0.30バーツ値上がりし、史上最高値となった。
理由は、原料天然ガスが上がってきたからだと、エネルギー省は言っている。
「タイの電気料金は5月から史上最高になるが 2012-4-30」
http://uccih.exblog.jp/15800266/
日本の電気代は、もともと高い上に、原発に代わる代替エネルギーの
開発のためとかで、一層高くなるようだが、タイでのこの電気代アップは、
生活にもろ響くだけに、批判が出ている。
消費者団体は、発送電の独占国営企業「EGAT」(タイ発電公社)の
電力料金算定フォーミュラを公開しない等の秘密体質をまず非難する。
発電分野では、EGATの民営化が2000年代不成功に終わった代わりに、
民間の発電会社を参入させてはいるが、EGATの計画の下、
投資しているだけである。
日本の東電同様、タイでも、独占企業EGATの秘密体質への批判は強い。
電力料金は、今後の発電設備への投資額など含めて算定されるが、
その計画数字も非現実的だと非難される。
タイの現在の発電能力は、32,000メガワットあるが、EGATは過去、
電力需要増を年1,100メガワットという前提でやってきた。
しかし、実際の伸びは、過去25年で年825メガワット、ここ5年を見れば、
年707メガワットの伸びであると、消費者団体は言う。
生活にもっとも大事な電気代を、一般の参加もなしに決めるのも
おかしいと言う。
今回の値上げで、一部コストはEGATが呑むと言われるが、
実際は、EGATは年間45億バーツの利得を得ているはずだと言う。
現在の夏のピーク電力消費水準26,000メガワットに対して、
能力は32,000メガワットだから余裕があるし、発電設備のメンテを上げることと、
節電努力を少しはすることで、電力の余裕はさらに20%方、改善できるはずだと
している。
日本の東電は民間企業のはずだが、
国営企業とあまり変わりないように見える。
では、国有化するとどうなるのだろうか、その体質は?