タイの小学生に配られたタブレットにやはり問題が・・・
タイの小学1年生86万人全員に学校での教育用に
タブレット・コンピューターが配られることは、
以前お伝えした。そして、8~9月より半分が使い始められた。

 「タイ小学1年生タブレットPC導入物語 2012-3-23」
  http://uccih.exblog.jp/15613704/

結果の思わしくない経済政策が多いタイ貢献党
政府の政策の中では、評価は分かれるが、
興味深い政策と思われる。

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(写真はバンコク・ポスト紙より)

教室へのタブレットの導入のおかげで、
学校の授業への興味が増えた子供たちが多いという
からけっこうなことだ。
社会、算数、国語、英語、科学の5教科で使われているという。

しかし、ここにきて心配された問題がやはり持ち上がった。
タブレットのバッテリー切れである。

以前お伝えしたように、タイ政府はすべて中国から
学校向けタブレットを購入したが、教室内では
「先生!オレンジ・マークが点灯して、バッテリー切れで消えてしまいます!」
という声が増えているそうだ。
バッテリーの残量が10%になると、オレンジ・マークが点く。

仕様では、5時間かけてチャージすれば、6時間持つということになっており、
受け入れ側の情報技術省では、品質はチェックしたとは言っているが、
そこは中国製のバッテリーのこと額面どおりには受け取れないだろう
(中国製でなくても、マニュアルのバッテリー寿命は過大評価だ)。
しかも、タブレットには、音声・動画の多くの教育ソフトが搭載されているので、
それでなくともバッテリーの消耗は速いはずだ。

さらにもう一点問題がある。
バッテリーの充電に自動カット機能がついていないことだ。
過充電で熱くなり、バッテリーの寿命をいっそう縮めるという。

大変なのは現場の先生たちである。
「家に持って帰って、毎日充電しておいで!」とも言えず、
教室内に生徒の数だけ、コンセントがあるわけでもない。

生徒の帰ったあと、充電作業にかかるというが、1教室40人も居たら
一晩でできるのだろうか?
しかも、タイマーとブレーカーを買ってきて過充電を防いでいるそうだ。

ある学校では、とりあえず、生徒には、タブレットの使用を、一日1時間に
制限するようにしているそうである。

こういった教育現場からの声に対して、
情報通信技術相は、「正式なレポートはまだもらっていないが、
全部で86万台のうち、1%にあたる8600台に不具合が出るなら、
至急手を打つが、まだそういうわけでもないだろう」と
言っており、問題が広がるまで取り合わないようだ。

北タイのメーサイからビルマのタチレクにはいった市場には、
タブレットやスマホなど多くの中国製電子機器が安く売られている。
もちろん、コピー商品が中心だが、「デザインのよさにつられて、
バッテリーの不具合には気をつけよう!」という我々の間での
合言葉は今も生きている。
バッテリーが切れたら、タブレットもスマホも役立たずだ。

ブランド・メーカー仕様のバッテリーでさえ、寿命が短いのに、
さて、タイの学校の中国製タブレットはどう使われていくのだろうか?
来月10月には、残りの半分43万台が配布され、
初年度分86万台揃うことになる。
来年度には、中学1年生向けに70万台が予定されている。
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by ucci-h | 2012-09-05 21:16 | アジア的な生活 | Comments(2)
Commented by muga at 2012-09-06 10:21 x
先生方が困ったとか、生徒が困ったとかは、タイ国政治家にとってはどうでもよい枝葉末節のようですね。
中国との取り決め通りに、購買したってことが重要なんですかね。
Commented by ucci-h at 2012-09-06 13:25
現場の実際より、かたちが大事・・・それが政治?

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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