「トラックマン」で集計された
自分の34回のショットのデータをiPadで送ってもらった。
自分のスウィングをPGAのプロの平均数字と比べても仕方ないが、
LPGA女子プロの数字と比べると面白かった。
クラブ・スピードは女子プロの95%前後だった。
ドライバーのスウィング・スピードは、自分の場合、
この年齢の平均に近い時速89マイル(143km)程度。
プロ野球の並みのピッチャーの球速ほどだ。
女子プロが時速94マイル(151km)ほどだから、
速球投手と中級投手の違いほどで、まあいいだろう。
しかし、実際のキャリーの距離になると、
8割前後とぐっと離される。
女子プロのドライバーのキャリーが平均218ヤード
(到達距離で250ヤードほどか)なのに、
自分のは、その8割の180ヤード弱しか出ていない
(到達距離で200ちょっと。良い時で240)。
スウィング・スピードが飛距離にそのまま反映されるなら、
207ヤード越えのキャリーが出るはずなのに・・・。
なぜだろうか?
実は、クラブの速度が、そのままボールに伝わっていない。
プロの場合、男女ともドライバーの速度の5割増に近い
1.48倍で、クラブ速度がボールの初速に伝わっている。
1.5倍が理想形だそうだ。
これに対し、自分のデータは(この倍率を「スマッシュ・ファクター」
という)、平均1.37倍(いい時は、1.43倍が出ていたが・・・)。
女子プロよりも、0.11倍分低い。
0.1倍は、ほぼ20ヤードの距離の差になるという。
インパクトでのロスが多いということだ。
このロスを減らすことがひとつの課題になろう。
どうやったら減るでしょうか?
@@@@@
もう一点、データ上で距離を損しているのは、
ボールの飛ぶ高さのようだ。
データを見ると、ボールの飛ぶ高さが高すぎる。
プロのボールの高さを見て驚くのは、
ドライバーからピッチングまで、ボールの最高高度が
ほとんど変わらないことだ。
男子で30ヤード(27m)前後、
女子で25ヤード(23m)前後だ。
これに対して、自分の場合は、
ドライバーで25~58ヤード(23~53m)の高さ、
平均43ヤード(39m)と高く、しかもばらついている。
女子プロ平均の25ヤードより低い球だったのは、
16球中3球だけだった。平均の高さで女子プロより
16mも高く上がっている。
7番アイアンも平均26ヤード対48ヤード、20mも高い。
見た目で飛球の高いのはわかるが、数字でこんなに違うとは思わなかった。
@@@@@
なぜボールが高いのか?
まず、ボールを打ち上げるスイングをしているのか
というと、データを見ると、そうでもない。
ボールの打ち出し角度(ローンチ・アングル)は
そう高く行ってはいない。
女子プロ並みの数字(ドライバーで13度、
7番アイアンで19度)である。
この「ローンチ・アングル」(ボールの打ち出し角度)を決める主役は、
「ダイナミック・ロフト」(インパクトの時に動くクラブ・フェースの上向き角度)で、
脇役が「アタック・アングル」(打ち込み角度)だそうだ。
アタック・アングルについては、女子プロ並みの数字(ドライバーで3度、
7番アイアンでマイナス2.5度)で、OKだ。
ハンド・ファーストの練習で打ち込み角度はよくなっている。
クラブの「ダイナミック・ロフト」については、
女子プロのドライバーで、15.5度。
アマチュアのアベレージ・ゴルファーで15.1度だそうだから、
自分の平均14.2度という数字は、悪くはない
(ハンディ10のアマチュアで14.1度)。
それなのに、なぜ高い球になるのか?
計測数字が間違っているのか?
誰か教えて!
@@@@@
データからはよくわからないが、
ややアップライトなスウィングの構えなので、
ボールが高く上がるのかもしれない。
スウィング・プレーンがアップライトなのが、
インパクト時の“線”の意識を薄めているのかもしれない。
もっとも、アップライトに構えた方が
ボールが目標から左右へ大きくずれることが
少なく感じるので、横振りにするつもりはないが・・・。
もっとも、アマのスクラッチ・プレーヤーの方が、
ボギー・ゴルファーより、スウィング・プレーン角度は
小さい(48.1度対49.4度)。つまりより横振りに
なっている(わずかな差だが、角度が小さい方がよりフラット)。
なので、少しフラットに振ってみようかと思った。
ところが、自分のドライバーの平均数字を見たら、46.6度。
アマ女子のスクラッチ・プレーヤー並みのフラット・スウィングだ。
自分の意識はアップライト、でも数字はよりフラット。
数字と意識は違うものだ。
自分の場合、42度から49度とばらついていたが、
やはり、42度近くのフラット・スウィングはひっかけが多い。
アップライトな方が、フェード気味だが、ベターなボールが出た。
やはり、アップライトで構えて行こう。
48度くらいのスウィング・プレーン角度がきっといいのだろう。
少しアラインメントを左向きにしたり、
グリップをストロング・グリップにしたりする中で、
スイング・アークを長めに改善する試みもいいのかもしれない。
@@@@@
クラブ・スピードがボールに十分伝わらない原因は、
スマッシュ・ファクターの数字の低さに表れている。
その原因と対処については、次回に触れてみよう。
データでは直接見えない原因もあるはずだ。
(あと一回続く)