カテゴリ:アジア的な生活( 504 )
タイ語読み書き60時間集中講座(9) ーータイ語の表記は“変身”するから面白いーー

タイ語読み書き60時間集中講座(9)
ーータイ語の表記は“変身”するから面白いーー


(ふたつのオ)

ア、イ、ウ、エの音については触れてきたが、
「オ」については説明していなかった。
ウ、エの2つの音と同様、オにも
口の開け方で異なる2つのオがある。
โ (サラ・オー)のついた「オ」โ-ะは、日本語のオに近い普通のオだ。
発音記号で記すなら「O」であろう。
もう一つのサラ・オッは เ-าะ。こちらは口を丸めた「オッ」。
発音記号で表すなら、「Ɔ」であろう。

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長母音化するには、 โ-ะ「O」の方なら、
ะを取るだけでいいが、เ-าะ「Ɔ」の方となると、
ะを取ると、別の特別母音である เ-า(アオ)になってしまう。
こちらの方の「オー」は、「-อ 」となる。
อ は、子音の「オー・アーン」であると同時に、
母音のオーとしても働くのだ。発音は、口を丸めた「Ɔー」である。


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そして、それぞれのオ(短母音)の“変身術”も
異なっていて面白い。
口を丸めた「オ」เ-าะ は、エเ-ะと同様、マイ・タイクー記号็を
用いて、็อ と書くようになる。
具体的な例では、、これも以前触れたが、
จ + เ-าะ (ジョ)+ บ = จ็อบ (ジョ(プ))と習う。


これに対して、普通の「オ」โ-ะ の変身はユニークだ。
全部記号を取ってしまって、子音だけにする‘捨て身作戦’だ。
有名な例が、นม「ノム」(ミルク)である。
タイ語を始めた当初、「飲む(ノム)のはミルクだ!」と言って覚えたものだ。

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つまり、「ノム」は、結論から言えば、นม と、nとmの子音二文字だけで
済まされてしまう。 サラ・オー記号โだけでも残しておけばと思ったが、
記号はすべてはぎとってしまう。
น + โ-ะ + ม =นม


(あいまい母音)
基本母音の最後に、あいまい母音เ-อะ(アゥ)に触れておかなければならない。
アゥと書いたが、これは英語の音にもあるようなあいまい母音で、
アの口の形でウと言ったような音になるか。
音声記号で記せばₔとなろうか。


タイ語だと、「たくさん」のเยอะ(ユッ)が、「あいまい短母音」เ-อะ である。
そして、「歩く」のเดิน(ドゥーン)が、あいまい長母音เ-อとなる。
これは、変身している。後ろで説明。
「たくさん歩く」はเดิน เยอะ แยะ(ドゥーン・ユッ・イェ)となろう。

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なお、「たくさん、たくさん」を表すเยอะ แยะ(ユッ・イェ)は、
タイでの会話で毎日のように使われる。
発音は、ユッツ・ユッツでもユー・ユーでもなく、
カタカナで書くのは難しいが、「 ユッ・イェ」である(ユッがあいまい母音)。



そして、あいまい母音の変身術は一風変わっている!
母音の変身は、アも、ふたつのエも、ふたつのオも、
いずれも“短母音”の変身である。
いずれにも付いているะ(サラ・オ)が語中では邪魔で、
これを消したいからだ。

ところが、あいまい短母音เ-อะ(アゥ)の場合は、
ะが付いているにもかかわらず、変身しない。
変身しないというより、
変身するための後ろに付く末子音が見つからない。

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代わりにというか、ほかの母音と違って、
あいまい“長母音”アゥーเ-อの方が変化する。
例えば、先ほどのเดินドゥーン(歩く)だが、
ด +เ-อ +น ⇒ เดินのように変化している。
そのままเดอนでもよさそうなものだが、
これだと อがはさまるのが鬱陶しいのだろう。
あいまい長母音เ-อは、เิの形に変化すると覚えておこう。


あいまい長母音アゥーเ-อの変身は実はもう一つある。
最後に付く子音がย の時に限っては、
三日月ิは要らず、サラ・エーเだけでいい。
あいまい長母音アゥーเ-ยの形は、
例外的なケースだが、目で覚えるしかない。
เนย ヌーイ(バター)とเคย クーイ(~したことがある)が
代表的な例だ。

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いずれも、以下のような変化だ。
いずれも、低子音字の平声である。
น + เ-อ +ย ⇒ ⇒ เนย
ค + เ-อ +ย ⇒ ⇒ เคย


これで、母音の変身術は7つになった。
残る一つは二重母音の変身なので、これはまた後述しよう。


(10に続く)



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by ucci-h | 2017-10-07 21:05 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ語読み書き60時間集中講座(8) ーータイ語の主な母音は9種類あるーー
タイ語読み書き60時間集中講座(8)
ーータイ語の主な母音は9種類あるーー


タイ語は、文字がつながると、表記が
変化することを伝えたが、これがあるから面白い。
もう一度復習しよう。
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まず出てくるのが、短母音の「ア」ะ(サラ・アというが)の変化。
ふつうは、จะジャのように、「ジョー・ジャーンจ(お皿のジョー)」に
ะ アを付け加えて、จะジャと書く。


それが、จับジャッ(プ)(捕まえる)のようにบプが付くと、
サラ・アの記号ะ は末尾専用だから、変身後の「サラ・アั」に
変わり、この記号が子音の頭に乗る。จับ
語の中間にサラ・アะ が挟まるのがいやなのだ。
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この嫌われ者サラ・アะ のマークは、この場合だけでなく、
「サラ・オッ(丸まったオ)เ-าะ」、「サラ・エッเ-ะ」、
「サラ・イェッแ-ะ」の表記にも見られるが、
やはり末子音が付くと、変えられてしまう。別の文字、‘マイタイクー็’で。

つまり、サラ・オッはเ-าะ このように書かれるが、
後ろに末子音が付くと、以下のように変身する。
เ-าะ ⇒ ็อ
例としては、以前掲げたように、
เจาะ ジョから、จ็อบ ジョ(プ)へのように、変身する。

サラ・エッเ-ะについても、第6回のマイ・タイクー็の説明で
触れたように、เ-ะが เ็に変化する。繰り返しになるが、
เ-ะ ⇒ เ็
例えば、「デッ」だけなら、เดะ で済むのだが、กが付いて「デッ(ク)」(子供)
となるなら、 เดะก ではなく、「เด็ก 」となる。
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以上の4つに加えて、あと4つほど母音の変身術がある。
それを見る前に、タイ語の母音記号を整理しておこう。


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タイ語の母音記号は全部で32個あると言った。
「主要母音」が長短9つずつの18個。
以下の9つの母音の長短である。

①ア-ะ (変身するとั )、 アー-า
②イิ 、 イーี (三日月に何もなしと棒一)
③ウ(口を横に開いたウ)ึ、 ウーื (三日月に丸と二本棒)
④ウ(口を丸めたウ)ุ、 ウー ู (短母音がqで長母音がuに見える)
⑤エเ-ะ(変身するとเ็ )、 エーเ-
⑥イェ(喉の奥から出すエ)แ-ะ(変身するとแ็ )、 イェーแ-
⑦オ(ふつうのオ)โ-ะ(変身すると記号がなくなる)、 オーโ-
⑧オ(口を丸めたオ)เ-าะ(変身すると็อ )、 オー-อ
⑨アゥ(あいまい母音)เ-อะ、 アゥーเ-อ
(変身すると基本อがとれて、子音の上にิ が乗る)


タイ語を始めたとき、短母音に ะ(サラ・ア)の記号が
短母音に付き、長母音ではなくなるのが、逆に思われ
不思議だった。


むしろ、長母音が先にあって、
この長母音の伸びを止めて、短母音化するストップ記号が
ะ(サラ・ア)なのだと覚えておきたい。
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これら9+9=18が主な母音である。
これに、いわゆる「二重母音」と言われる
母音が3+3=6。


そして、「特別母音」と呼ばれる母音が4つ
(これも音から言えば、二重母音だが、
すべて短母音の音として扱われる)。


そして最後に、普段は使われず、
子音を伴わず独立した「音節字母」が
4つある(サンスクリット、バーリ語からの借用語)。
総計18+6+4+4の32母音記号である。


二重母音以下は、あとの章で学んでいこう。


(9に続く)



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by ucci-h | 2017-10-06 12:38 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ語読み書き60時間集中講座(7) ーー同じ末子音でも「開口音」のものは音が伸びたのと同じーー
タイ語読み書き60時間集中講座(7)
ーー同じ末子音でも「開口音」のものは音が伸びたのと同じーー


タイ語に頻繁に現れる末子音のことを書いたが、
この末子音には2種類あることは以前触れた。


ひとつは、k,t,pの破裂音で示した閉口末子音。
これは、「死んだ末子音」とも呼ばれる。
これに対し、n,g,mのような破裂しない開口音の末子音は
「生きている末子音」である。
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閉口音に対する開口音たち。
何が違うかと言えば、音が出ない死んだ末子音たちに対し、
こちらは、生きているのだから音を出す。中子音グループなら平声だ
(低子音グループも平声。高子音グループだとライジングの昇声)


例えば、「お皿」のจานジャーン→。「中国」のจีนジーン→。
「赤」のแดงデェーン→。
いずれも末尾のn,gの音は当然ながら発音される。
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開口末子音で終わるとき、注意しなくてはいけないのは、
nとgの区別だ。
例えば、タイでは毎日のように使われる単語「暑い!」。
ちなみに暑いも熱いも同じร้อนroonローン↑だ。
声調第2符号マイ・トー้ が付いているので、低子音である
rで始まる言葉は、「高声」となる(マイトーがなければ、平声だったが・・)。
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似たような言葉が、「歌う」のローン(グ)roong ↑ร้อง。
「暑い」とは、最後の一文字นnとงgが違うだけだ。
のどを詰めるか、詰めないかの違いだけだが、
いい加減にやると、タイ人からは違う!と言われる。
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そして、開口末子音付きのことばの声調は、
各高中低子音グループごとに、長母音だけのことばに準じている
(声調は重要だが、声調というと何やら辛気臭く
難しく聞こえるから、要するに「音の抑揚」、「トーン」と
言った方が親しみやすいかもしれない)。


つまり、長母音だけも、長母音+開口末子音も、
短母音+開口末子音も、各グループごとに声調トーンは
同じに決まっているということだ。
高子音グループなら、いずれも「昇声」。
中子音グループ・低子音グループなら、いずれも「平声」となる。
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言い換えると、開口末子音付きは、長母音だけと同じ声調。
中子音の場合、開口末子音付きは(声調符号が付かない限り)
みな「平声」だ。


@@@@@


繰り返すが、生きている末子音、つまり開口音が付いたものは、
長母音語同様とみなされ、高中低子音それぞれの
グループの長母音の言葉と同じトーンになるのだ。
開口末子音は、n,g,m,y,wの5つほどである。


つまり、開口音は音の続きの様なものだから、
長母音のものも短母音のものも、長母音視されると
覚えておけばいい。


具体的な例を挙げるとわかりやすい。
たとえば、「登る」のปีนピーン→。「年」のปีピー→に
นnが付いたようなものだが、ピー同様、
平音である。
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短母音の言葉も同様だ。
ドアの取っ手の所に書いてある「引く」ドゥン(グ)→ดึง、
「いっぱい」のテム→เต็ม、タイにたくさんいる「蚊」ユン→ยุง、
いずれも短母音の言葉だが、長母音だけのガー→กา(カラス)や
長母音+開口末子音のジャーン→จาน(お皿)と同じ
「平声」である。
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(8に続く)



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by ucci-h | 2017-10-05 11:14 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ語読み書き60時間集中講座(6) ーー末子音は発音されないのに区別できるの?ーー
タイ語読み書き60時間集中講座(6)
ーー末子音は発音されないのに区別できるの?ーー



末子音の話があちこち広がってしまったが、
この破裂閉口音の末子音がタイ語の言葉にはごまんとある。
省略はできないが、音には出さない。
言葉として覚えるとき、アルファベットやカタカナ表記だと
やっかいだ。


まだアルファベット表記なら、書いても無音とすることができるが、
カタカナは書いた以上音が出る文字だ。
そこで、「パー(ク)」ปาก(口のこと)などと括弧付きで書かざるを得ない。

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タイ語会話を習い始めたころ、
「マー・ジャー(ク)・ティーナイ」(どちらからいらっしゃいましたか?)が
必ず出てくる。バーで女の子と会話するためだ。
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ここで、caak(=from) จาก を
覚えるのだが、発音もジャークと
してしまう。ここからタイ語の発音の間違いが始まる。
ジャーと言って、クの口の形で終わることは学ばれない。


@@@@@


普通名詞も、固有名詞も、閉口末子音は無声だ。

たとえば、タイ北部に、チェンマイの南だが、
ミャンマーとの国境の町メ―ソートがあるTaak県がある。
発音は、あくまでター(ク)だが、ウィキペディアの
表記などは、どうしてもターク県になってしまう。
我々も日本語の会話の中ならそうなる。
ター県では、なにか間が抜けた感じだ。
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末子音はタイ語の言葉を締めている。
同時に、タイらしく無駄な発音はしないようにしている。
末子音を発音せず、なおかつ破裂閉口音の口の形で止められたら、
その人はタイ語の上級者なのだろう。


@@@@@


末子音がつくと、中子音の場合、長母音、短母音語に関係なく
(高子音もそうなんだが)、
低声になることも、順に学んでいくと合点がいく。
閉口末子音が付くと低声で終わるのがなんともおさまりがいい。
たとえば、ピッ(ト)↓ปิด(閉める)、デッ(ク)↓เด็ก(子供)、
ゴー(ト)↓กอด(抱く)、パー(ク)↓ปาก(口)など。


ところで、デッ(ク)↓เด็ก(子供)が出てきたので、
็の符号「マイ・タイクー」に触れないわけにはいかない。
1番目の変形母音ั (サラ・ア、サラはタイ語で母音のこと。+ะの変形体)に続く
2~4番目に学ぶ変形母音に付く ็(マイ・タイクー)に触れざるを得ない。
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2~4番目の変形母音は、末子音が後ろに来た時に、以下のように変化する:
② サラ・オ(丸まったオ)เ-าะが、็อに変化する。
例えば、จ+เ-าะ なら、เจาะ (ジョ)だが、
これに末子音บ が付いて、「ジョ(プ)」(英語のjob)になると、
เจาะบではなく、「จ็อบ 」になる。


③ サラ・エ เ-ะが เ็に変化する。
例えば、「デッ」だけなら、เดะ で、済むのだが、กが付いて「デッ(ク)」(子供)
となるなら、 เดะก ではなく、「เด็ก 」となる。
④ サラ・イェ(喉の奥からのエ) แ-ะ がแ็に変化する。
これも②と同様、例えば、「ゲェッ」だけなら、แกะ で済むのだが、
ปが付いて「ゲッ(プ)」(cap)となるなら、
แกะก ではなく、「แก็ป 」となる。


マイ・タイクー็は、末尾に子音が付くとき、
+ะ(サラ・ア、短母音)に変わって、
中央を短く引き締める短母音符号だと
思っていたらいい。


@@@@@


閉口末子音が付くと低声で終わるといったが、
もっとも、低声で終わるのは中・高子音に限られる。
低子音は別で、逆に短母音の語だと高声になり、
長母音の語だと落声になる。


低子音・短母音に閉口末子音が付くと、逆に「高声」になるのは面白い。
例を挙げると、キッ(ト)↑คิด(考える)、ポッ(プ)↑พบ(会う)、ラッ(ク)↑รัก(愛する)など、
少し“興奮気味になる”言葉が多い。
こういう言葉を発するときは、気持ちも高揚するのだろう???
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@@@@@


先にパッ(ト)↓ผัดとパッ(ク)↓ผัก
(いずれも高子音・短母音に閉口末子音が付いたもの)
を比べたが、これとは別に、
長母音に閉口末子音が付いて終わる中子音語を、
長母音だけの似た言葉とを比べてみるのも面白い。
中子音+長母音の場合、末子音がなければ、「平声」だが、
閉口末子音が付くと、末子音は音に出ないが口の形は残り、
こちらは「低声」になる。


例えば、末子音がない「ディー」→ดี(良い)は、自然と「平声」で
発音される。イイネ!「ディー!」といった感じだ。
この同じディーにtがつくとดีด(diit、弾く)、発音はディー(ト)↓だが、
平声でなく、「低声」でうまくおさまるようになる。
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仮に平声で頑張ると、末子音のtの口構えができにくいものだ。
だから、閉口末子音がついて平声というケースはどこにもない!
(高声なら、低子音・短母音の場合にあるが・・・)。


@@@@@


長母音に閉口末子音のあるなしを比べたが、
それでは、中子音・短母音の場合はどうだろう?
短母音に閉口末子音が付いて終わる場合なら、
短母音だけの言葉と比べても、「ともに低声」なので、
区別ができるのだろうか?


例えば、「未来形助動詞(~しよう)」のจะja↓は低声だが、
これにpのついたจับjap↓(捕まる)も低位でおさまっている。
ちなみに、タイ語のจ Jは、Jと記すものの、英語のJより、
d,chの音が入り込んだ音になっている。
chの音に空気が入らない、つまりdchとでも表記すべき無気音である。


では、ジャ↓とジャッ(プ)↓の発音の違いをどう聞き分けるか?
これも問題ない。発音の後、口が開いたままなのがจะjaだけれど、
จับjapなら、口が締まっている。
音は出なくても、「無言の誇示」がされている。
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@@@@@


繰り返すが、末子音がつくと、発音されず、中子音の言葉の場合、
「低声」になる。
例えば、先に見たように、「口」のปากパー(ク)↓や「噛む」のกัดガッ(ト)↓がそれだ。
でも、このルールから入るのではなく、発音を繰り返し練習するうちに、
「なるほど、音は聞こえず、低位におさまってるな」と
納得できるのが、タイ語表記を覚える恩恵だろう。



(7に続く)



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by ucci-h | 2017-10-04 20:07 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ語読み書き60時間集中講座(5) ーータイ語には無言で誇示する“影武者”が付くーー
タイ語読み書き60時間集中講座(5)
ーータイ語には無言で誇示する“影武者”が付くーー


タイ語の「末子音」の学習に入る。
タイ語の閉口末子音は面白い存在だ。
つまり音に表れない“影武者”なのだ。

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最後に付く子音である末子音に対し、頭に付く普通の
子音のことを、区別するために「頭子音」ということもある。
例えば、アルファベットでpaak(口)と書けば、pが頭子音で
kが末子音にあたる。

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ちなみに、末子音とは、k,p,tといった末尾に付く破裂子音だが、
これらは音に出ない閉口音グループだ。
もう一種、n,g,m,y,wといった末子音のグループがあるが、
こちらは対照的に、音に出てかまわない開口音グループだ。
末子音には、閉口音グループと開口音グループの二つがあり、
どちらが付くかによって発音は変わってくるから大事だ。


k,p,tの無声破裂音(口の形は残すが)、閉口末子音グループは、
英語でDead Final Consonant (死んだ末子音)と習う。
もう一種のn,g,m,y,wグループは、そのまま口を開いて音を残すが(開口末子音)、
英語ではLive Final Consonent(生きた末子音)と習う。
閉口子音が付くか、開口子音が付くかで、声調が変わってくるから大事だ。
追って例を挙げていこう。


@@@@@

閉口末子音についてみると、例えば、タイ語で「口」のことはpaak↓(ปาก)、
「吸う」はduut↓( ดูด)、「キッス」はchuup↓ (จูบ)だが
(なんだか三題噺みたいだが)、
最後に付く子音「末子音」(k,t,p)は、いずれも発音されないのだ。

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といって、無視できるわけでなく、ク、トゥ、プの
口の形をして終わらなければ通じない。
破裂音を出したいが、我慢して終えることになる。
でも、音に出さなくても、これで十分区別がつくのだ。


例えば、「野菜炒め」。野菜はパッ(ク)↓ผัก。炒めるはパッ(ト)↓ผัด。
野菜と炒めるは似ている。
野菜炒めは「パッ(ト)・パッ(ク)」なので、「パッ・パッで火の感じはわかるが、
パッ・パッのどちらが野菜でどちらが炒めなのか?」なんて疑問は全然出ない。
なぜなら、パットの時「ト」で終わる口と、パックの時「ク」で終わる口とでは
終わる口の形が全然違うからだ。音が出なくても、息でわかる?

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@@@@@


話は少しずれるが、むしろ疑問を呈するなら、食堂のメニューだ。
野菜炒めは、前述のように「パッ(ト)・パッ(ク)」だ。
タイ語の目的語は、英語のように、動詞のあとにくるのが順当だから、
当然である(S+V+O)。
ほかにも、「トム・カーガイ」 ต้ม ข่า ไก่ (鶏のココナツミルク・スープ。
トムは煮もの、カーはしょうが、ガイは鶏である)や
「ヤム・ウンセン」 ยำวุ้นเส้น (春雨サラダ。ヤムは和え物、ウンセンは春雨)など、
動詞(調理法)+材料(肉や野菜)の料理名が多い。

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しかし一方で、「焼き飯」は、パット・カーオではなくて、
「カーオ⤵・パット↓」ข้าวพัดである。
カーオは、タイ人の主食お米である。
また、「おかゆ」は、「カーオ⤵・トム⤵」ข้าวต้มである。トムは“煮る”の意。
お米の場合、タイの主食だから先に来る、というわけではないが、カーオは
最初に出てきがちな言葉なのだろう。
また、「鶏の炙り焼き」は、ヤーン・ガイではなく、「ガイ・ヤーン」ไก่ ย่างだし、
「豚の揚げ物」は、「ムー・トート」 หมู ทอด と、材料(肉)+動詞(焼き方)の順だ。

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お米(カーオ)のメニューが出たから、ついでに麺を見ると、
動詞+材料(麺)だ。
「焼きそば」を言うなら、「パット・バミー」 ผัดบะหมี่ となる。
バミー(黄色小麦麺)を炒めたもの。こちらは動詞が先行。
でもこの国には日本の様な焼きそばはほとんどなく、
よくあるのは「パット・タイ」 ผัดไทย だ。
タイ(国)を炒めたもの?食堂では時々間違ってผัดไทとつづられることもある。
バミーでなく、センレックเส้นเล็ก(米粉の白い細麺)を野菜などと炒めたものだ。
「タイ風炒め」となろう。

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理屈を言っても始まらない。習慣であろう。
日本でも、焼肉、揚げ豆腐もあれば、レンコン揚げ、里芋煮もある。


@@@@@


ところで、カーオ・パットのタイ文字のところで、
上に付く似たような符号がふたつ出てきた。
ั と ้ 。 
この際、ついでに母音記号を確認しておこう。

「パッ(ト)」ผัดのั は、母音記号の「ア」。
あれ?短母音のアはะ じゃなかったっけ?
ア・アー、イ・イー、ウ・ウーは、
アะアーา、イิイーี、ウุウーูとなると習った。

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ั は、ะ 短母音のアの変形体なのである。
タイ語の母音記号は、付く場所によって変形することが
いくつかある。いくつだろう?全部で8つほどか?
その中で、この「ア」の変形は一番最初に出てくるものだ。


このままアで終わるシラブル(音節)なら ะ でいいが、
その後に文字が付くと(たとえば、パッ(ト)やパッ(ク)のด ,กなどの末子音が付くと)、
 ะは  ้に変化する。
たとえば、「未来助詞(~しよう)」のja は จะ のままだが、
後ろにp が付いてjap(捕まえる)になると、
 +ะは้に変化し、จับとなる。

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60時間講座が終わる最後の日に総合テストが
あったが、一番間違った問題は、変化した文字の言葉の
起源を尋ねられる問題だった。
読めるのだが、もともとはどういう組み合わせだったかを
示すのを半分間違えた。
パッ(ト)(炒める)の例で示せば、ผ+ ะ +ด ⇒ ผัด である。


もうひとつ。数字の2にも見える้ 。
こちらは、母音記号ではなく、「声調符号」である。
声調符号は4つあるが、以前出てきた1番目の|่ (マイ・エーク)に
次ぐ、2番目の声調符号 ้ (マイ・トー)である。


1番目のマイ・エーク、は基本、声を下げる(低声)符号。
こちらの2番目のマイ・トーは、基本、声を落とす(落声)符号である。
基本と言ったのは、中・高子音にこれら声調符号が付いた場合、
低声、落声だということ。低子音に付いた場合は、
落声符号と高声符号になるからだ。
ここらの違いは、代表的な言葉を通して、覚えるしかない。

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ついでに、ัと้の見分け方。
大きな活字の時はいいのだが、小さな字の時は
丸が右回りか左回りかもわかりづらく、同じに見えてしまう。
やや丸が大きく横長なのがั、比較的ちょこっと縦長なのが้と
覚えておくと見間違いが減る。


もうひとつ。子音のด (ドーデック)とค(コークワイ)。
これも、大きければ、丸が右回りから始まるのと、左回りから始まるのとで
一目瞭然だが、小さな活字だと同じに見えてしまう。
ほぼ丸から左下に線が出ているのがด で、
คのときは、かなり上からほぼ横に線が出ていると見分けるといい。
これも、実際テストで見間違えた。


@@@@@


ベーシックとなる中子音で見ると、
符号なしが平声。
マイ・エークが付くと、低声。
そしてマイ・トーが付くと、落声になる。
実はこのあと、中子音の場合に限り、声調符号マイ・トゥリー ๊  と
マイ・チャタワー +  があり、それぞれ、高声、昇声になる。


平声、低声、落声、高声、昇声・・・タイ語の5声調。
順に5つは、タイ語の声調の基本である。
言い換えると、声調符号の助けを借りながら、
タイ語は、5つの声調を完成させていると言えるだろう。


(その6に続く)




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by ucci-h | 2017-10-03 17:34 | アジア的な生活 | Comments(2)
タイ語読み書き60時間集中講座(4) ーー言葉は音楽であるーー
タイ語読み書き60時間集中講座(4)
ーー言葉は音楽であるーー


タイ語の発音は難しいと言われる一番のものは、
「声調」、つまり音の高低である。
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その言葉が、
①中ほどで平らな音なのか(ミディアム・トーン -、または平声 → )、
②低いままでいるのか(ロウ・トーン ` 、または低声 ↓ )、
③ちょっと上がった後、山型に下がるのか(フォーリング・トーン ^ 、または落声 ⤵ )、
④高いままなのか(ハイ・トーン ’ 、または高声 ↑ )、
⑤低い位置から上げるのか(ライジング・トーンv 、または昇声 ⤴ )、
戸惑うことが多い。


たとえば、有名なのがタイ語の「マー」である。
「来る」のマーは、中ほどの音程の平声である。
「まー、いいでしょう」のマーである。
(マーのMは、低子音字グループにはいるが、
長母音がつくと、中子音字グループと同じく、中ほどの平声)。

「馬」のマーは、低子音を高くする「マイトー ้ 」 という声調符号が
頭についているので、音が高いままになる。
「ま~!、なんていうことを!」のマーである。
声調符号については後で触れる。
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「犬」のマーは、頭にHにあたる高子音字หが
つき、高子音字グループに変わってしまうので、
低い位置から上げるライジングの発音(⤴)となる。
「まー、いいでしょう」を大阪弁風に手をこすりながら
発音すると、犬のマーに近いのかな?
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@@@@@


文法で説明すると面倒くさくなるが、音から覚えるのが
一番でしょう。
これは、声調符号の順序と一致するが、
平声・低声・落声・高声・昇声の順で、
自分の好きな音を例にリズムよく覚える。


例えば、今出てきたマーを例に並べれば、
「マー→、マー↓、マー⤵、マー↑、マー⤴」となる。
マーの子音・母音の音は難しくないので、声調に集中できる。
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ここで、では普通の人の声でどのくらいの周波数の変化なのか
ちょっと調べてみた。
近似値だが、男声はふつうに「あ~」というとき、270ヘルツ前後、
音階で言うとC4、つまりハ長調の「ド」(262Hz)近辺が多いそうだ
(女声は男声より1オクターブ近く高いB4,つまり「シ」の音494Hzあたりが
多いそうだが、ここでは男声を例に見てみる)。


タイ語の平声を実際測ってみたら、ほぼ300Hzくらいで、
ハ調のドレミの「レ」の音(D4,294Hz)に近く聞こえた(上記のドに近い)。
「レ→」を平声、下がって「ラ↓」(220HZ)を低声、
上がって「ソ⤵ミ」(392⤵330Hz)を落声、
また上がって「ソ↑」(392Hz)を上声、そして「ド⤴ミ」(262⤴330Hz)を昇声とすれば、
おおよそ200~400Hzの周波数帯の中でメロディーが奏でられる。
これは、男声の話す周波数帯とほぼ一致している。
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ちょっと極端かもしれないが、
「 レ♩→ ラ♩(下のラ)↓ ソミ♫⤵ ソ♩↑ ドミ♫⤴ 」と、
メロディーで覚えるとよい。


文字から入っていくと、混乱することが多い。
まずは、音を耳に入れ、実際口に出し繰り返す。
そのあとで、「なるほど文字ではこう記すのか」と
確認するのがタイ語の学習にはいいと思う。


@@@@@


今回の読み書き講座は、やさしい発音から入っていけるのがいい。
中子音に長母音をつけるだけでなく、翌日には
短母音をつけて学習した。
長母音と短母音の記号の違いを、
何回も読むうちに文字で確認できる。


例えば、イッิとイーี。ウッึとウーื(これは口を横に開いてのウ)。
いずれも三日月で、棒が一本付いたり、2本ついたり、丸が付いたり、
最初は混乱する。どれが長母音だったっけと思う。
でも、以下のように書かれているのを何回も読んでいくうちに
見分けがついてくる。


「ติตี ปึปื ติตี ปึปื」は、‘ティッティー、プップー’の繰り返しだ。
ิ が短いイッ。ีが長いイー。
ึが短いウッ。ืが長いウー(横に開いたウ)と自然に覚えていく。
そして、音のリズムと合わせて覚えられる。


中子音を根幹にすると、
短母音は低声、長母音は平声なので、
リズムよく読むうちに自然に音も身についてくる。


たとえば、リズムよく、「ダッダー」、「ティッティー」、
「プップー」などとやっていると、自然と「低音+中音」で
リズムが奏でられる。
言葉は音だなと改めて思い知らされるのがいい。
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そして、これが短い文につながっていく。
たとえば、「カニがカラスを見るだろう」は、
「プー・チャ・ドゥー・ガー」( ปู ขะ ดู กา )だが、
「長母音・短母音・長母音・長母音」のつながりは、
自然に、「平声→・低声↓・平声→・平声→」と発音されていく。


@@@@@


もうひとつついでに、“ゴーガイ”子音42文字の覚え方。
タイ人と綴りを確認するとき、同じ「コーkh」の音でも、
「コーカイ(卵のコー」(ข)か「コークワイ(水牛のコー)」(ค)か
確かめて、文字を確認する。


これは、小学生のように、繰り返し書くしかない。
その際、発音しながら書くのがいいことを思い知った。
例えば、最初のゴー・ガイ(鶏のゴー、ก)は、
左をゴーと言いながら書き上げ、ガイで上から右に
下ろしてくる。これもリズムよくやると覚えやすい。

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言葉は音であることを、読み書きの講座で
知るのは楽しい。


(5へ続く)



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by ucci-h | 2017-10-01 22:04 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ語読み書き60時間集中講座(3) ーー文字は正しい発音の“保証書”ーー
タイ語読み書き60時間集中講座(3)
ーー文字は正しい発音の“保証書”ーー


言葉は、そもそも音から発生している。
タイ文字は13世紀にできたと言われるが、
発音があったところに、それに対応する文字ができたはずだ。


ところでタイ文字の綴り方は、韓国語と似ている。
つまり、子音に母音記号が上とか下とか横にくっついて
一塊の文字を形成する。
たとえば、g+アーで、 กาガー、「カラス」となるわけだ。

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タイ文字は、13世紀、スコータイ王朝第3代王のラームカムヘーン王に
よって作られたといわれる。ちょうど蒙古が日本へ来襲した鎌倉時代の頃だ。
韓国の文字、ハングルが、李朝第4代王の世宗王によって
創設されたのが15世紀半ば、室町時代半ばの頃だから、
タイ文字の創生は、ハングルより200年近く早かった。

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今回のタイ文字の読み書きの学習をやっていくと、
まず音ありきで、こういう文字がついてきたのかという
ことが見えてくる。
これはタイ文字を覚える上で、素晴らしいことだ。
なぜかというと、自分の発音を文字が“保証”してくれるからだ。


具体的にはどういうことか?
最初に覚える7つの中子音を例にとってみる。


@@@@@


タイ語は中国語と同様、息を吐きだす有気音と
吐き出さない無気音がある。
同じ「カ」(khaとga)や「チャ」(chaとja)や
「タ」(thaとdta)や「パ」(phaとbpa)でも違う。


ところで、最初に習う「中子音」と呼ばれるものは、
すべて無気音である。上のアルファベット表記でいえば、
ga,ja,dta,bpaである( กะ จะ ตะ ปะ)。


ちなみに、母音記号のことにちょっと触れておけば、
最初に出てくるア、イ、ウを短母音と長母音で記しておけば、
アーイーウーなる。
このウは口を丸めた(ウはもう一種口を横に張ったがある)。


タイ語の母音記号は、長短合わせて32もあるから、徐々に覚えていこう。
内訳は、基本的な母音が長短9つずつで18。
これに10個の二重母音のようなものが加わり、
そして古語の母音文字が4つ。計32と数えられるが、
基本的なものから徐々に覚えていったらいいだろう。

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そして、中子音に長母音がついたもの、
たとえば、「ガー กา」(からす)とか「ディー ดี」(良い)とかは、
みな声調が平声、つまり中ほどの高さとなるのだ。
覚えるのに、発音が楽だ。


この中子音に短母音がつくと低声になる。
のちに5つの声調について述べるが、
ここでは、1番目の平声に続いて、2番目に低声があると覚えればいい。
発音してみると、これまた、これが自然なのだ。
例えば、「島」のゴッ↓เกาะや「蹴る」のテッ↓เคะ
「未来助詞」のジャ↓จะなど低声である。

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だから、「中子音+短母音」に「中子音+長母音」を
くっつけると、子供の言葉遊びのように、
音が自然に出てくる。
中子音に付く場合、
短母音は低声、長母音は平声なので、
リズムよく読むうちに自然に音も身についてくる。


たとえば、リズムよく、「ดะダッ↓ดา ダー→」、「ติティッ↓ตีティー→」、
ปุプッ↓ปูプー→」などとやっていると、自然と「低声+平声」で
リズムが奏でられる。
言葉は音だなと改めて思い知らされるのがいい。

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タイ語を習うとき、無理に、声調表や声調符号に従って、
音を上げ下げする。
これは、本末転倒。
自然に音を出しながら、それに文字がついてくるのを確認する。
そうやっていくのがよさそうだ。


(その4に続く)



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by ucci-h | 2017-09-30 20:24 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ語読み書き60時間集中講座(2) ーー自然な発音を文字で表すと?--
タイ語読み書き60時間集中講座(2)
ーー自然な発音を文字で表すと?--


読み書き講座の最初は、7つの中子音と
3つの長母音(アー、イー、ウー)を
組み合わせたものだが、これが巧みなスタートだった。
というのは、自然にタイ語の音に入れるからだ。


タイ語には、日本の「あいうえお表」のような
「ゴーガイ表」がある(母音は除く42字の子音表である)。
不思議なことに日本のあいうえおと順番が似ている。

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日本のあいうえお表は、横に「(あ)かさたなはまやらわ」(K,S,T,N,H,M,Y,R,W)
の順だが、タイ語のゴーガイ表に出てくる子音は、ほぼ
K,G,Ch,S,D,T,N,P,M,Y,R,L,Wといった順で42子音が出てくる。
日本語の濁音は点が付くのであいうえお表には出てこない。
また、タイ語は母音なしの子音だけだが、同じ音に複数の文字がある。


同じアジアの言語なので、どこか起源的に共通点があるのか?
サンスクリット語やパーリ語の構造についてはよく知らないが・・・。
でも、このタイ文字ゴーカイ表に沿って最初から丸暗記するのでは、面白くない。


この42の子音のうち、7つ(普段あまり使わない2つを加えると9つだが)の
「中子音」を基本的なアー、イー、ウーの3つの長母音と組み合わせ、
まず「ガー」とか「ディー」とか「プー」とか読んで、書いて、覚えていくのだ。


@@@@@


このやり方は、うまくできている。
7つの中子音(他には、10の高子音と、23の低子音があるが)を
使い長母音と組み合わせ、基本的な音を繰り返しのリズムで、
覚えていく。しかも声調は平声なので、音の上げ下げを気にしなくていい。
言葉は音である。
読み書きは、発音が正しくあってのものだ。
というか、もともと音である言葉を、字で正確にバックアップしていくのだ。


タイ語を始めるとき、タイの小学生が習うような
ゴーガイ表を前にして、動物などの名を例にした覚え方は
わかるが、これを頭からやるのでは面白くない。
「ゴーガイ↓(鶏・ガイのゴーก )、コーカイ↓(卵・カイのコーข )、
コークワイ(水牛・クワイのコーค )・・・」と、覚えてゆくのだが・・・。

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おとなは系統だった覚え方の方が良い。
まず、基本的な7つの「中子音」に出演してもらう。
ก/k จ/j ด/d ต/dt บ/b ป/bp อ/oh

ところでゴーガイ表を見たとき、42の子音が、
なぜ、「高子音」、「中子音」、「低子音」と3種類に
分かれているのかとまどう。
赤緑青で色分けしてあるが・・・。


そもそも、母音じゃあるまいし、子音に高いも低いも
ないだろうと思う。


タイ語のいろいろな教材を見ても、この子音の3種類の
高中低という区別を合点させてくれるものはない。
先生も含めタイ人に聞いても、要領を得ない
(いつかわかったら記したい)。

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あえて、解釈を試みる(こじつける)なら、
中子音グループは、g,j,d,t,p,といった空気が一緒に出ない「無気音」グループ。
開いた母音で発音される限り、スタンダードな平声で発音される。
だから、中子音グループ?


高子音グループは、k,ch,p,f,s,tなどの音だが、
「有気音」グループ。ことにk,t,pといった破裂音は、空気を伴って
発音しないと中子音グループのg,t,pと間違われ、直される。


例えば、同じ‘ペット’でも、「アヒル」のペットは、中子音(無気音)のป (d)pなので、
空気を伴わずに、低声で発音される( เป็ด )。
「からい!」のペットは、高子音の พp(h)なので、
空気を伴って低声で発音される( เพ็ด )。
ふつう日本語風にそのままペットと言ったら、からいに近く聞こえるだろうか。

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もうひとつtの音もそう。
同じ‘タオ’でも、「亀」のタオは、中子音の ต (d)tなので、空気を伴わず
タオเต่า と低声で発音されるが、
同じタオでも、「タオライ(いくら?)」のタオは、有気音t(h)なので
(低子音グループのทtだが)、空気を伴って発音される( เท่าไร )。
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@@@@


高子音グループは、開いた音で行くときは、有気音が尻上がりとなる。
カー⤴ ขา(脚)、ハー⤴ หา(探す)、ピー⤴ ผี(お化け)、フ―⤴ หู(耳)、ホア⤴ หัว(頭)、
カーオ⤴ ขาว(彼、彼女)、トゥー⤴ ถือ(持つ)、マイ⤴ ไหม(新しい)など、
みな尻上がりの言葉である。
従って、高子音グループ?

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同じカーでも、カー⤵と落ちれば、下にある「価格」になるし、
ハーも落ちれば、数字の「5」(ハー⤵)になる。
ピーは、これも落ちれば、ピー⤵(年)になるし、
カーオも落ちれば、「入る」のカーオ⤵に、
マイは落ちれば、「否定」のマイ⤵へと変わる。


ついてに、低子音グループ。
このグループは、長母音が付いて閉口音(k,t,p)で終わるか、または
声調記号の一つであるマイエーク記号(|)が付くかすると、音が落下する。
たとえば、プー(ト)⤵ พูด(話す)、カー⤵ ค่า(価格)、ピー⤵ พี่(年)、ポー⤵ พ่อ(父)、
チュー⤵ ชื่อ(名前)、チャイ⤵ ใช่(はい)、タオ⤵ เท่า(等しい)など
いずれも落声の言葉である。


従って、低子音グループと覚えるか?


のちのち、タイ語の5種類の声調(平声→、低声↓、落声⤵、高声↑、昇声⤴)
の学習へ行くと、同じようなつづりでも、また同様な声調符号のつきかたでも、
この3つの子音グループごとに、上がり下がりが違うことが
わかる。事後的にグループを確認できるわけだ。
いまはタイ語の子音は3つのグループに分かれるという
ことだけ覚えておけばいいだろう。


タイ語の読み書きを覚えること、
なんとなくパズルを解いていく気持ちになる。


(その3に続く)



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by ucci-h | 2017-09-29 14:23 | アジア的な生活 | Comments(2)
国際的なマイノリティーは、日本と米国のはざまでとまどう!?(ちょっとおおげさ)

今月はじめ、こちらチェンマイで米国年金の
証明が必要になって、はじめて
24時間営業のムアンマイ市場
(野菜果物市場)のそばにある
米国領事館を訪れた。


日本の年金の証明書は日本領事館で
作ってくれるが、米国年金の分は
(わずかながら、米国年金もうけている)、
「米国領事館でやってくれ」という。
たらいまわしではなく、まあまともな対応だ。


ところで、米国領事館は「米国市民向けの
サービスをする」とうたっている。
少し心配しつつ、セキュリティーの厳重な
米国領事館へ行ってみることにした。


まず、ホームページであたっておいてよかった。
週二回、火曜日と木曜日だけサービス。
しかも、アポをネット上で申し込んでおく
必要がある。
アポなしでそのままいったら、門前払いを食う。


木曜日の朝、8時という早い時間にアポを取った。
入口で携帯など預けさせられ、中に入って順番を待つ。
自分の順番が呼ばれ、用件を言って、用紙に記入する。
そして、一枚50ドルという高い証明代金を払う。


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ところが、ここで問題が。
そう用紙は、米国市民用だから、米国パスポート番号などを
記入するようになっているのだ。
係のお姉さん、「米国市民じゃないから、証明書を
出すのは難しい。代金はリファンドする」ときた。


想定内なので、ここから粘る。
「米国の社会保障の証明がここ領事館でできなくて、
どこでできるの?」「日本の領事館でやってください」
「それはもう問い合わせ済み。なんなら、もう一度
電話で確認するよ」と時間稼ぎ。


そして、協力をしてもらうべく、訴える。
「私は以前米国で働き、米国の経済成長にいささか
貢献したつもりだ。その結果として、社会保障の
ベネフィットも得た。米国領事館は、米国社会保障受給者が
困ったときに助けないのか?」


日本領事館への電話は朝早すぎたのか、つながらなかったが、
戻ってみると、お姉さんが、用紙を日本人用に作り直してくれて、
これに書けと渡してくれた。
それに記入すると、宣誓をしたうえで、サインとシールを押され、
それが証明書となった。


この例はやや特殊だが、タイと日本、さらに米国と
国際間のはざまで暮らしていると、いろいろ国際マイノリティーと
してこなさなければならない面倒なことも出てくる。
まあ、ボケ防止と思って何事も前向きにやっていこうと思った。


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by ucci-h | 2017-09-26 21:17 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ人が注目するカラオケ美女仲間殺害刻み事件

2017年5月末、ここ数日、
インターネットを見るタイ人に
何度も最新ニュースをチェックさせているのが、
5月23日(火)朝に、タイ北東部のコンケンの街で
起こった何とも言えない殺人事件だ。


麻薬がらみの殺人事件だが、
これが、24歳の若いカラオケ美女による
(仲間が全部で4人)同僚の22歳の女性を車中で
殺し、しかも死体を刻んで埋めたという
猟奇的なものだから、タイ人の注目を集めている。


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犯人は面は割れているが、なお捕まっていない。
ここで疑問に思うのは、死体が見つかったのが25日(木)だが、
30日(火)に仲間の運転した男がビエンチャンで捕まるまで、
5日間、犯人たちは警察にどうやって捕まらなかったかということだ。


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殺人犯を含め女性3人は、25日(木)には、すでに
タイの国境の町メーサイからミャンマーのタチレクに逃げ込んでいたのだ。
殺された女性が以前、麻薬取引のことをタイ警察に告げ、
殺人犯女性の男友達が逮捕されていたというのが犯行の動機とみられるが、
それ以上に、ミャンマーにある麻薬シンジケート本部から殺害の指令が
出たともみられている。


殺人犯の逮捕は、ミャンマー警察に委託された格好だが、
ミャンマー内には麻薬シンジケートの警察も入れない土地があるようで
(近辺はかつての麻薬取引の黄金の三角地帯)、
捜査の難しさが予想されている。


これらの女性たちは、ミャンマー側のタチレクの街のタイ人カラオケ娘達で、
常連客の人気者だったという。
カラオケ屋で働くのはいいが、金の欲しい若いタイ人女性が
麻薬取引に手を出し、はては殺人にまで手を染めるとは、なんとも悲劇である。
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by ucci-h | 2017-06-02 12:41 | アジア的な生活 | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
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