お金の追求と幸せ度(第1回):世界の国々の幸せ感ランキング
少し古いが、2012年12月に米調査会社のギャラップ社が
世界148カ国の幸せ度調査を発表した。

「毎日楽しさを感じるか」、「周りから尊重されているか」、
「十分休息を取れているか」、「いつも笑うことが多いか」、
「興味を持って取り組んでいることがあるか」などを
主にインタビューで聞き出したものだ。
あなたなら、何と答えますか?

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結果が面白い。
トップ5は、パナマ、パラグアイ、エルサルバドル、ベネズエラ、
トリニダードトバゴと中南米の国々が来る。
ラテン民族の楽天性から来るのだろうか。
インタビューを受けた人1000人の内、800~850人が
幸せと感じている。

そして6位にタイランドが来る。微笑みの国ゆえか。
8位にフィリピンが入ってくる。
アジアの主要国では、中国34位、台湾が39位、日本60位、
香港、韓国の順で、一人当たりGDPの高いシンガポールは、
イラク、アルメニアを下回り最下位148位である。

「経済成長が必ずしも幸せをもたらさない」とは、
ブータンの「GNH」(国民総幸福量)ではないが、言えることだ。
もっとも経済的にどん底にあれば、清貧に甘んじる余裕もなく、
金銭的なものは、幸せの一構成要素となる。

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このランキング、世界の一人当たりGDPと反比例ではないが、
やや逆の順序となっているところが興味深い。

幸せ度ベスト10に入る国々は、一人当たりGDPの
185カ国ランキング(2012年)で見れば、41位(トリニダードトバゴ)より
すべて下だ。もっとも、最貧国群は入らないが。
100位以下の国が、フィリピン(127位)、グアテマラ(118位)、
エルサルバドル(107位)、パラグアイ(105位)と4カ国も入っている。

逆に、アジアの一人当たりGDPの高い国々、
シンガポール(10位)、日本(13位)、香港(25位)、韓国(34位)などは、
幸せ度のランキングでは、中盤から下位にいる国が多い。
近年の輸出の伸びにもかかわらず、韓国人の幸せ度の低いことは知られている。

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一人当たりGDPつまり金銭的所得の高さと幸せ度の乖離は
なぜ起こるのだろうか?
いろいろな説明がなされると思うが、一番大きな理由は、
金銭的な追求には“きりがない”ところから来るのだろう。

経済的利得の獲得にはきりがないだけでなく、
その過程で、行過ぎがちとなり、大きなストレスを生む。
人間の歴史、異性と金儲けで何人の人が命を落としてきたろうか?

金銭的追求は、目標がぼやけがちで、目的が手段に変わりやすい。
何のために金儲けをするのかを忘れ、ともかくマネー獲得に走る。

幸せは、路傍の花を美しいと思うだけでも得られるが、
ビジネスに血眼になっていると、花を見る余裕も失いがちだ。

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経済的追求には、「足るを知る」が難しい。
タイの国王も、市場経済に入り金銭的追求に夢中な国民に
対して、足るを知れと呼び掛けているが、なかなか難しい。
政府は、国民の所得を上げるのに、間違った手段もいとわず、懸命だ。

タイが6位?
タイについては次回に。
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by ucci-h | 2013-06-11 00:06 | アジア的な生活 | Comments(2)
Commented by muga at 2013-06-11 12:23 x
お金と幸せの関係。 興味深いテーマです。
私の言いたいことは、粗方記事に盛り込まれています。
ucci-hさんなりの鋭い切り込みを楽しみにしてます。

ちなみに、すごく身近だったタイ人は次のように話しました。
「足ることを知る」って、自分たちは贅沢三昧しといて、何ぬかす!
だそうです。 
Commented by ucci-h at 2013-06-11 19:04
自分の過去の生き方を反省しつつ、何が大事なのか模索しています。

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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