カテゴリ:エアライン・観光業( 73 )
‘交通事故大国’タイで、バンに乗るのは、命を賭けるギャンブル!?

“交通事故大国”タイでは、「ロットゥー(バン)に
乗るのはギャンブルに乗るようなもの。
しかも、お金じゃなくて命を賭けて・・」と言われている。


人口は日本の半分なのに、交通事故死者数は
日本の3倍を上回るタイランド。
この年末年始の死者数は、426人と、昨年比+25%。


なかでも悲惨だったのは、1月2日にチョンブリで起こった
バンによるピックアップへの衝突事故。
バンが反対車線に飛び出し正面衝突。
バンの14名とピックアップの11名、計25名が亡くなった。



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チェンマイの街中を走っていても、バンの運転の
無謀さには注意が怠れない。
スピードは出しすぎるし、車線は無茶に変更するし・・。


バンの運ちゃんは多くが‘雲助運転手’と見られても
しかたがない(もちろん職業的な運転手さんもいるが・・)。


‘自己責任’のこの国では、遅く不便な長距離バスなどより、
速くて安く融通が利くロットゥー(箱型車という意味)がはやっている。
また、公共交通機関の運転手をやるには、安全性や公共サービス
意識が欠ける人間が自由なバンの運転手になると言われる。


軍政権もバンへの規制策に取り組み始めるようだが、
よほど知ったバンの運転手じゃない限り、
近郊へのツアーなどでも利用しないことにしている。
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by ucci-h | 2017-01-16 20:18 | エアライン・観光業 | Comments(0)
訪日観光客が2400万人に達したが、観光立国タイでは?

訪日外国人客数が、昨2016年2400万人に達したという。
前年の1970万人から一挙に2千万人台を駆け上がった。
政府は、2020年4000万人を目標にしているというが、
環境が整えば、可能だろう。



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ちなみに観光立国タイの2016年は、
3300万人ほどに登った模様だ。
こちらも前年の2988万人から3千万人台へ上ってきた。
タイも過去4年で5割増しだから、
2000年には5000万人近くに迫るのだろうか。



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もっとも、数だけ増えればいいわけでもない。
タイでは全体の3割近くが中国人。
いわゆる「ゼロ・ダラー・ツアー」(超安い飛行機代で
運び高い買い物をさせる)が目立ち、タイ側も規制に乗り出している。

日本でも、中国人のガイドが高い買い物をさせキックバックを
多く取る話をよく聞いたが、
だんだん中国人の旅行客もわかってくるだろう・・・。
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by ucci-h | 2017-01-13 22:20 | エアライン・観光業 | Comments(0)
クアラルンプールのLCC新空港は期待はずれ!?
チェンマイからマレーシアのコタキナバルへ
行くために、乗換えでクアラルンプールの新しいLCC用空港
「KLIA2」(クリア2)を初めて使った。


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KLIA2は、以前の“馬小屋”と呼ばれた「LCCT」
(LCCターミナル)が、エアアジアを中心とする
LCC便の増加で、年間1500万人(1日4万人)の
容量をはるかに超える2200万人(1日6万人、昨年)と
なってきたため、新たに年4500万人(1日12万人強と
チャンギやスワナプーム並みの扱いを目指す)容量として
建設されたものだ。


2010年に着工し、当初の開港予定2012年4月が
延びに延びて昨年2014年5月の開港となった。

 「馬小屋K/LのLCC新ターミナルKLIA2はいつできるのか? 2013-6-25」
  http://uccih.exblog.jp/19052575/


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世界で一番高い134mの管制塔を持つ
この広大なLCC向け空港(4千m滑走路)は、
旧来のLCCTより街寄りに作られて、
市内への交通も便利になった。


しかし、ここにも政府の空港公社と
民間のLCC航空会社の思惑がすれ違っている。
大きな設備とジェット・ブリッジを備えた空港の
使用コストは、格安航空にはコスト高となった。


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空港側は、従って、KLIA2は、LCCTの4.3倍の
サイズ(25.7万平米)なのに、総工費は
3.3倍の11億リンギ(360億円)でまかなったと
宣伝している。


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エアアジアが独自に開発したチェックイン・システムも
使えないと言っていた。


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また、実際乗り降りした印象では、
スワナプーム空港以上に、入管には、
ターミナルから10分以上歩かなくてはいけない。


多くのお店や施設を入れたと言われるが、
まだ入っていない所もあるが、チャンギなどに比べ
そう楽しくもない。


まあ、馬小屋から、広めの“人足小屋”に変わったといった
印象である。
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by ucci-h | 2015-03-14 20:54 | エアライン・観光業 | Comments(0)
日本を訪れるタイ人の数が、タイへ行く日本人の数に迫ってきた
日本の観光統計を見て驚いた!

この10月、タイへ来た日本人は10万人ちょっとだが、
日本を訪れたタイ人の数は7万9千人と、これに迫っている。

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3~5月の春の観光シーズンでも、タイへ行った日本人が3ヶ月で
29万人だったのに対して、日本へ来たタイ人の数は23万3千人もいた。
人口数が2対1なのを考えると、日本を訪れるタイ人の比率の方が、
タイを訪れる日本人より多くなったわけだ。


絶対数を見ても、タイを訪れる日本人の数が、円安もあるだろうが、
昨年より2割近く減っているのに対し、日本訪問のタイ人の数は
5割がた増えている(2013年7月より実施されたタイ人に対する
15日間ビザ免除の効果は大きい)。


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日本を訪れる外国人のランクで見れば、タイ人は、
台湾人、中国人、韓国人の第1グループに次ぐ、
第2グループを、アメリカ人、香港人とともに形成している。
国別で見れば第5位だ。


日本から外国へ行く人の数が、今年は平均数パーセント減っているのに対し、
外国から日本を訪れる人の数は、9ヶ月で26%も増えている。
今年は1000万人を超えて、1300万人台に乗せそうだ。

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3月に浅草に行ったときは、靴屋は、タイからのおばさん達の
買い物で賑わっていた。


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日本国内の小売りの伸びはまだまだだが、
ドンキホーテや三越での免税品の売れ行きが伸びているという。


“観光立国”日本が前倒しでやってきているのかもしれない。

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タイへ来た日本人が落とす一人当たりのお金より、日本でタイ人が
落とすお金の方が多いと言われる時代になってきた。


 「今やタイ人観光客が日本へ行き、日本人よりお金を落とす時代に 2013-5-6」
  http://uccih.exblog.jp/18705310/
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by ucci-h | 2014-12-21 20:06 | エアライン・観光業 | Comments(0)
観光立国タイの国際空港を牛耳る「キング・パワー」免税店
タイの空港内のショップは、
すでにタイではなく、‘国際価格’である。
しかし、市内よりずいぶん高い価格でも、
おみやげを求める外国人旅行者でいつも賑わっている。

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観光立国タイの5つの国際空港で目立つのは、
「キング・パワー」の免税店である。
タイの国際空港でモノポリー的地位を享受している。


5つの空港とは、スワンナプーム、ドン・ムアン、チェンマイ、
プーケット、ハット・ヤイ国際空港である。


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キング・パワーは、中華系タイ人ウィチャイによって
設立されたが、5つの空港(AOT公社が管理)と
10年契約を結び(その後4年継続更新)、
年間2千万人を超える外国人客に免税品を提供している。
従業員は、7000人を数える。


年に最低14億バーツ(約50億円)をAOTに納め、
売上高の15%を供与することによって、
特権的地位を維持している。


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しかし、軍事政権下、ここにきて、
その独占的地位に対する批判が増してきた。
プラジン運輸相は、競合他社を入れて、競争を
促進させることを示唆している。


2016年に契約が満期になるので、そのまま4年間
延長するのか、タイの小売業他社などを参入させるのか、
このおいしいビジネスに対しての政治的・経済的駆け引きが
今後強まっていこう。
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by ucci-h | 2014-12-04 09:37 | エアライン・観光業 | Comments(5)
ミャンマー乗り入れにバンコク・エアウェイズがチェンマイ活用に
ミャンマーへの飛行に積極的な
タイ第2位の航空会社「バンコク・エアウェイズ」は、
2014年10月から、第3のハブ空港チェンマイ空港を
使って、ミャンマー行きの便を増やす予定だ。


バンコク・エアウェイズはユニークなタイの老舗航空会社である。
2008~9年と赤字が続いた後、2010年ごろから復活してきた。

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自ら“ブティック・エアライン”と称しているだけあって、
LCC(格安航空)とは一線を画している(だからバンコクでも
ドンムアンでなく、スワンナブーム空港を使っている)。
サムイ島に自社空港を持っていたり、カンボジアのシェムリアップに
古くから乗り入れたり、ユニークなエアラインである。

 「バンコク・エアウェイズの復活 2010-12-16」
  http://uccih.exblog.jp/12514299/


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かつて赤字の際、国際便はほとんど廃止したが、
復活とともに、国際線にも乗り入れをはじめ、
ことに、国際線と言っても距離的にはリージョナル・ラインと
変わらないミャンマーへの乗り入れに積極的だ。

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現在バンコクから、ミャンマーの3都市に飛ばしている。
ヤンゴン行きが日に4便。マンダレー行きが毎日1便。
首都ネピトー行きが週5便である。


主要2都市行きは、1通路のエアバスA320ファミリーを
使っており、ネピトー行きは客も少ないからか、ATR-72
ターボプロップを使っている。


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チェンマイは、ミャンマーに近いので、
バンコク・エアウェイズは、スワンナプーム、サムイ島に
次ぐ、第3のハブとして活用する予定だ。

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10月より、チェンマイからヤンゴン向けに週4便、
マンダレー向けに週3便飛ばす予定だ。
また国内線になるが、チェンマイから東北部のビエンチャンに近い
ウドンタニにも週2便予定している。
チェンマイからプーケットへの直行便も飛ばす予定だ。


ヤンゴン、マンダレー、ウドンタニ向けの新しい3ルートは、
近距離なので、いずれも70人乗りのATR-72の新型を
使う予定だ。


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ATR-72は、仏伊合弁の製造だが、
7月25日台湾膨湖本島でのトランスアジア航空の
台風の中での着陸失敗事故で有名になってしまったが
(有名にもならないか?)、機体構造の問題ではなさそうだ。

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バンコク・エアウェイズは、現在使っているATR72-500に替えて、
11月から新型のATR72-600を入れていく予定だ
(計9機発注)。


このバンコク・エアーのチェンマイ空港のステップ・ストーン活用に
より、チェンマイから国外各地への飛行が活性化すれば
チェンマイ在住者に便利になる。
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by ucci-h | 2014-08-06 12:44 | エアライン・観光業 | Comments(3)
ことしは目立つ航空機事故 航空機死亡事故の確率は?
今年2014年は航空機事故が多く報道されている。


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2月16日 ネパール航空のコミューター機、デハビランド
DHC-6(双発ターボプロップ機)が天候の悪い山岳地で
墜落し、15人が亡くなった。

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3月8日には、クアラルンプールを発ち北京へ向かった
マレーシア航空のMH370(ボーイング777機)が
乗客227人を乗せたまま、パイロットの操作異常か、
消息を経ち、いまだ発見されていない。

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7月17日には、同じくマレーシア航空の乗客283名を乗せたMH17
(ボーイング777)オランダ・スキポール発クアラルンプール行きが、
ウクライナ東部の上空で親ロシア派と見られるミサイルで撃墜された。

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最初、マレーシア航空機の機体が散らばる写真を目にしたときは、
3月のマレーシア航空機が見つかったのかと錯覚した。


そのほぼ1週間後の7月23日、台湾の国内を飛ぶ
トランスアジア航空の222便(仏伊合弁のATR72ターボプロップ機)
が、澎湖本島で台風の中、午後7時着陸に失敗し炎上、48人が亡くなった。

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そして、その翌日7月24日には、アフリカのブルキナファソから
アルジェへ向かうアルジェリア航空の5017便
(マクドネル・ダグラスのMD-083型機)がマリの砂漠に墜落、
116人全員が亡くなった。

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ことに、この7月の1週間ほどの間に、3度も
大きな航空機事故があったのは、48年前の1966年2~3月に
日本で立て続けに起きた3件の航空機事故を思い出させた。


これで、2014年に入ってからの航空機事故による
乗客の死亡数は680名になったと、航空安全コンサルタントの
「アセンド・ワールドワイド」社は言っている。
過去3年のどの年よりも多くなっており、2005年の死者916名に迫る。


2011年末に、「この年は世界の航空界がもっとも安全だった年」と
このブログに書いたが、別に航空会社がその後気を許したわけではないだろう。

 「今年2011年は航空機の安全運行のベストの年になった 2011-12-20」
  http://uccih.exblog.jp/15140756/


もっとも、世界の航空旅客数は飛躍的に伸びており、
パイロットの養成がそれに追いつかない時代となってはいる。
日本のビーチ・アビエーションもパイロットの確保不足から
欠航2000便を半年間出している。

 「アジアでパイロットが足りなくなる 2011-9-24」
  http://uccih.exblog.jp/14625265/


{追記}
最近のボーイング社の調べによると、今後20年間で
必要なパイロットの数は、533,000人(うちアジアが
41%)。
年間27,000人(一日当たり74人ほど)の新パイロットが
必要となるようだ。


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それでも、長期トレンドでは、航空機は
いっそう安全な乗り物になっている。
死者の出た事故件数(座席数14以上)では、
今年の6件は、昨年の10件(死者数は162人と、
今年より少なかったが)をなお下回っている。


「IATA」(国際航空運送協会)の調べでは、
毎日世界で10万便が飛んでおり、2013年の
航空乗客数は、30億人を超えたという。


仮に年間の死者の出る事故件数を25件、
死者数を1000人と多めに見ても、
死亡事故の起る確率は、ほぼ150万便に1件、
死者の確率は、旅行客300万人に一人となる。


他の交通事故の確率よりずっと低いはずである。
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by ucci-h | 2014-08-01 13:50 | エアライン・観光業 | Comments(1)
第1話:タイへの税関申告が厳しくなった。続く第2話は?
タイ人と言うのは、よく言えば、柔軟である。
何か規則を決めても、それに不都合な面が
出れば、躊躇なく規則を変えるか、その規則をやめてしまう。


しっかり練ってから不退転の決意で出してくる
官僚王国ニッポンのやり方とは大違いだ。
一度決めたものをそう簡単に変えれるか?
変えられるのである。


数年前に、タイの警察で、勤務不良の警察官には
キティちゃんの腕章をはめさせるという愉快なアイデアが出た。
どうなるか見ていたら、版元のサンリオから著作権の承諾を
取っていなかったということで、すぐに沙汰止みになった。


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先だっては、タイへノービザで入国し、タイに住み着き、
出入国を繰り返し、仕事までしてしまう外国人を締め出すために、
タイの入管は、ノービザでの数次出入国に対し
厳しく当たることにした。

 「ビザなし滞在者への規制強化とタイの入管 2014-5-17」
  http://uccih.exblog.jp/20715578/


そして2014年7月、今度は、タイ人の外国旅行の増加に伴い、
税金を申告しないで、外国から多額の品物を持ち込み、
国内で売りさばく連中を取り締まるために、
空港税関での申告漏れに厳しく当たることにしたという。

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もっとも、軍政で新しくなった税関長は、
「軍政になってきびしくするようにしたわけではない」と
この情報を否定している。
後述の空港のビラも、前任者の時に、旅行者への
一般的注意事項として張られたものだという。


タイの税関は、報奨制度で血眼になって禁制品を
見つけるよう奨励しているが、そこはタイ人のこと、
普段の空港の通関はのんびりしたものである。

 「高い罰金と報奨制度で動くタイの税関 2011-3-9」
  http://uccih.exblog.jp/13088854/


タイでは、お土産やブランド品など海外で買ったものが
総額1万バーツ(3万1千円)を超えると、税関申告し、
税金を払わなければならない。
また、タバコは200本まで、アルコールは1リッターまでである。


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総額わずか1万バーツである(日本は20万円枠でしたか・・)。
海外で、衣料品や靴、バッグなどを買えば、
ブランド品でなくても、1万バーツに行ってしまう。


X線の機械を通る前に申告しないで見つかると、
税金を払わされるだけでなく、価額の4倍の罰金が科せられる。
取締りの強化は、空港にその旨のビラが貼られ、厳しいものとなったと
見られた。

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さて、ここまでが税関取締り強化の話。
第2話は何でしょう?


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第2話は、その数日後、このビラが撤去されるところから
始まる。
厳しすぎるとの声が上がったからだ。


そして、柔軟な税関当局は、今度は
課税基準の見直しに入る。
これが第2話。


総額1万バーツの非課税枠は数十年前に
設定されたもので、さすがに低すぎるということで、
8万ないし10万バーツに引き上げることが検討され始めた。


一挙に8~10倍だが、この枠(25~32万円)なら現実的だろう。
なお、タイの税関は、最近国外へのお金の持ち出し上限を、
5万バーツから50万バーツに引き上げている。


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非課税枠を守らせることの強化が、
非課税枠の拡大につながりそうである。
タイの当局は、柔軟でプラクティカルである。
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by ucci-h | 2014-07-15 17:13 | エアライン・観光業 | Comments(2)
タイのバイク・タクシーの免許を無制限にする!?
先日、タイの軍事政権が、空港タクシーの
待ちあいを仕切っているマフィアを一掃し、
空港タクシーの利用者の苦情削減に
乗り出すことをお伝えした。

 「スワンナブーム空港の悪名高いタクシーを一掃!? 2014-7-9」
  http://uccih.exblog.jp/20891695/


これに続き、公共交通機関の改善を目指す軍政権は、
バイク・タクシーの免許取得の簡易化にも乗り出した。
ここにもマフィアが介在する。

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(写真はいずれもバンコクポスト紙より)


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バンコクの街中を走るバイクを見かけると、
運転する人の後ろで、女性が横すわりで
乗っているのを目にすることがある。


「あれ?なに遠慮しているの?
跨いで乗った方が危なくないのに・・・」と思ったものだ。
女性は、バイク・タクシーのお客さんだった。


北の街チェンマイにはバイク・タクシーはないが、
バンコクやパタヤなどでは、バイク・タクシーは安くて
小回りの効く、便利な乗り物である。


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このバイク・タクシーの運転手が着ている
オレンジ色のベスト(ピンクやグリーンもあるが)が
免許代わりとなっている。

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このベストは、本来は家族にしか受け継がれないが、
これを高値で売買し、無登録の運転手にも運転させてやるのが
これまた介在するマフィアの商売である。


転売価格は数十万バーツ(100万円近く)するというから、
マージンもその分大きい。


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軍政権は、2014年7月はじめ、現在のベストを
廃止して(バンコク都庁の管轄)、免許数を限らない
新しい登録制度(これからは、国の陸運局の管轄)に変更するとした。


これによって、マフィアの入る隙を断ち切り、
無免許バイタクをなくそうとするものである。


軍政権のねらいは、ベストの数を限定しないで、
市場の自由競争にゆだねようというものである
(政党政権は、いろいろな規制が好きだが、
軍政権の方が自由主義というのが面白い)。


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もちろん、既存バイタク運転手からは不安の声が上がる。
「やたらにバイタクを増やして、供給過剰にしてどうなるのだ?
我々は、食えなくなる・・・」と言った声だ。


これに対して、軍当局はあっさりしている。
「市場原理で、供給バランスは取れて行く
(プロが生き残る)」。

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新しいバイタク運転登録者のベストは、
色は変える予定を元のままだが、蛍光色の
うぐいす色のストライプが入るようだ。
運転手の名前と所属地域が記される。


「供給制限があるところに不正がつけこみやすい。
制限を撤廃し、市場原理に任せたほうがいい」・・・
今後まだ紆余曲折があろうが、
軍政権の実験は、どういった結果を生むだろうか?
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by ucci-h | 2014-07-10 00:25 | エアライン・観光業 | Comments(1)
スワンナブーム空港の悪名高い空港タクシーのマフィア・システムを軍政府が一掃と宣言
5月末に出来たタイの軍事政権の諸施策を見ていると、
以前の選挙で選ばれた政党の内閣が、
いかに何もやらなかった(つまり政治汚職の温床を温存された)かが
浮かび上がってくるから不思議だ。


タイの軍事政権は、既存の“政治ビジネス”における利権が
比較的小さいこともあって、既成政党の政府が手を打たなかった
分野にも乗り込んでいくから面白い。


観光立国タイで、外国からの訪問客が最初にホテルに行くときに使う
悪名高き空港タクシーの仕組みに、6月下旬メスを入れた。
2ヶ月で変貌させるという。

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空港から乗ったタクシーに金銭や命を奪われることは稀だが、
料金をふっかけられたり、遠回りをされたりの被害は後を絶たないようだ。


最近もこんなことがあった。
空港へ向かうタクシーだが、途中でエンコしたといい、道路わきに止める。
乗客二人に押してくれと頼む。
乗客が車の後ろへ行くや、タクシーは走り出し、荷物をさらわれた。


6月下旬から2ヶ月ほどかけて(8月末頃までに)、
タイの空の玄関スワンナブーム空港(ドンムアン空港も)の
マフィアによりコントロールされているタクシー待ち合いシステムを
変えると、軍のNCPO(国家平和秩序協議会)は宣言した。


空港のタクシーは、マフィアにより、待合の列をコントロールされ、
近場より遠くへ行く客を優先すべく選別されているという。
マフィアはこのコントロールで金を稼いでいるそうだ。
お客の不満の1位は乗車拒否であり、荒っぽい言葉と運転が
これに続くと陸運局のホットラインは言っている。


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マフィアに代わり、コンピュータ・システムを導入し、
オートマチックに発券・乗車できるようにするという。
チケットには、運転手の姓名や車の登録番号が記されているので、
顧客にも安心だ。
また、待ちは何番目かの番号も記されるという。


空港タクシーは、スワンナブーム空港では7000台が登録されており
(7割が個人タクシー。実際稼動しているのは3000台ほど)、
1日2度客を運ぶことが出来る。

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短距離客ばかり当たってしまった運の悪い運転手には、
コンピュータ・システムゆえ、回数を増やせるように取り計らうという。


空港タクシー料金は、昨今の諸物価高騰の中でも、
過去10年間抑えられてきたこともあり、運転手の値上げ要求は強い。
軍政府は、これに対してはしばらく待ってもらうようだ。


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さて、8月末までに(ドンムアンはさらに3ヶ月ほどかかるらしいが)、
空港のタクシー客待ちがスマートに変貌するか、
軍政権のお手並み拝見だ。


タイにはマフィアは比較的少ない。
なぜなら、軍と警察という“2大大親分”が上にいるからだ。
空港マフィアを締め出すことができるだろうか?
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by ucci-h | 2014-07-09 20:56 | エアライン・観光業 | Comments(2)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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