連休、快晴の一日、横浜の昔の思い出を尋ねて、
横浜の丘を歩いてみた。
根岸旧競馬場(根岸森林公園)、
YC&AC(横浜カントリー・アスレチック・クラブ)、
そしてなつかしい中学の地を歩いてみた。
根岸森林公園は、根岸台に広々とした芝生が広がり、
新緑もまばゆいきれいな公園だ。
「馬の博物館」も一角にある。
日本で最初に、明治維新の前の1866年(慶応2年)に、
外国人居留民のために近代競馬場ができたところだ。
むかし、通っていた中学校の窓から遠望できた。
そして何よりも公園の後ろのかつての競馬場観覧席の
建物の威容が目を引く。
根岸競馬場は戦前の1942年(昭和17年)まで続いた。
知らなかったが、米軍の管理地の中に今でもある。
公開すれば、アトラクションになるような1929年(昭和4年)に
建てられた立派な建物なのに、なぜ立ち入り禁止なのだろうか?
家族連れでにぎわう芝生の広い公園を後にして、
根岸台を下り、途中聖光学院を左に見て、
矢口台にあるYC&ACに向かう。
聖光学院は、自分が中学に入ったころできた
カトリック系の進学校だ。
ちょうど59周年の学園祭をやっていた。
YC&ACは、1868年(明治元年)に、スコットランド人たちが
クリケットをやるために創設したスポーツクラブだ。
ここは通っていた中学からもっと近く、いつもYCACの
文字が見えていた(YMCAと混同しそうだった)。
今でも、クリケット場ならぬ野球場もある。
今のクラブのメンバー数は700人ほどとか。
古くに外国人の作ったスポーツ場ということで、チェンマイのジムカーナを
思い出した。ジムカーナはゴルフ場だが・・(日本で一番古い六甲ゴルフ場
よりさらに5年古く1898年にできたゴルフ場だ)。
ここのレストランでお昼。大きなハンバーガーを食べおなか一杯になった。
そして「YC&AC通り」をさらに数分北へ進むと、立野の丘にある
なつかしの母校(中学校)の場所に行きついた。
今では、中学校は移り、昔通った大学校舎も小学校の校舎に
建て替えられていたが・・。
日曜なので中に入れなかった。
教室の窓から昔は横浜の海が見えた。
今も海は見えるが、ベイブリッジやみなとみらいのランドマークタワーなど、
景色はすっかり変わっている。
「隔世の感」とはよく言ったものだ。
そう、それだけ時間が経ったのだ。
今回、昔の景色を新たに見たおかげで、
これからさらに新しい気持ちで生きられそうだ。
きょうも17000歩あまり歩いた。
根岸線山手駅に着いたら、坂の名前に「ふぞく坂」とあった。
根岸線の建設が始まったのは、中学に市電で通っていた頃だった。