以前にも触れたが、
タイ人からは、よく「ヤー・キット・マーク」
(考えすぎるな!)と言われる。
こちらはたいして考えてもいない、
ただ少しは考える。
考えなしのタイ人には言われたくない、
と最初のころは反発していたが、
「YKM」(ヤー・キット・マーク)は
タイの至言かと最近では思っている。
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先週、NHKテレビの「ガッテン」で、
これを裏付けるようなことをやっていた。
現代人は脳を休みなく使い続けるので
(どうでもいいことに)、中でも記憶をつかさどる
海馬が疲弊してしまうそうだ。
誰が数えたか知らないが、
一日に18万7千項目ものことを考えるそうだ。
しかも、その大部分が、過去の後悔か将来への不安という
ろくでもないネガティブなことだそうだ。
確かに、歳を重ねると過去の後悔がたびたび顔を出し、
また老後の不安に心配するようになる。
どうせ考えるなら、もっと足元の、
今の楽しいことを多く考えればいいのに・・・。
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ガッテンではここで瞑想を薦めている。
これには合点がいく。
瞑想をしつつ、生物としての呼吸の動きに集中すれば、
余計なことを考えず、心、いや脳が休まる。
確かに、タイのお寺でのメディテーションも
雑念を払い、心の集中力の訓練になるはずだ。
タイ語の中に「マイ・ミー・サマティー」(集中力がない)という
言葉があるが、瞑想により、
このサマータ(集中力)が高まることになる。
せっかくタイに居るのだから、
お寺に入ってまずは短期でもいいから瞑想をしようと
白衣まで買ったのに、機会を逃してから、はや7年たった。
雨期が空けたら仏門入りを考えよう。