2017年5月末、ここ数日、
インターネットを見るタイ人に
何度も最新ニュースをチェックさせているのが、
5月23日(火)朝に、タイ北東部のコンケンの街で
起こった何とも言えない殺人事件だ。
麻薬がらみの殺人事件だが、
これが、24歳の若いカラオケ美女による
(仲間が全部で4人)同僚の22歳の女性を車中で
殺し、しかも死体を刻んで埋めたという
猟奇的なものだから、タイ人の注目を集めている。
犯人は面は割れているが、なお捕まっていない。
ここで疑問に思うのは、死体が見つかったのが25日(木)だが、
30日(火)に仲間の運転した男がビエンチャンで捕まるまで、
5日間、犯人たちは警察にどうやって捕まらなかったかということだ。
殺人犯を含め女性3人は、25日(木)には、すでに
タイの国境の町メーサイからミャンマーのタチレクに逃げ込んでいたのだ。
殺された女性が以前、麻薬取引のことをタイ警察に告げ、
殺人犯女性の男友達が逮捕されていたというのが犯行の動機とみられるが、
それ以上に、ミャンマーにある麻薬シンジケート本部から殺害の指令が
出たともみられている。
殺人犯の逮捕は、ミャンマー警察に委託された格好だが、
ミャンマー内には麻薬シンジケートの警察も入れない土地があるようで
(近辺はかつての麻薬取引の黄金の三角地帯)、
捜査の難しさが予想されている。
これらの女性たちは、ミャンマー側のタチレクの街のタイ人カラオケ娘達で、
常連客の人気者だったという。
カラオケ屋で働くのはいいが、金の欲しい若いタイ人女性が
麻薬取引に手を出し、はては殺人にまで手を染めるとは、なんとも悲劇である。