スポーツ・バーならぬバー・レストランへ行っても、毎晩のように
サッカーが大画面で映し出されている。
ゴールのたびに大歓声が上がる。
サッカーと言っても、タイ国内のプレミア・リーグでもなければ、
日本のJリーグでもない。
本場の欧州サッカーだ。
テレビも、スポーツ・チャネルが10チャンネルほどあるが、そのうち4つや5つは
どこかのサッカーをやっている。
2007年にはタクシン前首相が英国プレミア・リーグで優勝を争う
マンチェスター・シティーを買収したほどだ(その後UAEの投資会社に売却)。
テレビでは、英国プレミア・リーグの試合、ドイツのブンデスリーガの試合、
イタリアのセリアAの試合などいつもやっている。
今や20人ほどにのぼる日本人プレーヤーの姿も時折り見られる。
そして、この3月は、毎年開かれるヨーロピアン・カップを争うチャンピオンズ・リーグと
UEFAカップを争うヨーロッパ・リーグが決勝トーナメントを迎え
賑わっている。
サッカー(こちらではフットボール)の本場欧州なので、国際試合も多いが、
この各国のクラブチームが競うチャンピオンズ・リーグとヨーロッパ・リーグの
違いがよくわからないので調べてみた。
ともに、ウェファ(UEFA、欧州フットボール協会)の主催なのでややこしい。
結論から言うと、上位4カ国からリーグ上位4チームが主体となり
32チームで、ホーム&アウェイ方式で決勝トーナメントを競う
1955年より始まったチャンピオンズ・リーグがトップの欧州クラブ選手権
だとすれば(優勝チームはクラブ世界選手権に)、
同じく32チームで決勝トーナメントを競うヨーロッパリーグは、71年からの後発で
いわば、チャンピオンズ・リーグの下のコンソレーション選手権だ。
5月に決勝を迎えるチャンピオンズ・リーグは、過去スペイン勢が強い
(ワールドカップを見ても、スペインのチーム、ことにバルセロナの選手の
足さばきは別格だ)。リアルマドリッドが過去9回、バルセロナが前回も含め
過去4回優勝している。
そのほかの国のチームでは、イタリアのミランが7回、リバプール(英)が5回、
バイエルン・ミュンヘン(独)が4回、アヤックス(蘭)が4回優勝している。
今年は、来週3月27日ー28日と準々決勝。
レアル・マドリッドとバルセロナのスペイン勢が残っている。
バルサは、現在イタリア・セリアAでトップを行くACミランとあたる。
本田選手の居るCSKAモスクワと長友選手の居るインテルは
決勝トーナメント1回戦で敗退した。
ヨーロッパ・リーグの方では、英国プレミア・リーグで優勝を争う
マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティーの2強が、
ともに決勝リーグで敗退した。
内田選手の所属するシャルケ(独)は3月29日の準々決勝に進出した。
欧州のサッカーは熱い季節だ。