2013年4月4日から、映画「クー・ガム」(運命の二人)
が街の映画館で公開されている。
夏休みの映画館は、涼しいし、若い連中でいっぱいだ。
クー・ガムは翻訳の邦題で「メナムの残照」。
タイ人なら知らない人がいない、日本人将校とタイ娘との
大戦中の悲恋物語だ。
大戦初期、チャオプラヤ川の西側トンブリに
キャンプを構えた日本軍。そこで、恋人が欧州に渡った
タイの女性アンスマリンと小堀将校が出会うストーリー。
タイの女流作家トムヤンティが、65年に父から聞いたトンブリでの
日本将校の話を元に書いた小説が原作である。
日本でペギー葉山の歌がはやっていた頃書かれた物語だ。
1970年以降、過去に4回映画化、7回TVドラマ化された
タイのいわば忠臣蔵のような定番ドラマだ。
1990年、日本人将校小堀役に、国民的人気歌手のバード・トンチャイを
配したTVドラマは、その時間視聴者が釘付けになったという、
戦後の日本の「君の名は」のような伝説が残っている。
トンチャイも当時はまだ31歳と若かった。
今回の映画が5回目の映画化となった。
主役の二人のうち、小堀役には、今テレビで人気のナデートがあてられた。
ナデート・クギミヤは、オーストリア人とタイ人のハーフ。
釘宮は養父の日本人の名だ。
コンケーン生まれの彼は、まだ21歳、ランシット大学の学生である。
日本人の養子でも、日本語はしゃべらない。
映画の中では日本人役なので、日本語なまりのタイ語をしゃべったが、
日本語の方が、やむをえないが、なまっていた。
もう一人の主役、アンスマリン(日出子)には、
バドミントン選手のオラナテが抜擢された。
そう美人ではないが、可愛らしく、気の強いタイ人女性の
性格がよく出ていた。
でも、タイ女性ってどうして気が強いのだろうか?
いやタイだけではないか・・。
しかし、この映画、英語の字幕がなかった。
タイ語と時折日本語だけ。
おかげで、話がよくわからない場面があった。
興行主は、西洋人は戦争中の日タイ悲恋物語に興味ないと
でも思っているわけではないだろうが・・。
中国で、この映画が公開されないのは、わかるが・・。
今回の映画は、やたらと爆発の場面の中で、小堀がアンスマリンを
かばう場面ばかり目に付き、やや単調だった。
もっとも、バックに「拝啓十五の君へ」の音楽が流れ、
若者向きのポップ調、マンガチックな映画だった。
最後、瓦礫に埋まる小堀が死んでいく中で、
アンスマリンが「アナタヲアイシテイマス」と繰り返す場面で、
場内で女の子の鼻をすする音が聞こえた。
この映画そうですか。 日本から帰って来るまでは上映していないだろうな。DVDで見るしかないね。
「拝啓十五の君へ」って、なんじゃらほい?と思って検索しました。
歌詞はありきたりな内容ですね。歌ってる人は知りません。
ナデートの横顔を見て感じましたが、大分県の血が混じってるような印象です。父親は養父だということですが、疑ってしまいました。それほど私には親しみのある眉毛とホッペです(笑)
それ位つまらなかったと言うのが正直な感想です。
最近のタイ映画を見ていて思うんですが
後半にさしかかると一気にトーンダウンして、盛り上らないうちに終わってしまう脚本が多い気がするんですが、
やっぱり低予算も関係しているんでしょうか?
ホント、今上映中のピーマーク・プラカノンが久々の大ヒットらしいですが、何処の映画館も普段はガラガラ。
このピーマークにしても、何か後半からダラダラし出して、
エンディングはメイキングで誤魔化していましたね。
タイ語だったので内容は細かくは分かりませんが、ポップな感じに仕上がってましたね。戦争時代の重々しさは全く感じられませんでした。
せっかくの素材をつかって、若者に訴えかけるチャンスを棒に振ったようで、もったいなさが残る気持ちです。
唯一、抗日運動するオッチャン達が、今で言えば学生運動崩れの左がかった雰囲気を醸し出していて、そこの所だけが印象深いです。
アンスマりんちゃんは可愛かったです。最近流行りの鼻がピンと突っ張った整形美人ではありません。
しかし、コボリに無理があるか?
ナデートはキムタクと同じで、何を演じてもナデートって感じでした。
たまたま、ネットでメコンの残照の感想文を検索して、見つかりました。
2013年の映画版についてですが、正直今回の映画はナデートの
演技以外は最悪のバージョンでした。大失敗なのはスクリプトです。
もし、元々内容が分からなければ、内容が全然分かりません。
今回のバージョンは評論家でも、視聴者でも非常に失敗させられました。(補足ですが、失敗の元は監督者の原稿に無関心さと杜撰とコネの新女優のリッチーちゃんです。(ナデートと同じマネージャーはリッチーちゃんがアンスマリンではないとナデートを許せないという噂があります。))
個人的、後はよく聞いているのは1990年のドラマバージョンは一番良いと思います。トンチャイさんとガモンチャノックさんの演技とスクリプトは完璧です。特にトンチャイさん。今でもYouTubeでよく検索されているらしいです。周りの人も。
因みに、トムヤンティー、作者の大ファンで、作品の中で、メナムの残照はもっとも素晴らしい作品だと思いますので、小説の方をお勧めさせていただきます。
たしかに今回の映画は失敗作でしょうね。
90年のトンチャイの映画をビデオ屋で探しているのですが、なかなか見つかりません。
小説の日本語は間違えました。「メナムの残照」ですね。
日本語は自分で自分が書いたのを読んでも正直違和感がありますね。
通じれば嬉しいです。
小説ではない方のお勧めはドラマ版です。私もまだ生まれていない時の
何回も作られたらしいですが、少し観ました。内容分かる頃になって観て、
良いと思ったのはトンチャイさんのドラマバージョンですが、
トンチャイさんの映画版は観たことがありませんが、IMDBのレビューの
レートは6点以上らしいです。(2013年の映画版は3点位でした。(汗))
後は2013年のドラマバージョンもいいと思います。日本人の役の人は
タイ語を話す時に日本語の字幕があって、面白いです。(笑)小説に描写されて
いないシーンは分かりやすくする為に一杯追加されましたが、全体的に
ちゃんとクーガムとしてのメッセージを届けたと思います。
観てみたければ、タイ語で検索しないと出てこないと思われます。
Youtubeのリンクのキーワードのご参考まで
トンチャイさんの映画版→คู่กรรม เบิร์ด ภาพยนตร์
トンチャイさんのドラマ版→คู่กรรม เบิร์ด กวาง
2013年のドラマ版→คู่กรรม บี้ หนูนา
たまたまタイの映画を観て、この映画をつい観てしまったのかもしれませんが、
私はGTHの映画が好きな映画が多いのですが、基本的にタイの映画はあんまり観てませんが、
この映画に関しては小説のファンとして、映画がよく出来なかったところにちょっと残念だと思ったので、ここでいろいろ説明したり、お勧めしたりしたくなってしまいました。(笑)
長々すみませんでした。