大きな地震が発生してから(5月5日夕方)
1週間が経った。
(写真、図はバンコク・ポストより)
5月9日(金)朝には、M4.7の余震が
メースワイを揺らすなど、なお余震も続いているようだ。
今回の地震により、、チェンラーイ、パーン、メーラオ、メースワイなど
7つの郡で54,000人が影響を受けたと言われる。
46の家屋が全壊し、6,142の家屋が部分倒壊したと伝えられる。
被害額は10億バーツ以上。
しかし、死傷者がなかったようなのは幸いだった。
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北タイには、5つのフォールト・ライン(活断層)が走っている。
今回は、チェンラーイから南に走る「パヤオ活断層」が動いたようだ。
チェンマイにも「メータ活断層」が走っているから、油断ならない。
今回の北タイの大きな地震で、従来地震をあまり心配して
来なかったタイの研究者や管轄の鉱物資源省に対し、
地震の探求に目を向けさせた。
タイ全国では14の活断層が見つかっているが、
数年前には首都バンコクの北東100kmほどのナコン・ナヨック県に
「オンカラック活断層」が見つかっている。
バンコクの北のサラブリ、ロップブリへ30kmほど延びている。
チュラロンコーン大学の地質学者は、
「バンコクにマグニチュード5.9の地震が、今後起こる可能性は
10%ある」と言っている。
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タイはあまり地震のない国という神話にあぐらをかいていると
リスクがある。
タイの地震は、今回もそうだが、割りに地表に近いところで発生するので
破壊力も強いという。
遅ればせながら、耐震構造の建物が増えることを期待したいが、
「泥棒を見ないと縄をなわない」のがタイかもしれない。
幸いチェンマイには広い緑地が多いが・・・。