カテゴリ:ベトナム・フィリピン・ネシア( 49 )
首都ハノイとハロン湾の旅(その6/最終回)
首都ハノイとハロン湾の旅(その6)
ーー中国、フランス、アメリカと戦ってーー


4日目の朝は、ハロン湾ホンガイの街から
快適なバンで3時間ほどで、ハノイの街へ帰れた。

大劇場前で降り、昼の腹ごしらえ。
ちょうど横の公園際のカフェ風の店
「ダイハイ」がおいしそう。


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食べているのを見ると、フォーのほかに
鍋物がある。
この牛肉の入った鍋物を頼んだ。
熱くて量が多いが、うまい。

鍋の名は聞きそこなったが、
台湾の火鍋や、タイのタイスキに比べても
スープの味の良さで劣らない。昼から食べ過ぎた。


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午後、3つの博物館を巡ることにした。

①大劇場裏の「歴史博物館」
②その隣の「革命博物館」
そして、タクシーに乗って「ホアロー収容所」だ。
いずれも、戦争に絡んでいるのがベトナムの歴史だ。


歴史博物館は、面白かった。
ことに13世紀の蒙古襲来など、この国が
近代の西欧からの侵攻だけでなく、古くから
常に中国からの侵攻、支配にさらされてきた
歴史が感じられた。


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なにせ、10世紀に独立王朝ができるまで、1000年の
長きにわたって、中国の支配下にあった国だ。


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13世紀の蒙古来襲では、ビルマのパガン王朝は攻め込まれ
衰亡につながったのに対し、ベトナムの場合は、
時の陳朝は、これを撃退している。


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しかし、その後は王朝が移り行く中で、
南北に長いベトナムの統一は難しかったようだ。
最後は、19世紀初めからの阮(グエン)朝(首都フエ)だが、
日本の終戦まで150年近く続いた。

しかしこれも、ペリーの日本来航の5年後(1858年)に、
フランス・スペイン連合艦隊のサイゴン攻略により、
その後80年間に及ぶフランスの植民地とされてしまった。


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革命博物館は、元税務署だった建物の部屋ごとに展示されて
いるが、ドキュメント中心で、あまり面白くなかった。


フランスが政治犯などの収容に使い、また
ベトナム戦争では、アメリカ軍パイロットを収容したという
ホアロー収容所。


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フランス語で「メゾン・セントラル」(中央の家)と書かれている。
またアメリカ軍からは、「ハノイ・ヒルトン」と呼ばれたとか。


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ギロチンで、宗主国フランスが反乱分子を処刑した
首の写真とか展示されているが、薄暗い監獄だ。
もっとも戦争の残酷さについては、ホーチミン市の
戦争証跡博物館の方が、ベトナム戦争のひどさをより訴える。


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ベトナムを回ると、いたるところ戦争の跡が表れる。
しかし、この国は、中国、フランス、アメリカという大国に
攻め込まれるも、結局は退けてきた。
大した国である。

しかし、残念なのは、そのせいもあり
近代の発展が遅れてしまったことだ。
儒教や社会主義の影響はどうだったのだろうか。
しかし、人口も若い。今後が楽しみな国である。


@@@@@

最後に、ベトナムの文字について一言。
今回もハノイの古い寺社など回って思ったこと。
漢字文化圏のベトナムだが、現在のアルファベット表記
(クオック・グーと呼ぶそうだが)はずいぶん得だと思った。
一応読めるのだ
(ついでに、通りの名と番地が順番に店に明記されているのもいい)。


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ベトナム語の7割が漢字語と言われる。
お土産に買った「忍」の短冊。ベトナム語でNianである。
ベトナムでも、13世紀の陳朝で「チュノム」と呼ばれる、
漢字の偏や旁から作ったベトナム文字が発明されていた
(13世紀にできたタイ文字、15世紀にできたハングルに比べられる)。


しかし、17世紀にフランスの宣教師によって考案された
アルファベットを用いたクオック・グー(国語?)
が利便で効率的なことから普及、戦後正式に採用された。


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夕方は、ハノイのイタリアンをおいしく食べた。
翌朝には、バンコク経由チェンマイ行きの便に乗った。


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(終わり)
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by ucci-h | 2017-08-20 21:11 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
首都ハノイとハロン湾の旅(その5)
首都ハノイとハロン湾の旅(その5)
ーーハロン湾の地元の街はとても良かったーー


ハノイの東方170kmにあるハロン湾は、
“海の桂林”と呼ばれるが、湾内に多くの石灰岩の岩山が
島のように連なっている。


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通常は、クルーズ船で観光するのだが、
最低4時間はかかるし、海中の石灰岩の海上からの
景色なら、タイのクラビなどで堪能してきている。


そういうわけで、クルーズ船に乗らないで、
山に登って、上からハロン湾と屹立する石灰岩の島々を
俯瞰することにした。


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泊まるホテルのある東方のホンガイの街は、
市場もあり地元民の街。
西方の観光ホテルの多いバイチャイの街とは好対照だ。


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地図を見ると、海のすぐそばに、“電報山”のような
急峻な山がある。ここから、ハロン湾を俯瞰できると聞いた。
雨模様の夕方、ホテルから歩いてこの山に登った。


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入口が、お店の横の細道を入っていくのでわかりにくい。
聞いて、入っていった。
最初は階段が続き、最後は石山をよじ登っていく。
30~40分はかかったろうか?
蒸し暑いので、シャツはびっしょり。


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山の上からのハロン湾の眺めは素晴らしい。
自分が仙人にでもなったような気分だ。
汗びっしょりになって登った甲斐があった。


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夕食は、地元の街だからあまりすてきなレストランは
ないと聞いた。
それでも、バイチャイと双立する街だ。
親切そうなドアマンのお兄ちゃんに、どこかシーフードを
うまく食べさせる店はないか聞いた。


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即座に「フォン・ドゥエン」という答えが返ってきた。
タクシーでワンメーターの距離。街の真ん中。
2階建ての大きな建物だ。一階にはいけすもある。


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2階へ通されたが、ウエイトレス達は笑うばかりで
英語が通じない。グーグル辞書で、エビだのイカだのを探す。
そこへ、親切なお姉さんがやってきてくれた。
私と向かい合って席へ座り、注文をメモしてくれる。


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なにか、昔シンガポールのホテルで部屋でチェックインして
くれたようなVIP扱いのようでうれしい。

結局、かにスープ、エビのフライ、そしてイカの
和え物を頼んだが、みんなボリュームもあり
うまかった。かにスープは絶品。
いかの柔らかさは、さすがに港町だ。


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わずか、一晩の滞在だったが、ここハロン湾の
ホンガイの街を気に入った。
ホテル「City Bay Palace」も新しくきれいで気持ちがよかった。


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あすは、午前中にハノイに戻り、博物館めぐりをし、
最後の晩、ベトナム料理やイタリアンを食べてみよう。

(その6に続く)
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by ucci-h | 2017-08-19 21:25 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
首都ハノイとハロン湾の旅(その4)
首都ハノイとハロン湾の旅(その4)
ーー同じ10ドルのハロン湾への足も雲泥の差ーー


ハノイからハロン湾行きのミニバス。
結果から言うと、これがひどい運ちゃん、つまり
運送会社だった。


西洋人、中国人、韓国人など、ホテルを回って
拾うのはいいが、定員以上に詰め込んだようだ。
街を出るまで、1時間近くかかるだけでなく、
自分の隣の補助席まで使って客を乗せた。
幸い隣に座ったのは若い西洋人の女性だからよかったが・・。


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途中、ガソリンスタンドに寄り、給油。
隣の女性が「トイレに行かせて」と運ちゃんに頼むが、「ノー」の
一言。たぶん、途中の休憩所(お土産屋)でとまるだろうから、
すぐだと思ったが、ノーの一言はないだろう。
「車の中でさせちゃうよ」と言ってやりたかったが・・。


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そのあと、自分からも「次、早めにトイレへ停まって」と
言ってやったが、休憩所でもひと悶着。
下ろした場所とバスが待っている場所が違うことは
往々にあるが、もちろん、この北島三郎似の運ちゃん
「20分」というだけで、どこで待ってるとも言わない。


土産屋で用を済ませ、待ち合わせ時間にバスを
裏側で見つけたが、運ちゃん汗を流し怒ったような顔で
バスの窓ガラスをたたいたりしている。
どうやら、バスの中にキーを忘れたらしい。まったく!
結局、予定よりさらに2~30分遅れて、なんとか出発。

もちろん乗員数の確認などやらない。
なんとか無事着ければ、良しとしよう。


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なんとか無事に、ハノイの東170kmのハロン湾へ
つごう4時間かけて、クルーズ船の出るトゥアンチャオ島の
船着き場まで到着した。

たいていの客はクルージング込みのツアー客である。
ホテルを別に取ってある自分は、
たまたま同じホテルへ行くカナダ人カップルと
タクシーの相乗りで、
東部ホンガイのホテルまで行った。

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交通の様子を長々書いたのは、
ハロン湾への足は、ローカルバスか、ツアーバスか
選択が難しいからだ。公共バスはターミナルまで行き、時間が
不安なので、結局ホテルの紹介によるツアーバスを足にした。


帰りの足はどうしよう?
ツアー客の帰りのバスに同乗するので、
ホテルでは、翌日の帰りは、午後の便しかないという。

昼にはハノイへ戻りたいので、帰りのバスは予約しないで行った。
午後しかハノイへ戻るバスがないないってことはないだろう。
どこかに午前便があるはずだ。

結局これが正解。
帰りにホテルで呼んでくれたバン(11人乗り)は、近代的で豪華、快適。
同じ10ドルで雲泥の差。


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翌朝の出発時間9時は、30分ほど遅れたが、
3時間ほどで、ハノイの中心部へ戻れた。
途中、市内から80km地点から60kmほどは、片側3車線の
ハイウエイができており、4時間でなく、3時間で帰れた。

街の中心部の大劇場の前で降りた。
この日の午後は、ツアーで回れなかった博物館めぐりをするために。


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ハロン湾での観光と食事については次回に。

(その5に続く)
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by ucci-h | 2017-08-16 12:06 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(2)
首都ハノイとハロン湾の旅(その3)
首都ハノイとハロン湾の旅(その3)
ーーベトナム経済と為替はどうなってる?--


ハロン湾の旅を記す前に、この6年での
ベトナム経済の変化を少しばかり。


ベトナムは、高インフレ、財政赤字の多さ、
銀行の不良貸し付けや国営企業の非効率性の問題など、
高い成長ポテンシャルを持ちながらも、経済問題を抱えていたが、
それでも、ここ5~6年、6%に達する経済成長を示してきている。


5~6年前400~500ポイントほどで低迷していた株価も、
2016-17年と上昇。800ポイント近くへ上がってきている。
過去2007年の高値は、1170ポイントだった。
時価総額450億ドル(5兆円)ほどの小さな市場だが。


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(出所:SBI証券)

経済は成長しているが、通貨ドンの下落もあり、ドル表示の
一人当たりGDPは、2137ドル(2016年)と、
世界135位にとどまっている(タイの半分以下)。


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ベトナムの通貨はドンだが、日本円1円がいま205ドンほど。
つまり、1万ドン札の価値は、50円ほどでしかない。
1000ドン札は5円だ。
ゼロを二つとって、半分にして円換算するが、
補助通貨のコインがなく、お札ばかりなのはかえって気持ちがいい。


6年前は、たしか円高だったので、1円が265ドンもして、
ベトナムがめちゃ安かった。今の200ドンほどが計算しやすい。

もっとも、通貨ドンは、米ドルに対しては下がり続けている。
5~6年前の1ドル=21000ドンが今はさらに、22700ドンほど。
10年前の16000ドンに比べれば、3割も下がっている。
ドン安もあって、ベトナムの経常収支はここ5~6年黒字化している。


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(出所:XE通貨)

チェンマイはアジアの街の中でも、比較的物価の安い方だ。
ベトナムも、今回旅してみて、もちろん外国人観光客用価格はあるが、
総じて、チェンマイに負けないほど、物価は安い。
また、ビールだけでなく、ワインやチーズ、牛肉などが、
フランス文化を受け継いで、タイと違って安く多くあることが、
なんともうれしい。


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3日目の朝、予定のピックアップ時間より30分ほど遅れて
ハロン湾行きのミニバスがホテルの近くへやってきた。
10分や15分遅れなら慣れているが、30分遅れとなると
置いてきぼりにされたかと心配になるが、帰りのバンも
30分は予定より遅かった。

ベトナムでは30分遅れは当たり前と腹をくくっておいたほうが良い。

こうして、10ドル払って、ハロン湾行きのミニバスに乗ったのだが・・・。

(その4に続く)
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by ucci-h | 2017-08-15 22:47 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
首都ハノイとハロン湾の旅(その2)
首都ハノイとハロン湾の旅(その2)
--ベトナムへの中国、フランスからの影響は?--


ハノイの一日市内ツアー。
この暑い時期、チェンマイならシーズンオフなのに
と思ったが、けっこう観光客が多い。
夏休みの時期だからだろうか?


バスは朝方、街の北西3kmほどのホーチミン廟へ行く。
奥にホーチミンが住んでいた家もつながっている。
驚いたのは、入るまでの長い行列。
幸い木陰の下の行列なので助かったが、扇子が売られていた。

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30分ほどは並んだろうか?中に入ってもホーチミンの
ミイラが置かれている廟まで列が続く。
10時半には閉まってしまうので、列も長いのだろう。

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奥には、大統領官邸と、ホーチミンが最後まで住んでいたという家。
豪華な官邸と質素な住居の対比が面白い。
でも、いずれも黄色い壁を基調にした建物。
フランス文化の影響の強い黄色い建物。
今は、ベトナムの建物の基調の色になっている。

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池のほとりには、仏像の様な小さい「仏の木々」が可愛い。
菩提樹ならぬ菩薩樹とでも呼ぼうか?

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ベトナムはインドシナ諸国の中でも異色の大乗仏教の国だ。
中国からの影響が強い。なにせ10世紀まで1000年も
中国の支配下にあったのだから。


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ベトナムの人口9300万人の1割を占めるといわれる
少数民族の生活を示す民俗学博物館に寄った。

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その後、市内で昼食。
タスマニアから来た人、パリから来た人と一緒。
ハノイ・ビールと国産のダラット(Dalat)ワインを飲んだ。

ベトナムはビールもうまいが、ワインがあるのがいい。
中部高原の避暑地ダラット産のワインは歴史は浅いが、うまい。
街中のスーパーで、89000ドン(440円ほど)で買える。
安くうまいワインが少ないタイからくると、なんともうらやましい。

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このハノイ一日ツアー、昼食後は、ホアンキエム湖に突き出ている
「玉山祠」(デンゴクソン)。それと「文廟」(バンミュー)と呼ばれる
11世紀にできたベトナム初の大学跡(15~17世紀の科挙試験合格者の
石碑が並ぶ)を訪ねた。


玉山祠は、神々を祭る祠。
ここの11重の塔は、陽の数字である奇数が好まれるとはいえ、珍しかった。
日本には、3重、5重の塔のほかにも、13重の塔(奈良桜井の談山神社)があるそうだが。
もっとも、この11重の塔、ネットの観光案内を見ても見当たらない。
あれっ?

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歴史的に中国の影響の強いベトナム(越南)だが、
文廟は孔子廟であり、孔子像、孟子像などがある。
建立された11世紀の当時、仏教、道教と並んで儒教の影響もあったようだ。
でも、今のベトナムからは、韓国などのような儒教の影響は感じられるだろうか?

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@@@@@


あとは、ホアンキエム湖畔の散策と水上人形劇の観劇で
終わったが、35ドル、昼食と人形劇が入っていたので、
そう高くはない。ガイドのケイさんの英語が聞き取りやすかった。

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明日はハノイの東方170kmのハロン湾に向かう。
アシだけ必要なのだが、さて無事に行けるかなあ?

(その3に続く)
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by ucci-h | 2017-08-08 09:08 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(2)
首都ハノイとハロン湾の旅(その1)
首都ハノイとハロン湾の旅(その1)
--ハノイは確かチェンマイより北だから?--


6年ぶりにベトナムへ行ってきた。
前回は、南に位置するホーチミン(旧サイゴン)市。
今回は、北にある首都ハノイ。

旅は、予想通りより、予想外のことがあるから面白い。


ハノイ(紅河の内にあるので、漢字で「河内」)は、
北緯21.1度で、我が街チェンマイの18.8度より
北方なので、この雨期の時期、チェンマイより少しは涼しいかなと
思ったが、これは勘違い。
とても湿気が多く、暑かった。
ハノイの雨期、6~8月は一番蒸し暑い時期なのだ。

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ついでに言うと、ベトナムとタイに時差はなく、
いずれも日本より2時間遅れ。東のハノイの方が心持夕暮れが早い。
ところが同じインドネシア半島の中ほどにあり、
ベトナムよりは西方のはずのマレーシアとシンガポールは、
タイ、ベトナムなどより1時間早い。感覚が狂う。
一緒でいいと思うのだが、こればかりはどうしようもない。

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@@@@@


ハノイは、ホーチミンと対照的な街だ。
ホーチミンは、道路がバイクの海だが、
中心部は、かつて「東洋のパリ」と呼ばれたように、
しゃれた街並みである。


これに対し、ハノイは、首都らしく、
空港からの道路は整備されているが、
街中、旧市街に入ると、ごちゃごちゃしている。


ハノイの北にあるノイバイ空港から、街までは40km弱。
夜に着いたので、空港からタクシーかバスか迷ったが、
ちょうどベトナム・エアウエイズのバンが10万ドン
(ゼロを二つ取って半分にすると円なので、500円)で
行くというので、これに乗った。


街へ近づくと、2015年1月日本のODAでできた
紅河を渡る全長3700mのニャッタン斜張橋が美しくライトアップされている。
これを渡るとじきにハノイの市街だ。

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@@@@@


ハノイは、旧市街の中のホテルに泊まった。
部屋は広くはないが、街の中心のホアンキエム湖など
歩いて行けるから便利だ。
レストランや物販店、マッサージ屋も多い。
夜に着いたので、ベトナム名物のフォー(汁麺)を
ハノイ・ビールを飲みながら食べた。

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明日は、ハノイの街を市内一日ツアーバスで見て、
あさってはハロン湾へ行く予定だ。
計画はいいのだが、望み通りうまくいくかどうか?


@@@@@


翌朝。

ピックアップのバイクが7時50分に来るという。
日本人らしく時間通りに、ホテルのロビーに降りた。
なかなか迎えは来なかった。
少し不安になったが、30分ほど遅れて迎えが来た。
30分遅れがほぼ標準だということが、その後の経験でわかる。
ツアーバス(ミニバス)は、すでに暑いハノイの街を走り出した。


(その2へ続く)
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by ucci-h | 2017-08-07 23:13 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(3)
アジアでがんばっていたインドネシアも成長鈍化
一時に比べ成長が鈍化しているアジア圏経済の中で、
1年前は高い成長でがんばっていたインドネシア経済だが、
ここ2013年後半に来て、鈍化の色が目立ち始めた。

「世界不況の中でも伸びているインドネシア経済の中身 2012-9-14」
http://uccih.exblog.jp/16748127/

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その大きな要因は、①中国の経済減速に加えて、
②米連銀の量的緩和縮小の思惑の中での外資の
流出だったろう。


インドネシアのような人口2億4千万人もかかえ、
内需・インフラ投資で伸びている国でも、
中国はじめ主要市場の減速による資源価格の下落、
外資の流出による投資意欲の減退には抗し切れない。


@@@@@


9月初めに発表された7月の貿易収支は、輸出価格の下落中心に、
23.1億ドルの赤字と、前月の8.5億ドルから急増、
史上最大の赤字幅となった。株式市場は驚き、急落した。


第2四半期の経常収支も、98億ドルの赤字に拡大し、
90年代末のアジア危機以来の赤字幅となっている。


7月に1ドル=1万ルピアにのせた為替ルピアも、
その後下落が続き、9月末には1ドル=11500ルピアまで
価値を落としてきている。


@@@@@


また8月の製造業の操業指数は、15ヶ月ぶりの低水準に
落ち込んだ。
購買者指数は、8月に48.5と50を割り、企業の購入意欲が
下り坂に入ったことを示している。

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6%台だった成長率も、第2四半期には5.8%と
6%を割ってきた。


@@@@@


一方で、インフレは8月に8.8%と8%を超え、
4年ぶりの高さにある。


インドネシア銀行は、インフレ抑制と通貨の下落防止のために
9月12日には、政策金利を4ヶ月連続で、7.25%へ(5月までは
5.75%)上げてきているが、目立った効果はまだ出ていない。


一人当たりのGDPで、まだタイの3分の2である人口大国
インドネシア。
この際、一度成長を落として、インフレを抑え、貿易赤字を
縮小させることになるのだろうか?
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by ucci-h | 2013-10-07 22:21 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
ベトナムの課題(後編):経済状態の改善で改革は先送りされる!?
経済環境の自律的変化が、ベトナムの悪かった経済数字を
2~3年前に比べて好ましいものにしているが、
逆に、この環境好転がベトナム共産党政権の
自立的経済改革を、また後回しにしてもいる。
ベトナムの経済改革はいっこうになされないまま流されている。

成長するアジアにあって、インドと並んでその潜在力を
発揮できないで来ているベトナム。
何が課題で、何が改革されないのか?

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@@@@@

ベトナムは、戦後の数次の戦争の疲弊から立ち直るため、
1986年よりドイモイ(刷新)政策を導入して、経済の開放路線を敷いた。
中国の経済開放に遅れること8年でしかなかった。

90年代には8%前後の高成長を見せたが、2008年以降
5~6%程度へ低下、ことに20%のインフレ退治の2012年は、
5.0%と13年ぶりの低い経済成長となった。
若い層を中心に9千万人の人口を持つのに、伸び切れないでいる。

ベトナムがここ5~6年その経済潜在力を十分発揮できないで
来ているのは、共産主義体制のもとで積もったちりが多いからだろう。
中国の社会主義市場経済と同じ体制だが、成長率でひけを取って来た
のはなぜだろうか?

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@@@@@

中国がともかく経済優先でやってきたのに対し、
トロイカ体制をとり、政治面での安定を求めたベトナムの方が
経済政策もその後ギクシャクしたように見える。
中国とベトナムの経済運営の比較の研究はいくらかあるが、筆者は
まだ読み切れていない。
両国の経済運営体制の違いから、成長に差がついてしまったようだ。

社会主義体制がベトナムの経済発展を抑えてきたと言うより、
権力者、社会の上層部の癒着体制(これは社会主義ではない
発展途上国にも見られる、ここまでのビルマのように)と、
下部現場での放任が経済成長を阻害してきたように見える。

社会主義のドグマ自体が経済発展にマイナスというのではなく、
社会主義体制下での国営企業の闊歩、けじめの薄い融資体制、
また権力者同士の癒着、汚職腐敗の横行といったことが、
経済の足を引っ張り、インフレを助長し、不良融資の増大を
もたらしたと見える。

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@@@@@

とはいえ、今年の4月に見たようにベトナムの経済状況は
良くなってきている。ことに、2011年8月に23.0%をつけた
インフレ率が低下してきたことが大きい。2013年6月には6.7%まで
下がってきている。

 「数字で見るベトナム経済の昨日今日 2013-4-5」
  http://uccih.exblog.jp/18482602/

金利の引き上げが効いた感じだが、かつて盛んだった
不動産投資も後退し、不動産価格も沈静化してきた。

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@@@@@

2011~12年当時見られたベトナムの多くの経済問題のうち、
最大の問題は、銀行の国営企業などへの過剰融資と、
そこから発生した不良資産の拡大だった。
2012年10月には、前年7月に再選されたグエン・タン・ズン首相が
以前の経済失政を認めている。

不良資産の解消には、銀行の合併、不良資産の政府投資会社による
引き受けなどいろいろアイデアは出ていたが、インフレと金利の
ピークアウトで圧力が薄れ沙汰止みになっている。
また、国策企業の相次ぐ失敗についても人の入れ替え程度で、
抜本的なメスは入れられていない。

国営企業は、GDPの4割を生み出すと言われるが、
政府、官僚などの子弟らの大きな受け皿であるから、問題が多くても
なかなか減らない。時々、汚職が摘発されるのも、政敵への牽制球で
あると同時に、浄化しているとの姿勢の顕示だろう。

2012年4月にも、共産党政治局員の娘(24歳)が、国有建設会社の
社長に任命され、ピンクの服とハイヒール姿で工事現場を歩いている姿が
インターネットに載り、物議をかもした(彼女は6月に辞任したが)。

グエン・タン・ズン首相の娘は、べト・キャピタル証券を経営しているし、
二人の息子のひとりは建設副大臣だ。
またほとんどつぶれかかった国策造船会社ビナシンには、会長の
娘・息子含め3人の家族がトップ・ポジションを占めていたと言われる。

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中国の国有企業の生産比率は7割から3割ほどに減ったと言われるが、
ベトナムの国有企業の数が大きく減ったという話は聞かない。

そもそも、経済運営に失敗した首相が、経済状況が最悪の中で、
政治バランスを保つべく2011年7月に再選されたように、改革の意思は
薄いように見える。
もっとも最近の2013年6月の議会における信任投票で、
グエン・タン・ズン首相の信任票は3分の2であり、3分の一が不信任票で
あった。

経済状態がよくなったので、痛みの伴う改革は先送りされる。
このままだと、ベトナムの経済体制への信任がなかなか
起こらないと見るのは筆者だけだろうか。
潜在力があるだけに、ぜひ改革を進めて欲しいものである。
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by ucci-h | 2013-07-06 20:45 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(7)
インドネシア・ユドヨノ政権の英断:エネルギー補助金縮小に踏み切る
東南アジアの中でその経済的プレゼンスを増す人口・資源大国
インドネシアだが、2014年の大統領選挙を前に、2013年6月21日、
ついにエネルギー補助金の大幅削減に鉈を振るった。

インドネシアは、かつてのOPEC(石油輸出国機構)のメンバーからはずれ、
今では原油の純輸入国だが、一度始めたガソリンなどの補助金制度は
麻薬のように止められず、国家財政に大きな負担でのしかかってきていた。

 「インドネシアを他山の石にエネルギー補助金を見直すタイ 2011-9-11」
  http://uccih.exblog.jp/14538049/

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インドネシアの燃料補助金額は、昨2012年で216兆ルピア(2兆2千億円)と
137兆ルピアの予算計画を大きく上回った。
成長する巨大な内需市場が、安価な石油の消費を増やした。

2013年も、予算額194兆ルピアを上回り、297兆ルピア(3兆円)と
ほぼ3兆ルピア、国の予算総額の3割近くになると予想される。
石油消費量は、計画の4600万klを上回る5600万klに達するかと見られる。

補助金制度により、市価は、実際のコスト含みの価格よりも3割ほど安くなっている。
この補助金込みのガソリン価格リッター4500ルピア(45円)を、
6月22日より、44%引き上げ、6500ルピア(65円)とした。

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それでもなお、日本の150円はもとより、タイの108円ほどよりずいぶん安い。
ディーゼル油は4500ルピアから5500ルピアへ。
低所得世帯(月収15万ルピア未満)1550万世帯には、
援助として、総額9.3兆ルピア(930億円)の現金給付がはかられる。

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内需中心の成長を見せるインドネシア経済は、
2013年第1四半期6%の経済成長率を示している。
年間でも、タイなどを上回る6%ちょっとの成長が期待される。

エネルギー補助金の削減は、2013年のインフレ率(第1四半期+5.3%)を
1.5%ポイントほど上げ、若干の消費抑制要因になろうが、
選挙を翌年に控え公共支出は旺盛なので、景気の落ち込みは最小限だろう。

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ユドヨノ政権の英断と言えよう。
「選挙前だが、後の世代に負担が残らないように、今やる」と言っている。

インドネシアへの直接投資(海外からが75%)は、
2013年第1四半期、前年比31%増の93兆ルピア(9300億円)に達した。
シンガポール、日本、韓国などからの直接投資が盛んである。
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by ucci-h | 2013-07-03 15:24 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
フィリピンの経済成長率が高い!
アジアの新興国経済も停滞し始めたという
日本のマスメディアの見出しを見るが、
そんなことはない。

2013年のアジア各国の実質GDPの伸び率予想を見ると、
日本を除くアジア10カ国の成長予想率(野村證券)で、
2013年は+6.1%。2012年の6.2%から
そんなに落ちない。

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確かに欧米経済の低迷や中国の成長率鈍化で、
アジア諸国の経済にも影響は出ているが、
自国に多くの投資機会と若い消費者層を抱えた国々。
今後も世界経済を引っ張っていくことに間違いはない。

中でも、フィリピン経済の伸びが注目される。
フィリピンの2013年第1四半期の経済成長率は7.8%と
中国の7.7%を凌ぐ勢いである。
国内消費と国内投資が経済を引っ張っている。

2013年全体の予想でも、フィリピンは6.4%成長予想。
アジアの中でも、中国に次ぐ高成長予想である。
第1四半期は、民間設備投資が47.7%増、
政府固定投資も45.6%伸びている。
学校、道路、橋の建設が進んでいる。

製造業も9.7%伸びているが、輸出向けというより、
国内の食品、家電、通信機器向け需要が旺盛なのが背景だ。


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フィリピンは、昨年来国債の格付けが引き上げられたが、
今年に入り3月(フィッチ)、5月(S&P)と、投資適格基準まで
引き上げられ、資金を調達しやすくなったことも大きい。
フィリピンは、政策金利低下の余地もあり、成長見通しが続きそうだ。

フィリピンは人口が9,680万人と多い。
そのうち日本の人口を追い越すだろう。
毎年、若い100万人が労働市場に入ってくると言うから、
老成国日本にはうらやましい話だ。
そんなに多くの労働者をフィリピン経済は吸収できないのだから、
日本が労働力を“輸入”してやればいいと思うが、そう動いていない。

第1四半期、一人当たりのGDPは6.1%伸びたと言う。
フィリピンの一人当たりGDPは、2012年で2,614ドル(世界127位)と
なお低い。タイ(5,678ドル、世界93位)の半分。
日本(46,735ドル、世界13位)の18分の1しかない。

しかし、1億人近い若い人口を抱えているので、
国全体のGDPとなると、2,500億ドル(2012年)。世界41位と上がってくる。
10%伸びれば、250億ドル増。
日本(5兆9,640億ドル)の名目GDPの0.4%の伸びに当たる。

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中国以外にも、東南アジアは、インドネシア(2億4,450万人、世界4位)、
フィリピン(9,680万人、世界12位)、ベトナム(9,040万人、第13位)、
タイ(6,440万人、第20位)、ミャンマー(6,370万人、第21位)と、
人口の多い国が5カ国もある。
この5カ国だけで、5億6千万人になる。
しかも、タイを除けば、平均年齢が若い。

5カ国のGDPを合わせれば、出遅れているベトナムとミャンマーを含めてだが、
ざっと1兆6,850億ドル(2012年)。
5カ国合わせた数字だが、世界12位くらいになってくる。
日本の3割近くになる。

数字遊びはこのくらいにして、
インドネシア、フィリピン、そしてベトナムの今後の
成長に注目したい。
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by ucci-h | 2013-06-08 01:20 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(2)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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