今年に入り、すでに過熱気味になっていたところに、
米連銀の金融緩和策の縮小懸念から来る
外資の引き上げ懸念、
そこにいよいよタイの景気減速が意識され始めたので、
株価は下がってきた。
「先行き懸念されるタイ経済 2013-7-24」
http://uccih.exblog.jp/19326922/
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タイの株式市場のSET指数は、2013年5月下旬の高値1646から
6月下旬の1364まで、外資引き上げ懸念で、
1ヶ月強で282ポイント(17%)急落したが、
7月に戻した後、8月下旬ここにきて、景気減速懸念で
再度下落、8月23日(金曜日)現在1338と、6月下旬の安値を
下回っている。
「加熱するタイ株式市場 2013-2-28」
http://uccih.exblog.jp/17850537/
この結果、年初5ヶ月間の上げ(多分にバブル分があったと見える)、
+18%(1392→1646)をすっかりそぎ落とし、
昨年10~11月のスタート台1300前後に近づいている感じだ。
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今後の相場は神様にしかわからないが、
この1300前後で落ち着くか、1200水準(2012年)、または
1100水準(2011年)まで下がるかは、
今後の企業業績次第だろう。
株価が下がってきたので、タイ株式の平均実績PERは、14.7倍、
利回りは3.15%となってきた(いずれもタイ証券取引所の数字)。
それでも、なお企業業績の順調な伸びを前提とした評価のように見える。
タイ経済の伸び悩みに伴って、さすがの企業業績も伸び悩んでくるのか、
それとも興隆するアセアン経済圏の中で強さを発揮するのか、
年後半のタイ企業の業績動向が注目される。