2017年 10月 04日 ( 1 )
タイ語読み書き60時間集中講座(6) ーー末子音は発音されないのに区別できるの?ーー
タイ語読み書き60時間集中講座(6)
ーー末子音は発音されないのに区別できるの?ーー



末子音の話があちこち広がってしまったが、
この破裂閉口音の末子音がタイ語の言葉にはごまんとある。
省略はできないが、音には出さない。
言葉として覚えるとき、アルファベットやカタカナ表記だと
やっかいだ。


まだアルファベット表記なら、書いても無音とすることができるが、
カタカナは書いた以上音が出る文字だ。
そこで、「パー(ク)」ปาก(口のこと)などと括弧付きで書かざるを得ない。

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タイ語会話を習い始めたころ、
「マー・ジャー(ク)・ティーナイ」(どちらからいらっしゃいましたか?)が
必ず出てくる。バーで女の子と会話するためだ。
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ここで、caak(=from) จาก を
覚えるのだが、発音もジャークと
してしまう。ここからタイ語の発音の間違いが始まる。
ジャーと言って、クの口の形で終わることは学ばれない。


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普通名詞も、固有名詞も、閉口末子音は無声だ。

たとえば、タイ北部に、チェンマイの南だが、
ミャンマーとの国境の町メ―ソートがあるTaak県がある。
発音は、あくまでター(ク)だが、ウィキペディアの
表記などは、どうしてもターク県になってしまう。
我々も日本語の会話の中ならそうなる。
ター県では、なにか間が抜けた感じだ。
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末子音はタイ語の言葉を締めている。
同時に、タイらしく無駄な発音はしないようにしている。
末子音を発音せず、なおかつ破裂閉口音の口の形で止められたら、
その人はタイ語の上級者なのだろう。


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末子音がつくと、中子音の場合、長母音、短母音語に関係なく
(高子音もそうなんだが)、
低声になることも、順に学んでいくと合点がいく。
閉口末子音が付くと低声で終わるのがなんともおさまりがいい。
たとえば、ピッ(ト)↓ปิด(閉める)、デッ(ク)↓เด็ก(子供)、
ゴー(ト)↓กอด(抱く)、パー(ク)↓ปาก(口)など。


ところで、デッ(ク)↓เด็ก(子供)が出てきたので、
็の符号「マイ・タイクー」に触れないわけにはいかない。
1番目の変形母音ั (サラ・ア、サラはタイ語で母音のこと。+ะの変形体)に続く
2~4番目に学ぶ変形母音に付く ็(マイ・タイクー)に触れざるを得ない。
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2~4番目の変形母音は、末子音が後ろに来た時に、以下のように変化する:
② サラ・オ(丸まったオ)เ-าะが、็อに変化する。
例えば、จ+เ-าะ なら、เจาะ (ジョ)だが、
これに末子音บ が付いて、「ジョ(プ)」(英語のjob)になると、
เจาะบではなく、「จ็อบ 」になる。


③ サラ・エ เ-ะが เ็に変化する。
例えば、「デッ」だけなら、เดะ で、済むのだが、กが付いて「デッ(ク)」(子供)
となるなら、 เดะก ではなく、「เด็ก 」となる。
④ サラ・イェ(喉の奥からのエ) แ-ะ がแ็に変化する。
これも②と同様、例えば、「ゲェッ」だけなら、แกะ で済むのだが、
ปが付いて「ゲッ(プ)」(cap)となるなら、
แกะก ではなく、「แก็ป 」となる。


マイ・タイクー็は、末尾に子音が付くとき、
+ะ(サラ・ア、短母音)に変わって、
中央を短く引き締める短母音符号だと
思っていたらいい。


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閉口末子音が付くと低声で終わるといったが、
もっとも、低声で終わるのは中・高子音に限られる。
低子音は別で、逆に短母音の語だと高声になり、
長母音の語だと落声になる。


低子音・短母音に閉口末子音が付くと、逆に「高声」になるのは面白い。
例を挙げると、キッ(ト)↑คิด(考える)、ポッ(プ)↑พบ(会う)、ラッ(ク)↑รัก(愛する)など、
少し“興奮気味になる”言葉が多い。
こういう言葉を発するときは、気持ちも高揚するのだろう???
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先にパッ(ト)↓ผัดとパッ(ク)↓ผัก
(いずれも高子音・短母音に閉口末子音が付いたもの)
を比べたが、これとは別に、
長母音に閉口末子音が付いて終わる中子音語を、
長母音だけの似た言葉とを比べてみるのも面白い。
中子音+長母音の場合、末子音がなければ、「平声」だが、
閉口末子音が付くと、末子音は音に出ないが口の形は残り、
こちらは「低声」になる。


例えば、末子音がない「ディー」→ดี(良い)は、自然と「平声」で
発音される。イイネ!「ディー!」といった感じだ。
この同じディーにtがつくとดีด(diit、弾く)、発音はディー(ト)↓だが、
平声でなく、「低声」でうまくおさまるようになる。
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仮に平声で頑張ると、末子音のtの口構えができにくいものだ。
だから、閉口末子音がついて平声というケースはどこにもない!
(高声なら、低子音・短母音の場合にあるが・・・)。


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長母音に閉口末子音のあるなしを比べたが、
それでは、中子音・短母音の場合はどうだろう?
短母音に閉口末子音が付いて終わる場合なら、
短母音だけの言葉と比べても、「ともに低声」なので、
区別ができるのだろうか?


例えば、「未来形助動詞(~しよう)」のจะja↓は低声だが、
これにpのついたจับjap↓(捕まる)も低位でおさまっている。
ちなみに、タイ語のจ Jは、Jと記すものの、英語のJより、
d,chの音が入り込んだ音になっている。
chの音に空気が入らない、つまりdchとでも表記すべき無気音である。


では、ジャ↓とジャッ(プ)↓の発音の違いをどう聞き分けるか?
これも問題ない。発音の後、口が開いたままなのがจะjaだけれど、
จับjapなら、口が締まっている。
音は出なくても、「無言の誇示」がされている。
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繰り返すが、末子音がつくと、発音されず、中子音の言葉の場合、
「低声」になる。
例えば、先に見たように、「口」のปากパー(ク)↓や「噛む」のกัดガッ(ト)↓がそれだ。
でも、このルールから入るのではなく、発音を繰り返し練習するうちに、
「なるほど、音は聞こえず、低位におさまってるな」と
納得できるのが、タイ語表記を覚える恩恵だろう。



(7に続く)



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by ucci-h | 2017-10-04 20:07 | アジア的な生活 | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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