男と女の会話はすれ違う。
たとえば、女性が「どうも頭が痛いの!」と言ったとき、
たいていの男は(私も含め)、「薬飲んだの?クリニックに行ったの?」、
または、「夕べ遅くまで何してたの?」と、解法を求めて問いがちだ。
実は、これが女性脳の期待にちっとも沿っていない。
このことを、問題解決志向型の男性脳は気づかない。
共感志向型の女性脳の期待する言葉は、
「おや、それは大変だね。大丈夫かい」という共感の言葉なのであるが・・・。
日本に来て、面白い新刊本が見つかった。
黒川伊保子という女性の人工知能(AI)開発者が書いた
「女の機嫌の直し方」(集英社インターナショナル新書)という本だ。
女性脳と男性脳の機能、志向傾向の違い、比較論が小気味いい。
男性脳を讃えながらも、女性脳への理解不足を
鋭く突いている。
具体的な会話例が、現実的で、なんとも面白い。
次回に紹介しよう。
女性が困って話しかけてきたとき、
共感が欲しいのに、つい対応策を与えようとしてしまうのが、
問題解決に走る男性脳のすれ違いの主因だ。
私も、「私が欲しいのは、気持ちを察してもらうことで、
アドバイスを求めて言っているのではないのよ!」と
以前、言われたものだ。