しかし、多数が強気なときは注意が必要だ。
足もとの企業決算は良いから、一段の伸びが期待されるが、
注意点はアメリカの株式市場だ。
アメリカの株式市場は、2008~9年のリーマンショックによる
落ち込み後、昨年2014年の秋までで、すでに5年半以上上げ続けて来ている。
SP500指数は683の安値から2088まで3倍となっている。
背景は、リーマンショック後に導入された金融量的緩和の継続だ。
米国の景気もここにきて回復してきたようだ。
連銀は2015年央の金融政策の平常化に自信を深め始めたようだ。
量的緩和を止めて、平常化と言うことだが、坂道を下ってきた
足には平らな道も上りに感じる。
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米国株の株価は高くなっているのか?
SP500の実績PERは昨年9月末で18.6倍。
予想利益ベース(昨年末)で17.5倍。
実績で18.6倍はそう高くも見えないが、
過去10年の利益を均した「P/E10」(実質値)で見ると、26.8倍になり、
過去の回帰傾向線より41%上にあるという。
これは、過去のP/E10の5分位階層の最上位(21.2~44.2倍)に
入るというから、高くなってきていることは間違いなさそうだ。
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株価は結果的に半年ほど先を読む。
SP500の昨年12月の高値がピークにならなければいいが・・。
今のところ企業収益の伸びと原油価格の低下によるインフレ抑制が
相場の支えとなっているが。
今年は注意しながら株式投資を進める年ではないだろうか。