日本にいる間、東京シティー・エアー・ターミナルの
近くに投宿したので、日本橋「人形町」を歩く機会が多かった。
人形町は、仕事をしていた時、なぜか業種が変わっても
仕事に縁があって、よく行ったのでなつかしい。
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江戸初期、ここは遊郭吉原があった。
振袖火事で消失した後、もうひとつ向こうの浅草の今の吉原に移った。
人形町に廓跡がずっとあれば、もっと彩り豊かだろうが。
またこの地には、江戸期、大阪と並び、人形浄瑠璃が盛んだったので、
人形町という名前がついた。
(もっとも日本橋界隈の住所は、みな頭に日本橋がついて、
ここも日本橋人形町。いっそ、中央区はやめて日本橋区にして、
すっきりした町名にしてほしいものだが・・)
東京下町の真ん中にありながら、関西から人形職人が来たせいか、
関西文化の影響も強く、牛かつとか千枚付けとか京粕漬けとか、
関西の食が売られていて、楽しい街だ。
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いまは、古かった水天宮の建物が取り壊され、再建中だ。
子宝を欲しい親は、代わりにどこに行けとかいう指示はなかった。
マタニティー服屋さんは、開いていた。
人形町にはおいしい店がたくさんある。
今回は行ききれなかったが、ステーキの「今半」、
魚の粕漬けの「魚久」などおいしいものを売っている。
また、少しで値段が高いが、重森の「あんなし人形焼」はうまい。
洋食の「芳味亭」、牛カツの「キラク」も健在だった。
回転寿司屋に入ったら面白かった。
目の前のタッチパネルで注文できる。
でも、「注文する」まで押さなかったので、来なかった。
注文した人を見ていたら、上段にフルスピードで
注文した品がやってきた。
まるで在来線の上に新幹線が走っているようだった。
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変わるもの、変わらないものが混在しているのが
人形町の良いところだ。
でも、少しずつ変わって行くのだろうな・・・。