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チェンマイの郊外にドイツ料理屋
チェンマイ市内には、なかなかいいドイツ料理屋が
見つからないので、ネットで探したところ、
サンカンペーンとドイサケットの間くらいのいなかに
「GM German Sausage」という店が見つかった。

味よりも、あの肉とジャガイモが豊富で、ザワークラウトの
酸味が添えられたドイツ料理が、時折恋しくなる。

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ちょうど日曜の昼には「サンデー・ビュッフェ」があるというので、
電話をして場所を確かめたら、西洋人が
笑いながら、場所を教えてくれた。
市内のレストランにソーセージを卸している工場の
付属のレストランらしいので、「しゃあない。お客が来るなら
食わしてやるか」という感じだった(実際は違ったが)。

我家からボーサーンの交差点まで行って、そこから7km
1014号線をバイクで北へ。しかしどこの横道を入ったらいいのかわからない。
ずっと行き過ぎて、12kmほど行ったところに洋風ピザ屋さんが
あったので、そこで聞いたら「5~6km戻って、GMの標識があるから
そこの横道を入れ」とのこと。

標識は見えなかったが、食堂のおばさんに聞いたら、
ちょうどそこのソイを入って行けとのこと。
途中でなお3回ほど道を聞きながら、5kmほどで
お寺の前の広場の向こうの「GMジャーマン・ソーセージ」に
たどり着けた。

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途中の道は、チェンマイ郊外にもこんなにのどかで
こぎれいな田舎があるのかと思えるくらい気持ちの良い道だった。
道を聞くと、どこから来たのかと聞かれた。田舎ならではのことである。

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レストランは結構広く、日曜の昼時タイ人で一杯だった。
ビールをたのんで、さっそくビュッフェのウインナー・ソーセージなど
ソーセージを3種類ほど、白身魚とポテトとザワークラウトと
スパゲッティ、パンを大皿に載せた。

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「まあこれでお代わり自由なら、180バーツのビュッフェ(果物、コーヒー付き)も
悪くない」と食べ始めたら、なんとお姉さんが、さらに2枚皿を持ってくるではないか。
ひとつの皿には、豚肉ナックルが、もうひとつの皿にはステーキと
シュニッツェル(とんかつ)がポテトと一緒に盛られている。

自分で取って来た皿と合わせ3皿を目の前にして、
「これ一人分?食べきれないよ」と言うと、お姉さんはにこっと笑うだけだった。
何とかほどほどに平らげ、コーヒーを飲んだがうまかった。
料理の味は、ドイツの田舎風というか、めちゃ美味ではないが、
量の多いのに感嘆した。
けさフィットネスに行ってきたが、おなかの大きさは戻ってしまった。

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ビールと合わせ260バーツ(780円)は安い。
市内のビッグCのそばにも店があるとか。
しかし、この田舎へ来て(郊外の我家から17km)ドイツ料理を
食べるのもいいものだ。

チェンマイは広い。
こんないなかでドイツ料理を食べれるなんて、
西洋人に感謝しなくちゃ。
びっくりの郊外西洋料理ツーリングだった。
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by ucci-h | 2013-06-30 23:05 | タイでの食 | Comments(5)
ミャンマーのスマートフォン網を担う外国2社が選ばれた
かつて‘手紙文化の国’フランスでは、電話が
ひどく遅れていた。主要駅のガール・ドゥ・ノール(北駅)へ
行っても、公衆電話は故障中のものばかりだった。
しかし、いったんデジタル電話が導入されると、
過去のしがらみがなかった分、世界最先端の電話網が導入できた。

こういうのを何というのだろう?
“テクノロジー後続者のアドバンテージ”とでも呼べばいいのだろうか。

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後進国ミャンマーの経済開放が進み、携帯電話の普及率が9%と
北朝鮮を除いて最低だった国に、いよいよスマートフォン網が敷かれる。
単に、ミャンマーに無線電話網が広がると言うだけでなく、
情報が広まらなかったこの国、金融が遅れたこの国、
企業取引が遅れたこの国に、革命的影響を及ぼすだろう。

 「ミャンマーの通信革命は急速に広まるだろうか 2013-5-16」
  http://uccih.exblog.jp/18783758/

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(写真はミジマ・ニュースより)
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ミャンマー政府は、外国企業にも通信網を運営させるため、
興味を示した世界91社を、4月11日に12社に絞り込んだ。
その中から、6月27日に2社が選ばれることになった。
ミャンマーの無線通信網は、ここまで国営の「MPT」(ミャンマー郵便通信)と
「ヤタナポーン・テレポート」(MPTの配信会社)が担ってきたが、
この国営2社の無線通信網も、外国2社の導入と合わせ整備させる。

12社は以下の通り。

単独で名乗りを上げたのが、
①ノルウェイのテレノール
②カタールのQテル
③ベトナムのビエッテル
④マレーシアのアクシアータ
⑤ルクセンブルグのミリコム

コンソーシアムを組んで出てきたのが、
⑥ボダフォーンとチャイナ・モバイル
⑦フランス・テレコムと丸紅
⑧KDDIと住友とMICTDS(ミャンマー)とA1
⑨シンガポールのシンテルとRMT、MTEL(ミャンマー)
⑩南アのMTNとレバノンのM1テレコムとアマラ(ミャンマー)
⑪インドのバルティ・エアテルとキプロスのパラジオ
⑫ジャマイカのディジセルとジョージ・ソロスのカンタムとヨマ(ミャンマー)

これらのうち、最大のボダフォーンとチャイナ・モバイルは、
採算性を理由に事前に撤退したと言うが、
さて、6月27日にはどのふたつが選ばれたのだろうか?

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選考は、透明性を高めるため、
ミュンヘンにあるマーケティング戦略のコンサルタント会社
ローランド・ベルガー社に委託された。
技術的側面が1000点、財務的側面が500点、計1500点で
採点されたと言う。

選考された会社には、
15年(さらに10年の延長付き)のライセンスが与えられる。
9月までに正式なライセンスが降り、ライセンスの発効日から
9ヶ月以内に商業サービスを開始することが求められる。

音声のサービスは国内の25%を、データ・サービスは10%を
1年以内にカバーするよう求められる。
900メガヘルツと2100メガヘルツ帯を使う。
当局は、2016年までにモバイルの普及率が50%まで行くよう
求めている。

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さて、選ばれた2社はどこだったろうか?

ノルウェイのテレノールとカタールのQテルだった。
いずれも単独で立候補した会社だった。
テレノールはタイのDTACの親会社でもある。
議会が、通信法を通してからと、選考を延長する動きもあったが、
まずは発表された。
選考理由など事情は示されていない。

いずれにせよ、ミャンマーの通信革命が動き出した。
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by ucci-h | 2013-06-29 12:49 | ミャンマー・ラオス・カンボジア | Comments(1)
国産車第1号が誕生!工業化が始まるカンボジア
人口9千万人のベトナムと6600万人のタイに
はさまれた人口1500万人のカンボジア。

70年代後半のポルポト政権下で当時の人口700万人のうち、
170万人が亡くなったと言うカンボジア。

輸出の8割が衣料品である軽工業国カンボジア。

 「カンボジアの現代版女工哀史 2011-8-25」
  http://uccih.exblog.jp/14420640/

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そのカンボジアの工業化がここにきて立ち上がり始めた。

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カンボジアで自動車が生産され始めたことは、ほとんど知られていない。
2013年1月、国産車「アンコール・カー」が誕生した。
価格が1万ドルほどの小型の電気自動車だ。
1回の充電で300kmほど走ると言う。

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カンボジアの自動車登録台数は、2012年末でわずか23万台あまりだ。

輸入にかかる税金が100%以上なので、車の価格は倍以上になる。
物品税45%、輸入関税35%、付加価値税10%がかかり、
輸送費やその他インフォーマル・コストがかかる。

グレイ・マーケットが発達し、また中古市場は販売市場の8割以上を占める。
とはいえ、自動車市場は、ここ数年、年20~25%の伸びているという。

依然として車の質は低いが、このカンボジアに自動車メーカーもやってきた。
ヒュンデは、2011年1月コーコンに、6200万ドルを投じて組立工場を建てた。
フォードは、昨年プレア・シアヌークに年産6000台の工場をオープンさせた。

また、日本の矢崎総業は、最近コーコンにワイヤー・ハーネス(車内配線)の
工場を2400万ドル投じて作った。
電装も1月、40万ドルを投じて電装カンボジアを作り、プノンペン経済特区に
センサー部品の新工場を作っていくと発表した。

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タイ、中国の労賃アップを受けて、カンボジアに進出するのは自動車関係
だけではない。

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ヤマハ・モーターやティファニーの子会社、丸三プラスチック、
日鉱金属などが現地生産を目指している。
ミネベアは、すでに2011年12月にプノンペンに精密ベアリングの工場を建てたが、
今は6千万ドルを投じ、第2次拡張に入る。
中国の日本に対する敵対的態度も、日本企業のカンボジア進出を後押ししているようだ。

プノンペン経済特区は、2012年16の新工場を迎え入れたが、
2013年は18工場以上が進出してくる見込みだ。

自動車、機械関係ばかりでなく、靴製造業や食品工業、缶工場など
業種も広がっている。

カンボジアはなお政治の行方、電力の供給、エネルギーコストの高さなど
いろいろな問題もあるが、ベトナムとタイの間という好立地条件もあり、
工業化が急速に進みそうな状況だ。
クメール(カンボジア)人の働き振りが注目される。
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by ucci-h | 2013-06-28 21:27 | ミャンマー・ラオス・カンボジア | Comments(0)
ミャンマーの3大経済特区プロジェクトの現況
お隣の土地に大きな果樹園の候補地があるので、
ぜひ一緒に開発しましょう、お手伝いしましょうと言う話があったとする。
しかし、果実が成るとほとんどがこちらの土地に落ちてくると
なると、お隣はどんな反応をするだろうか?

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開放が進むミャンマーには、大きな3つの経済特区の
開発が進んでいる。

一番進んでいるのは、軍政下でもっとも近かった中国と
開発を進めているミャンマーの西海岸ベンガル湾に面する
ラカイン州(ムスリムとの騒乱がある土地)チャウピュー経済特区だ。
ヤンゴンから400km北西となる。

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2009年から開発を進めており、港湾を作り、石油パイプラインを
中国まで引き、さらに鉄道を中国昆明までつなぐ予定だ。
30万トンのオイル・タンカーが接岸できることになる。

 「ミャンマーの石油・ガスパイプラインは中国のため!? 2011-9-9」
  http://uccih.exblog.jp/14523243/

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中国のミャンマー石油資源の確保地であるとともに、
中国のインド洋へ進出する動脈となる。
新しいミャンマー政府は、もちろん中国への一方的依存を
排除したいが・・・。

ミャンマーにとっては、シンガポール港に次ぐ規模の
石油化学コンプレックスを目指す。
総額20億ドルのプロジェクトと言われる。

チャウピュー経済特区の開発はこれからだ。
2013年中に詳細プランをまとめ、
第1フェーズ2016年の完成を目論んでいる。

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第2の経済特区は、ここにきて安倍首相のミャンマー訪問でも
後押しされた、ヤンゴンの南25kmのティラワ経済特区だ。

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ティラワSEZ(経済特区)は、ヤンゴン経済圏の中でもあり、
中国の影響力を減らしたいミャンマーにとって、
日本の協力は望ましいところだ。

ティラワは、2012年12月に日本とミャンマーの間でMOUが取り交わされ、
フィージビリティー・スタディー(主に環境への影響)の最中だが、
2013年8月には終わり、建設が始まれば、2015年に1期が完成する予定だ。
ヤンゴン港に代わるティラワ港の整備も進む。
日本からは、当初2億ドルのソフト・ローンが提供される。

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完成すれば、20万人以上の雇用増となり、広域ヤンゴンの
人口も2040年には現在の倍の1000万人になろうと期待される。
4000ヘクタールの工業地区に6800の工場が建設される予定だ。

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第3の経済特区ダウェイの開発はなかなか離陸しない。
冒頭のたとえ話のように、ミャンマーの南、アンダマン海に面し
タイから西の海に抜けるのにかっこうの臨海工業地帯の案である。
タイは、このダウェイと東側のレム・チャバン港をつなげたいのだが。

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ティラワSEZの10倍という大規模な開発案だが、
もともと浅い海に深い港湾を作ったりするので、コストもかかる。
当初の投資額だけでも85億ドル必要と言われるが、
メリットの薄いミャンマーはタイ頼みだし、有力なスポンサー候補
日本は、ティラワの方に注力している。

 「開始後1年たったダウェイ・メガプロジェクトだが 2012-2-16」
  http://uccih.exblog.jp/15439619/

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メリットの大きいタイだが、国内のインフラ開発大計画で、
他国のプロジェクトに金を使う余裕はない。
また、もともとタクシン元首相の推進で、ITD社(イタリアン・タイ開発)を
中心に進められてきているが、今のところ宙に浮いた感じだ。

というわけで、ダウェイは資金的に突破口が図れないでいる。
中国も、ラオス、タイを経由しインド洋へつながるアンダマン海への
ルートを確保することになるが、こちらもチャウピューのルート確保で
手一杯だ。

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どうやら今のところ、ミャンマーの経済特区の開発は、
中国の進めるチャウピューSEZと日本のバックアップする
ティラワSEZの2つが中心になって進みそうだ。
日本としては、中国の影響力を減らしたいミャンマーとの
関係を密にする絶好のチャンスだろう。
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by ucci-h | 2013-06-28 01:56 | ミャンマー・ラオス・カンボジア | Comments(0)
終焉に近づいてきた中国の一人っ子政策のゆくえ
中国は、昨年2012年建国以来はじめて
生産年齢人口(15歳~59歳)が減少に転じた。
前年の9億4千万人から345万人減少し、
9億3700万人ほどとなった。

1979年から始めた「一人っ子政策」が少子高齢化に拍車をかけた。
2012年の合計特殊出生率は1.18人と低位にとどまった。
30年余りも続いてきた一人っ子政策も、経済的問題から、
さすがに終焉に近づいてきたようだ。

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(写真の出所:ピーター・パークス氏)

2012年11月の5年に一度の共産党全国代表大会では、
フー・チンタオ(胡錦濤)総書記、ウェン・チアバオ(温家宝)首相の
報告の中でも“低出生率を維持する”の言葉は、消えていたと言われる。

2013年3月には、政府は一人っ子政策の推進役だった
「家族計画委員会」を厚生省の傘下に統合するとともに、
人口政策を「国家開発改良委員会」のもとに移した。

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ただ、人口政策については、古くからの議論が残っているようだ。
かつて一人っ子政策を推進したソン・ジアン(81歳、かつてのミサイルの科学者)は、
「人口はゼロ成長が望ましい」、
「放っておけば中国の人口は1世紀後に22億人になる」、
「一人っ子政策をなくせば、食糧は1.5億トン不足する」と、
なお一人っ子政策の維持を上層部に働きかけているという。

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一方、同じくかつての国家評議員で家族計画委員会の
委員長でもあった83歳のペン・ペイユン女史は、
「もはや一人っ子政策は緩めるべきだろう」と、政策変更を提言している。

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一人っ子政策のマイナス面は、
少子高齢化の人工的加速によって、
経済成長を支える労働力が減少してきたことに加え、
少子高齢化で、年金はじめ高齢者を支える財政的原資が
不足してくること、
さらには男児対女児の比率が118対100といびつになったことも
社会的ストレスをもたらしている。

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ことに、2011-12年の政府・世界銀行の調査によると、
中国の60歳以上の高齢者1億8500万人のほぼ4分の一、23%の
人は年間3200元(5万円)以下で暮らしており、
今や家族の支えのない人も増えているということだ。

中国の60歳以上の人口は、
2010年の1億5600万人(人口の12%)から、
2050年には、3億8400万人(人口比34%)へ増加すると見られる。

中国の高齢者のうつ病の人も多い。
先の調査によると、60歳以上の40%にあたる7400万人が
高い水準の抑鬱症状を示していると言うことだ。

中国の一人っ子政策はここにきて廃止されそうだが、
廃止されても人口がただちに増加していくかは疑わしい。
すでに34年前に比べ、都市化、核家族化は進んでいる。
労働力も不足気味となると、昔のような子沢山の家族には戻れないだろう。
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by ucci-h | 2013-06-26 23:18 | 中国・韓国そしてインド | Comments(3)
“馬小屋”K/LのLCCTの新ターミナルKLIA2はいつできるのか?
シンガポールのチャンギ空港、タイのスワンナプーム空港と並ぶ
アジアのハブ空港であるマレーシアのクアラルンプールには、
市内の南に「KLIA」(クアラルンプール国際空港)と、すぐ東南に
隣接した格安航空(ほとんどがエアアジア航空)向けの「LCCT」
(格安航空ターミナル)のふたつがある。
あと以前のK/Lの国際空港であったスバン空港が市内の西側15km
にあるが、あまり使われていない。

KLIAには市内から45kmほども離れており、電車はあるが、遠い。
途中、セランゴール州の森が広がっている。
KLIAは1998年に開港。

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KLIAは、LCCTと合わせ、年間4千万人近くをさばいているが、
LCC(格安航空)の人気で、もはや能力一杯だ。
LCCTは朝暗いうちから混みあっている。
たとえは変だが、昔の東京の上野駅みたいだ。
アジアの各地へ、いろいろな人が旅立っていく。
年間1,500万人の客が、LCCTを利用している。

2006年に東南の隣接地にLCCTが開設され、これが今もって使われている。
2009年には、エアアジアが自社で、専用のターミナルを
もっと街に近いところに建設しようとしたが、政府により中止させられた。
考えてみれば、セランゴールの森の奥まで行かなくても、
未開発地は広がっているのだが・・・。

米国の同時多発テロ直後に、私財を投げ打ってエアアジアを設立した
インド・ポルトガル系のCEOトニー・フェルナンデスに言わせれば、
今のLCCTは雑な作りで混みあっており、“馬小屋”であるという(確かに!)。

そして、新しい格安航空向けのターミナルは、2010年、KLIAを
運営する政府系の「MAHB」(マレーシア空港持株会社)によって
「KLIA2」が着工される。
伸びるLCCのお客という利権を政府が逃がすはずはない。

ところが、このKLIA2の完成が遅れに遅れている。
2012年4月の開業予定が、5回も延び、2013年6月28日まで延びたが、
今回も間に合わず、さらに延び、2014年5月2日の開業予定となった。

建物はほぼ9割がた完成したと言われるが、その都度、
新たな拡張や、機能追加が図られてきたようだ。
当初の予定は、20億リンギット(600億円)を投じて、
年間2千万人をさばく計画だったが、今では、倍の40億リンギットを
投じて、年間4500万人に対応できる青写真に変わってきている。
LCCの予想以上の伸びが根底にあるが、建物の階数も増やしたり、
LCCの伸びという蜜にたかる政府役人の蟻の姿が浮かぶ。

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立派なターミナルが来年できるのはいいが、
エアアジアは迷惑顔だ。
この高い建設費が、高い着陸料に跳ね返り、
格安航空の運賃を上げていかないかと心配している。

KLIA2の扱い能力4,500万人は、世界一のLCC空港となる。
ライバルのチャンギ空港は、昨年5,100万人の乗降客(能力6,600万人の
77%)を扱ったが、こちらも格安航空の伸びでLCCのターミナルを
4年後に1,600万人に倍増させ、10年後には全体で8,500万人の
扱い能力を目指している。

スワンナプームも昨年は5千万人ほどを扱い、手狭になり、
旧来のドンムアン空港をLCC向けに再開している。

当面LCCの拡大は止まらないと言うか、世界の航空会社が
普通客はLCCで、富裕客は現在のフリル付きサービスでと
なっていくのかもしれない。
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by ucci-h | 2013-06-25 11:59 | エアライン・観光業 | Comments(0)
行き詰ってきたコメ抵当スキーム(1):「損失額が出てこない!」
タイ貢献党政権の目玉、コメ国家管理補助金制度と言える
「コメ抵当スキーム」が、2年目半ばの2013年6月に入り、
いよいよ行き詰まりを見せてきた。

 「タイのコメ国家管理スキームの負担いよいよ重くなる 2013-4-7」
  http://uccih.exblog.jp/18493360/

このままだと、タイのコメの競争力喪失にとどまらず、
インラック政権の命取り、またタイの国債の格付けにも影響しかねないので、
政府も現状を見直さざるを得ない状況となってきた。

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(写真は、いずれもバンコク・ポスト紙より)

きっかけは、格付け機関ムーディーズが、2013年6月3日、
「コメ抵当スキームの初年度の損失は、政府予想の700~1000億バーツ
(2000~3000億円)を上回り、2000億バーツ(6000億円)を超えるだろう
と言われるが、こういった政府赤字の拡大は、現在のタイの格付け
Baa1に悪影響を与えるかも知れない」と警告したことだ。

政府はただちに、「このうわさは根拠が薄い。初年度に買い取った米は
全部売り切っていないし、2000億バーツを超えることはない」。
「リークされた2600億バーツとか言われる膨大な損失額は、過去10年
コメだけでなく、ゴムやカッサバなどへの補助金も含めた数字だろう」と
否定したが、担当のブーンソン商務大臣は、4日後の6月7日に記者会見を
開き、数字をはっきりさせるということになった。

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実は、リークされたと言う、正確には2208億バーツ(6600億円)という
損失額は、財務省の債務・支出小委員会がまとめたものだった。
2011/12年度の1期米(雨季米)は、430億バーツの損失、
2期米(乾季米)で939億バーツの赤字、
2012/13年度の1期米の赤字が840億バーツ、
計2210億バーツの損失に上るというものだった。

このコメ抵当スキームの運営は商務省だが、国有の「BAAC」(農業農協銀行)の
融資が補助金制度のキーになっており、財務省も当然チェックしている。

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ところが、6月7日に開かれたブーンソン商務相の記者会見は、
期待に反し、失望させるものとなってしまった。
商務相は、数字を出せなかったのである。

「損失額については、供出されたコメの売却も済んでいないし、
損失額の確定には、少なくともあと2年はわからない」と逃げてしまい、
「買い取った米のうち、700万トンは売却し、すでに1200億バーツは、
BAACに返済した」と言うばかりであった。

政府在庫米の売却についても、具体的な詳細はなく、
買い手も、数量内訳も、価格も不明であり、説得力に欠いた。

この政府の対応に対しては、さすがに批判が沸き起こった。
「これでは、政府の信用を失墜させる」、
「秘密主義を捨てて、四半期ごとに在庫状態を納税者に知らせるべきではないか」と
いった声が上がった。

仮に2000億バーツの損失として、タイの直接税納税者500万人は、
一人当たり4万バーツ(12万円)もの負担を負っていることになるからだ。

ブーンソン商務相自身も、昨年11月には、「中国との間で1500万トンの
国家間売買契約がなった」と虚偽の発表をし、信用を損ねていた。
インラック首相は、ブーンソンに代えて、内閣官房のパラテップ大臣に
今後数字の取りまとめ役をさせるということになった。

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すでに、初年度(2011年10月~2012年9月)が終了してもう9ヶ月になるのに、
政府からは、コメ抵当スキームの実績、投入額、損失額が明らかにされない。

担当相がしっかりつかんでいないからか、それとも出せないような損失額に
膨れてしまったからか、その他の問題も多いコメ抵当スキームは、
へたをすると、インラック政権の命取りとなりかねない。

この話は、さらに展開していく。
(続く)
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by ucci-h | 2013-06-25 00:00 | 一次産品の市況 | Comments(0)
シンガポールのこの季節の大気汚染は記録的!
この夏至の季節、シンガポールとマレーシア南部ジョホール州は、
歴史的な大気汚染にさらされている。

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原因は、インドネシア・スマトラ島の野焼き、山焼きと言われる。
北タイのチェンマイの街も乾季の3月に同様なスモッグに覆われるが、
この時期にどうしてと思ったら、スマトラの乾季は6月から9月、
チェンマイと逆だった。

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シンガポールでは、大気汚染の数値「PSI」で、2013年6月21日(金)には、
401と最高値を記録し、マスクなしには外出できない日が5日目となり、
なお数週間続きそうなので、経済活動や、年間1440万人を集める観光にも
影響しそうだと言われる。

1997年にシンガポールには“ヘイズ・クライシス”があったが
(たまたまバーツ危機と同じ年だ)、今回のそれは、これを上回りそうだと言う。

PSI(ポリューション基準指数)が、北京の大気汚染のPM2.5やチェンマイの
PM10(いずれも大気中の浮遊微小粒子の体積値)とどう関連するのか
知らないが、300を超えると、不健康なだけでなく、呼吸器、気管支に
悪影響が出ると言われるから、容易ではない。

 「北タイの大気汚染の深刻度 2012-2-28」
  http://uccih.exblog.jp/15497121/

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インドネシア政府は、「スマトラ島のプランテーション、主にパーム油のそれを
切り開くため野焼きをやっている業者がおり、山火事になっている、
軍の飛行機を出して放水している」と言っているが、
広大な土地での野焼き、山焼きを防ぐのは、これまた容易ではない。

シンガポールのスモッグは、はたして数週間ないしそれ以上続くのだろうか。
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by ucci-h | 2013-06-22 20:30 | アジア的な生活 | Comments(0)
お金の追求と幸せ度(第3回):‘世界一貧しい大統領’の人生哲学
南米の比較的裕福で、サッカーも強く、2010年のワールドカップで
日本をPK戦でやぶった大西洋に面する人口340万の国ウルグアイ。
ここの現第40代大統領(2010年3月就任)は、78歳になったホセ・ムヒカ
大統領である。

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有名なのは、彼が“世界で最も貧しい大統領”だからである。
月給12500ドルの9割を貧しい人のためのチャリティーに寄付する
からである。残る1250ドルを生活費に当てている。
「スタンドプレーだろう」とか、「財産があるからだろう」とかやっかみも
あるだろうが、どうもそうでないようである。
出来そうで出来ないことである。

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彼は、大統領の邸宅ではなく、古い農家(それも奥さん名義)に住み、
野菜や花を栽培している。
運転手つきのリムジンでなく、自分で古いフォルクスワーゲンのビートルを
運転して来るという。
銀行口座も借金も持たないと言う。

@@@@@

彼は、60年代の元ゲリラのリーダー。
かつて逮捕され、14年間も独房に入れられた。
1985年に独裁政権を倒した後、政界入り。
農畜産大臣などを務め、2009年の選挙で大統領に選ばれた。

耐久生活を凌いできたから、清貧な生活が出来ると言えるのかも
知れないが、彼の人生哲学が、“持たざる自由”を志向させているようだ。

彼曰く:

「自分は最も貧しい大統領と呼ばれるようだが、自分ではちっとも
貧しいと感じていない」
「貧しい人と言うのは、自分の金のかかるライフスタイルを維持しようと
躍起になり、いつももう少し、もう少しと欲しがっている人のことだろう」

「物を持っていなければ、それをサポートするために貪欲に働く必要もなく、
時間に余裕も出来、もっと自分のために使えるだろう」
「自分が物を持たないのは、自由が欲しいからさ」

@@@@@

リタイアして自分のようにタイで‘シンプル・ライフ’を送るのも、
物にこだわりたくないからだ。
最低限のものがあれば、十分近代生活は営める。
タイは、日本より物価も安い。

タイ人は、いま岐路に来ているように見える。
市場経済に組み込まれ、物欲を刺激され、
お金の亡者になる危険の中で生きている。
タイ人として、どこまでで「足るを知る」かを試されている。

国民の所得が高いことがいいことだの政策の中で、
自分なりに足るを知るを設定するのは容易なことではないだろう。
タイはますます物を求める消費経済の中に組み込まれていくのだろうか。
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by ucci-h | 2013-06-13 23:43 | アジア的な生活 | Comments(3)
お金の追求と幸せ度(第2回):高所得国めざすタイランドの‘ワナ’
前回、昨年末のギャラップの調査で、タイが世界第6位の
幸せ国(正確には、幸せを感じる国民の比率が高い国)で
あることを紹介した。

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これには、もちろん、タイ人自身、首をかしげる人も多い。
近年、大洪水や国内の政治的対立、騒乱、所得格差の拡大、
汚職やドラッグの横行、そんなものがあるのに、
どうして幸せ度が高いと言えるのかと言う。

もっともこの幸せ度調査、客観的な基準に基づくわけではなく、
あくまで個人の心の持ち方だから、中南米のラテン系の人と同様、
「サヌーク(楽しい)、サバーイ(気持ちよい)」が好きで、
面倒なことは後回しで忘れるのが好きなタイ人に聞けば、
見栄っ張りも強いし、こうなるのかもしれない。

@@@@@

肯定的に見れば、食べ物の豊かな暖かい国なので
食うに困らない、寝るに困らない。
それと自由度の大きい国柄である、
タイランドは自由の国という意味だ。

物事を決まりや規制でがんじがらめにすることを嫌い、
各人の裁量の余地で決められることが多い。
他人責任の国でなく、自己責任の国だから、
空気に閉塞感がない。
もちろん、あいまいさ、いい加減さは、マイナス面もあるが、
どちらかといえば、のびのびしている国だ。

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もっともタイも変わりつつある。
ことに市場経済が強まり、金銭的な利得に多くの人が
走り出し、争いやいさかいも増える。
政治もビジネスだ。

都市化の進行に連れて、大家族の絆も減って行き、
年寄りが以前のように面倒見てもらえなくなる傾向も見える。
消費経済が進み、子供を作っている余裕がなくなり、
一人っ子が増え、かつ甘えさせられる。
さらに、コンピュータ、インターネット、ソーシャルメディアの
発達は、社会的ストレスを拡大させる面もあると懸念される。

「中所得国の罠」などとエコノミストが脅かすものだから、
タイのような中所得国は、いっそうシンガポールのような
高所得国を目指す。

高所得国になることが国是となる。
所得が高くなること自体はいいことだろうが、
タイはどういうプロセスをたどるのだろうか。
その先に何が待っているのだろうか。
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by ucci-h | 2013-06-11 19:02 | アジア的な生活 | Comments(2)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
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