お金の追求と幸せ度(第2回):高所得国めざすタイランドの‘ワナ’
前回、昨年末のギャラップの調査で、タイが世界第6位の
幸せ国(正確には、幸せを感じる国民の比率が高い国)で
あることを紹介した。

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これには、もちろん、タイ人自身、首をかしげる人も多い。
近年、大洪水や国内の政治的対立、騒乱、所得格差の拡大、
汚職やドラッグの横行、そんなものがあるのに、
どうして幸せ度が高いと言えるのかと言う。

もっともこの幸せ度調査、客観的な基準に基づくわけではなく、
あくまで個人の心の持ち方だから、中南米のラテン系の人と同様、
「サヌーク(楽しい)、サバーイ(気持ちよい)」が好きで、
面倒なことは後回しで忘れるのが好きなタイ人に聞けば、
見栄っ張りも強いし、こうなるのかもしれない。

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肯定的に見れば、食べ物の豊かな暖かい国なので
食うに困らない、寝るに困らない。
それと自由度の大きい国柄である、
タイランドは自由の国という意味だ。

物事を決まりや規制でがんじがらめにすることを嫌い、
各人の裁量の余地で決められることが多い。
他人責任の国でなく、自己責任の国だから、
空気に閉塞感がない。
もちろん、あいまいさ、いい加減さは、マイナス面もあるが、
どちらかといえば、のびのびしている国だ。

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もっともタイも変わりつつある。
ことに市場経済が強まり、金銭的な利得に多くの人が
走り出し、争いやいさかいも増える。
政治もビジネスだ。

都市化の進行に連れて、大家族の絆も減って行き、
年寄りが以前のように面倒見てもらえなくなる傾向も見える。
消費経済が進み、子供を作っている余裕がなくなり、
一人っ子が増え、かつ甘えさせられる。
さらに、コンピュータ、インターネット、ソーシャルメディアの
発達は、社会的ストレスを拡大させる面もあると懸念される。

「中所得国の罠」などとエコノミストが脅かすものだから、
タイのような中所得国は、いっそうシンガポールのような
高所得国を目指す。

高所得国になることが国是となる。
所得が高くなること自体はいいことだろうが、
タイはどういうプロセスをたどるのだろうか。
その先に何が待っているのだろうか。
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by ucci-h | 2013-06-11 19:02 | アジア的な生活 | Comments(2)
Commented by muga at 2013-06-12 09:20 x
タイは貧富の差が開きすぎましたね。
持たざる者たちはロクな教育にもありつけない。よって伸し上がる事もかなわない。学歴か、もしくは芸能か、それとも宝くじ? 
それすら叶わないと分かった時は、薬の密売か売春か。
酷いのは、外国人から毟り取ることが最後のサクセスだと思ってるところです。タイ国の法律が後押ししてて、ノウハウが巷にあふれてますから、遠慮なくやっちゃいますね。
私は、その方向が国家の推奨だと感じています(外貨獲得の一環?)
いずれにしてもパンとサーカスで手なずけるには限界があるということでしょう。
Commented by ucci-h at 2013-06-13 23:33
低所得層は、宗教的には来世を求め、現世では身の前をわきまえて足るを知るでは、国全体の活力が上がりませんね。富の再配分もさりながら、教育がどう目覚めさせられるかですね・・・。

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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