毎年タイでは、この日は、悪いことを解き放つ「ロイ・クラトーン」
(灯篭流し)の日である。
休日ではないが、川では、灯篭が流され、夜空にはコムロイ
(紙熱気球)が打ち上げられ、賑わう。
しかし、今年はひと月ほど前、プミポン国王が亡くなられたので、
コムロイの打ち上げはない。
観光客もその分少なく、少しさびしい雰囲気だ。
でも、自分の悪いことを流し去り、良い未来にしたいという
人々の気持ちは変わらない。
家々の門には、小さなろうそくの火が並べられ、
静かな中で、むしろ祈りの気持ちが伝わってくる。
我が家でも、門の扉の上に、小さなろうそくを並べ、
無病息災を祈った。