが2010年に調査した結果によると、デリーの一般工
(経験3年程度)の月給は294ドル(23,500円)ほど。
年収は、基本給に諸手当、社会保障、残業代、賞与などを加えて、
4,331ドル(約35万円)ほどになる。
同調査での中国やタイの同等の給与に比べると低く、
フィリピンをやや上回る水準である。
ただし、インドの場合は、製造業の発展が遅れており、
技術工の存在も比較的少なく、製造業の職工の希少価値はあろうから、
やや技術職は高目かもしれない。転職率も20%と高い。
インドの製造業は、アジアの他国と違って、なお80%が国内向けだ。
技術不足により、インドの労働人口のうち、こういった職に就けるのは
15%ほどに過ぎないと言われる。
デリーとムンバイを結ぶ大動脈ができると、
沿線沿いにインドの工業団地が立ち並ぶことになるのだろうか。
そのためには、製造技術の教育が不可欠となろう。
「動き出すかデリー・ムンバイ産業大動脈 2011-11-2」
http://uccih.exblog.jp/14869238/
インドの製造業が世界に認められるのは、遠い日か、
それとも意外に近いのだろうか?