ーーハロン湾の地元の街はとても良かったーー
ハノイの東方170kmにあるハロン湾は、
“海の桂林”と呼ばれるが、湾内に多くの石灰岩の岩山が
島のように連なっている。
通常は、クルーズ船で観光するのだが、
最低4時間はかかるし、海中の石灰岩の海上からの
景色なら、タイのクラビなどで堪能してきている。
そういうわけで、クルーズ船に乗らないで、
山に登って、上からハロン湾と屹立する石灰岩の島々を
俯瞰することにした。
泊まるホテルのある東方のホンガイの街は、
市場もあり地元民の街。
西方の観光ホテルの多いバイチャイの街とは好対照だ。
地図を見ると、海のすぐそばに、“電報山”のような
急峻な山がある。ここから、ハロン湾を俯瞰できると聞いた。
雨模様の夕方、ホテルから歩いてこの山に登った。
入口が、お店の横の細道を入っていくのでわかりにくい。
聞いて、入っていった。
最初は階段が続き、最後は石山をよじ登っていく。
30~40分はかかったろうか?
蒸し暑いので、シャツはびっしょり。
山の上からのハロン湾の眺めは素晴らしい。
自分が仙人にでもなったような気分だ。
汗びっしょりになって登った甲斐があった。
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夕食は、地元の街だからあまりすてきなレストランは
ないと聞いた。
それでも、バイチャイと双立する街だ。
親切そうなドアマンのお兄ちゃんに、どこかシーフードを
うまく食べさせる店はないか聞いた。
即座に「フォン・ドゥエン」という答えが返ってきた。
タクシーでワンメーターの距離。街の真ん中。
2階建ての大きな建物だ。一階にはいけすもある。
2階へ通されたが、ウエイトレス達は笑うばかりで
英語が通じない。グーグル辞書で、エビだのイカだのを探す。
そこへ、親切なお姉さんがやってきてくれた。
私と向かい合って席へ座り、注文をメモしてくれる。
なにか、昔シンガポールのホテルで部屋でチェックインして
くれたようなVIP扱いのようでうれしい。
結局、かにスープ、エビのフライ、そしてイカの
和え物を頼んだが、みんなボリュームもあり
うまかった。かにスープは絶品。
いかの柔らかさは、さすがに港町だ。
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わずか、一晩の滞在だったが、ここハロン湾の
ホンガイの街を気に入った。
ホテル「City Bay Palace」も新しくきれいで気持ちがよかった。
あすは、午前中にハノイに戻り、博物館めぐりをし、
最後の晩、ベトナム料理やイタリアンを食べてみよう。
(その6に続く)