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安値引けで終えたタイの株式市場の来年は?

2013年5月半ばに、1632ポイントの高値をつけた

タイの株式指数SET指数は、その後予想通り下げに入り、

2013年末、政治的対立が解決されない中、

1286ポイント(-21%)と、1300を割り、

8月半ばにつけた安値と面合わせで、この1年を引けた。

外資の影響の多いタイ株式市場だから、バーツも下がっている。



 「加熱する株式市場どちらが正しいのか 2013-2-18」

  http://uccih.exblog.jp/17850537/ 


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高値を付けに行った過程はわかりやすかった。

株式市場で外国人投資家を中心とする主力株の買上げは

すでに終わり、今年第1四半期の買いの中心は、

個人の小型株投機に移っていたからである。



現在の1300水準は、加熱ラリーのスタート水準だから、

相場の過熱感はなくなったことになる。

当面、この1250水準の2点安で持ちこたえられるのか、

それとも2012年の1200水準、2011年の1100水準まで

行ってくるのか注目される。



相場の割高感はなくなってきたが、

2014年の景気動向とこれに伴う企業収益の動向が

注目される。

企業収益がネガティブな伸びしか見せないと、

割安感も消えてしまう。



 「やはり下がってきたタイの株式市場 2013-8-26」

  http://uccih.exblog.jp/19536841/ 



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政治対立は、‘いつも来た道’だから、あまり驚きはないが、

タイ貢献党の経済政策(自動車販売奨励策やコメ国家管理政策)の

後遺症が、経済成長の鈍化と国民の債務増加を心配させる。



来年の経済成長は低い数字が見込まれるが、

企業収益の動向がどう出てくるか。

それにより、株式市場の底入れがなお先かも知れない。



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by ucci-h | 2013-12-29 02:18 | タイの株式市場と企業 | Comments(3)
海外渡航への注意のお知らせが大使館から来たが・・・
海外渡航のシーズン。
以下のような在タイ日本大使館からのお知らせが来た。


海外渡航で病気にならないよう一見親切な注意だが・・・


よく読むと、

①当たり前のことであることに加え(税金を払っている価値に乏しい)、
厚生省の医者の言葉(飲料水消毒用薬剤なんて入れて飲む?)を
そのまま使っているので実用的でなく、


②やたらと現地での衛生状態に脅しを与えている(タイに少々失礼?)。



タイにきたら、氷入りのビールは飲むな(毎回氷を入れているが)、

また、最近はやっている寿司(生もの)はこちらでは食うな、

サラダも食うな、ということになる。



何なんだろう、お役人が助けてくれることって?

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【大使館からのお知らせ】

感染症と予防対策について(平成25年12月25日)


年末年始期間中は,多くの方が海外へ渡航される時期ですが,
海外滞在中に感染症にかかることなく,
安全で快適な旅行となるよう,海外で注意すべき感染症及びその予防対策についてお知らせいたします。



(1~3略)



4.感染症にかからないために
渡航先や渡航先での行動内容によって,かかる可能性のある感染症はさまざまです。

厚生労働省:年末年始における海外での感染症予防について

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel/2013winter.html

水や食べ物から感染する消化器系の感染症(A型肝炎,E型肝炎,コレラ,赤痢,腸チフスなど)は,
開発途上国など公衆衛生の整備が不十分な地域での感染リスクがより高いので,以下のことに注意しましょう。



○手洗いをこまめにしましょう
食事の前には必ず石けんと水で洗いましょう。きれいな水が使えない場合は,
手洗い後にアルコール成分を含む衛生用品の利用が効果的です。
○生水を飲まないようにしましょう
未開封の市販の飲料水が最も安全です。
水道水は,しっかりと沸騰させてから飲みましょう。水を沸騰させることが出来ない場合には,飲料水消毒用薬剤を使用してください。



○氷を避けましょう
屋台や不衛生な飲食店で提供される水は,病原体に汚染されていることがあるので注意しましょう。
自分で氷を作る場合は,未開封の市販の飲料水を使用しましょう。


○完全に火の通った食べ物を食べましょう
生鮮魚介類や生肉等を介した寄生虫疾患が流行している地域もありますので十分な注意が必要です。
生鮮魚介類や生肉などは極力避け,十分に加熱されたものを食べましょう。
加熱調理された料理であっても何時間も室温で保管されていると,病原体が増えてしまいます。
屋台や不衛生な飲食店では,作り置きされている料理が出されることがあるので注意しましょう。



○サラダや生の野菜は避けましょう。
野菜類は生水を用いて処理されている場合など,病原体に汚染されていることがあります。
野菜や果物などは,自分で皮をむいたものを食べましょう。


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by ucci-h | 2013-12-29 01:05 | アジア的な生活 | Comments(0)
今後5年大きく伸びそうなアジアでの航空機利用客

前回、国際観光業の伸びを見たが、

国内観光も含めて、世界の観光の伸びは高い。

これを支えるのが、航空産業だ。


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世界の航空業を統括する「IATA」によると、

今後5年間の航空機を利用する顧客は、

2012年の29.8億人(ほぼ30億人、国内・国際を含める)から、

2017年には3割増の39.1億人(40億人近く)へと、

5年間で9.3億人増えると予想される。



年平均5.4%の伸びは、世界経済の伸びを上回りそうだ。

また、2008年から2012年の年平均実績の4.3%も

上回りそうだ(2008年のリーマン・ショックの影響もあったが)。



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増加する航空機利用客の31%は国際線の利用客、

69%が国内線の利用客と見込まれる。



地域別では、中東とアジア太平洋地域の伸びが高そうだ。

それぞれ、年率6.3%、5.7%の伸びと予想される。



その中で、中国の伸びが大きいと見られる。

5年間世界で増える9.3億人の24%、ほぼ4分の一、

2.2億人は中国人客の伸びとなりそうだ。

年率10.2%の高い伸びだ。



2017年に見込まれる中国人客4.88億人は

米国人客(8.55億人)に次ぎ、世界第2位となる模様だ。



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なお、国際線利用客だけ見ると、

2017年時点で、米国人客は1.78億人と

ドイツ人客1.77億人とトップを競っている

(ドイツは欧州にあるから、多くの外国と近い)。



中国人客を中心としたアジアの

航空機利用の旅行客は、今後いっそう伸びそうである。

やたらと儲からないで来た世界の

航空産業も、今後5年間は黒字の時代を

迎えられるのだろうか?


 「あまり儲からないのに伸びている航空産業の不思議 2012-2-24」

  http://uccih.exblog.jp/15477710/






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by ucci-h | 2013-12-29 00:58 | エアライン・観光業 | Comments(0)
林住期を過ごす――現役の君へ(まとめ)
「林住期を過ごすーーー現役の君へ」

まとめです。

2013年暮れ チェンマイにて



1.自分のために生きられる林住期


現役の君は、毎日忙しく過ごしているのだろうか。
私は今、‘林住期’を北タイで過ごしています。


古来インドには、人生を4つの時期
(学生期、家住期、林住期、遊行期)に分ける
考え方があると、6年ほど前に出された五木寛之の著書
「林住期」でも紹介されています。

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今や人生の長寿化が進み、人生100年に迫っているのだから、
この4期を25年ずつに分けて考えてもいいだろうと彼は言っています。
最初の25年の学生(がくしょう)期は、親や世間、学校や先輩に
いろいろ世話になり、主に教えてもらう時期。


次の家住期は働き手となって、家族や子供を養い、
世の中に貢献する時期。


そして、林住期にいたれば、もはや社会や他者への貢献から
開放され、貴重な生を受けた自分の人生を自分のために生きる時期と
五木氏も言っている。


2.イメージだけだった‘林住期’


チェンマイに6-7年前から暮らしを始めたのも、リタイヤして自分を
見つめて生きる「林住期」での暮らしをしたいからと自分でも思っている。
しかし、この林住期、言葉の割には、具体性にいまひとつ乏しく、
試行錯誤でここ5年ほど過ごしてきたといったところだ。


イメージ的にはある。
世間のつきあいからやや失礼し、鳥や花や虫や動物に囲まれて
暮らすのが、林住期のイメージだ。
まるで仙人生活のようだが、車の増えたチェンマイの街に住んでいるので、
これは少し現実離れしたイメージとなる。


イメージだけにとらわれて、‘林住期’生活をおくってきたが、
5年たって、林住期の生き方について、なにか少し目覚めてきたような気がする。
林住期だけをイメージするのではなくて、学生期、家住期との
比較で、人生全体の中での位置づけが欠けていた。


3.働き盛りが人生のピークで林住期はたそがれ時か?


先進諸国、ことに日本は高齢社会に入った。
歴史上今までになかったことだから、いろいろ無理解や
軋轢も世代間で生じるはずだ。


戦後の日本の高成長に寄与したはずの団塊の世代は
今や高齢化団塊となっているから、若い世代からは
時にうっとうしく「おじん、おばん団塊」と見られるだろう。


人生は、働き盛りである「家住期」が黄金時代に見える。
仕事で重要なポストにつき、肩書きを持ち、収入も多い。
そして、仕事柄、人とのつながりも多く、体力もなお壮年期だ。

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これに対して、「林住期」となると、まず体力が落ち、
収入も減り、人脈も細り、人生の“たそがれ時”と映る。
林住期はネガティブな面が表面に出やすい。


しかし、家住期が人生のピークで、林住期は下り坂なのか?と
五木寛之は疑問を呈する。
「林住期こそ人生の黄金時代ではないか」と彼は見る。


4.家住期と林住期、どちらが苦労が多いか?


家住期がいいか、林住期がいいか比較してみてもしかたない。
物事には、プラス面とマイナス面がある。
林住期のネガティブな面は上に書いたようなことだが、
家住期にだって、客観的に見れば、マイナス面も目立つ。


「いつも時間に追われている」、「体調が少し悪くても、朝勤めに
出なければならない」、「職場で気の合わない人間とも付き合わねば
ならない」、「仕事の先行きにリスクがつきまとう」、
「家を顧みないと家族から疎まれる」・・・等々、家住期には苦労がつきまとう。


どちらが黄金期かを競い合う議論ではない。
ネガティブな面ばかり見ていたら、家住期も林住期もミゼラブルな人生だ。
ポジティブな面をありがたく思えば、どちらも黄金期となる。


学生期、家住期と比較すると、
林住期が浮かび上がってくる。
年代によって、生き方は変わって行って良いようだ。
いや、変わるべきかもしれない。


5.林住期:その日の気持ちで生きられる幸せ


「林住期も家住期に比べれば、けっこういいもんだ」という意識は、
リタイアした5~6年前からあった。


「リタイアして北タイに住んでいると、暇でしょう?退屈しませんか?
日本に戻りたくなりませんか?毎日何をしているんです?」と
いったような質問をよく受けたものだ。


その度に、「いえいえ、タイ語やアジアの経済の勉強、ゴルフの練習、
体力の維持、犬や虫とのつきあいなどいろいろやることがあって、
けっこう忙しく、時間が足りません」、
「日本にいるよりこちらにいる方が、生活に新たな発見があって
面白いですよ」と、まじめに答えていたものだ。

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そして、毎日朝起きて、その日の気分で生きられる幸せ、
在職中のように、今日は朝早く仕事に行かなければならないこと
から開放された喜びを味わってきたものだ。


‘退屈’(ひま)と感じられれば、これは最高の幸せとなる。
なぜなら、義務に囚われず、何でもできるからだ。
ちょうど、神様から「さあ、今日の一日、あなたの好きなように
お使いなさい」と白紙委任状をプレゼントされたようなものだから。



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6.北タイに暮らし日本の友人がなつかしい


とは言いながら、やはり何か欠けているものがあることを
うっすらと感じて来てはいた。
ひとつは、気の合った日本の友達だ。


こちらでも、日本人、タイ人、その他外国人の友人は
できたが、やはり長くからのつきあいの気心の知れた旧友はいいものだ。
日本へ帰国したときに会うくらいになった。


特にこちらに長居するようになった当初は、
友人が少ないことが、新しい土地での暮らしの上でも、
楽しみの上でも、ハンディキャップに感じたものだ。


この人間関係不足感は、実はつい最近まで
続いてきたが、5~6年を経て、林住期を改めて
意識することになって、自分の中で何か認識が変わってきた。


折りからインターネットの時代。
インターネットは、人を“つなぐ”ツールだという。
仕事でのつながりよりも、心のつながりを求める
現代人がそれだけ多いということだろう。
‘人とつながっていないと不安でしかたがない’のが
現代人の特徴らしい。


特にインターネット上での「タグド」や「バドゥー」、
「ハイ・ファイブ」、また「フェイスブック」などの
SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)は、
タイ人や欧米人も多く使っており、出会いの場を
提供してくれる。
友達は作りやすい時代だ。


7.働き盛りと林住期で異なる‘人とのつながり’


こちらに来て、SNSは友人のきっかけを作るのに
便利なツールとなった。
そして、これらを使い始めると、友人を増やすことが
あるべき姿のようになってくる(実際、フェイスブックやMIXIは
商売上、そういう仕掛けになっている)。


在職中は、転職も多かったので、人脈は広い方だった。
「顔が広い」のが自分の特徴だった。
もちろん、飯を食べたり、会合に出たり、それなりの努力もした。
だから、リタイアしても、SNSなどを使って、人とのつながりを
太くして行こうという気持ちがあった。


しかし、ここにきて、林住期を改めて考えるとき、
ここに至って人とのつながりを増やすことは、
何か林住期の行き方に逆らって、家住期をよきものとみなし、
悪あがきしているのではないかと思うようになった。


人とのつながりを増やす必要性は、
家住期と林住期では違うのだ。

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もちろん、よき友人はうれしいものである。
ことに異国に住んでいると、日本から訪ねてくれる
日本の友人は、まさに「友あり、遠方より来たる」で
大歓迎で、楽しくなる。


しかし、リタイアして林住期の暮らしの中で、
さらに多くの友人作りが必要だろうかと考え直す。
もともと人付き合いは得意な方ではなく、
「少数のよい友達がいい」派であった。
顔が広かったのは、仕事上必要だったからに過ぎない。


物事には、ポジティブな面とその裏にネガティブな面がある。
少ない親友は貴重だし、友人が多いこと自体は悪いことではない。
しかし、量が多いと、つまり触れる面が多いと、
人間関係は軋轢や誤解、妬みなど面倒なことが生まれやすい。


リタイアして、仕事はもう卒業したのだから、
ここにいたってまで気の合わない人間と付き合うことはないと
決めていても、量が増えれば軋轢が増す。


8.シンプルライフ:人間関係を増やす必要はない


「仕事をしていると良い。新しい知り合いが増えるから」と
よく言う。その通りだが、仕事をこなすために増えたとも言える。
会社を替れば、それまでかもしれない。


リタイアして仕事が無くなったのだから、
余計な知人を増やしたくもない。
ちょうど、食事も体にいいものを質素に食べたい気持ちと似ている。
贅沢な濃い食事は、パリやマンハッタンや銀座で、働いていたとき
十分楽しんできた。


誤解しないで欲しい。別に人間嫌いになったわけではない。
社会に背を向けて、林の中にこもり隠遁生活を
おくろうというのではない。
出会いがあれば挨拶はするし、人と逢ったらその人のいい所を
汲み取るのも楽しみだ。
でもあまりややこしい人間関係に積極的に入りたくはないし、
入る必要もないということである。



人間関係、「人とのつながりがなければ、孤独でさみしい
生活になる」という怖れが、世の中では喧伝されている。
でも本当にそうだろうか?そんなことはない。
日本でも、一人暮らしでせいせい暮らしている人は多いはずだ。
‘お一人様’は、自分の好きなときに好きなことが出来る。


現代社会は、システム化されている。
一人で暮らしていても、別に‘孤立’しているわけではない。
娯楽のためのテレビ番組や映画、音楽はたくさんある。
人恋しくなれば、飲み屋でもカラオケでもディスコでも、
いやそれこそSNSを開けば良い。


家住期と林住期での暮らし方の違いは、
面倒だが刺激のある濃い生活をおくるか、
面倒のない最小のもので事足りる淡々とした生活を
志向するかの違いだろう。
年代が変われば、暮らし方も変わっていいはずだ。


9.自分の自由な精神を開放する“人生の黄金期”


我々は、「個の独立」をあまり奨めない教育を受けてきたようだ。
集団で波風立てず仲良くやっていくことが最善とされた。
自分の好きなように生きることは、‘自分勝手’、‘身勝手’と
みなされ、はなから受け入れられない風土の中で育った。


リタイアしても、なかなかその先入観から抜けられないが、
林住期は自分を解放し、貴重な生を受けた自分のために生きる
“黄金期”にしたいと思う。



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10.身体の衰えをどうとらえるか?


家住期と林住期を比べたとき、
明らかに違うものがふたつほどある。
「身体」と「頭の中」である。


林住期になれば、肉体的には明らかにピークを過ぎている。
「こんなことで身体が痛いなんて、若いころにはあったかなあ?」
という思いに囚われる。


老・病・死は、林住期以降の3大忌み嫌われるものとなる。
しかし、誰にも、若い連中にも、これらはいずれやってくる。
これをどうとらえるかだ。



アンチ・エイジングや若返りの努力もいいだろう。
身体をよく動かし、親からいただいた丈夫な足を使い切らないで
死んでいってはならない。


しかし、ムリに若作りしたり、若い世代の流行を追うのは、
無駄足掻きに見えて、本人の思っているように格好良くはない。

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と言って、同期の連中が集まれば、身体のどこが痛いの、
病気とどう闘ったのだの、誰それが亡くなったのの話ばかりでは
気が滅入る。


老・病・死というネガティブ・ファクターをどう受け入れていくか?
林住期のテーマである。


11.仏教哲学は「人生は苦」だと教えてくれる


ここで、仏教哲学が助けてくれる。
仏教は、「人生は苦である」と教えてくれる。
老・病・死だけではない。幼少の時にも、人生の働き盛りにも苦は多い。


発想の転換が求められる。
老・病・死は自然の流れであり、毛嫌いすべきことではない。


人間いつまでも死ななかったら、それこそ最大の苦痛だ。
また身体の衰えが出てくるからこそ、身体を鍛える楽しみも増す。
「苦があるからこそ楽が大きい!」と人生を見たい。


12.心の持ち方が十二分に補完する身体の‘衰え’


老いて行くことは、人生の衰退と見える。
でも若い頃にはない知恵と人生への新たな見方も出てきて、
自分でも驚かされる。


「なぜもっと若い頃に気がつかなかったんだろう?」という
思いにとらわれる。
ダテに歳をとるわけではない。


病や痛みは嫌なものだ。
最終的には死が救済してくれるにしてもだ。


しかし、ポンコツ車(部品を取り替えるしかない)と違い、
人間の生体の自己治癒力には、すばらしいものがある。


はなから「歳だから・・」と精神的に後退してしまうか、
直してみようと前向きになるかで、反応は変わってこよう。


13.ほんとうの衰えは、身体からではなく心から


死は最終の解決である。
やりとげられなかったことも、人へのうらみも、人からの借りも
すべて水に流してくれる。


高齢社会の中で“孤独死”がニュースになっている。
亡くなる環境は確かに問題だが、人間、孤独で生まれたのだから、
死ぬときは、どこで一人で死のうと、何でもないことだ。


林住期は、ネガティブなことばかりがクローズアップされがちだが、
人生は苦であると思えば、若い時とそう変わりはない。
むしろこの歳まで生き延びたのだから、余裕が持てる。


老・病・死をポジティブに捉えられるよう心を強めたい。
「病気を避け、心を枯らさずに生きるだけでも一苦労なのだ」(五木寛之)。
人間ほんとうに老いるかどうかは、身体の問題ではなく、心の
持ちようのようだ。



14.家住期と違い、空っぽにできる頭の中


林住期のもうひとつの特徴は、
家住期のときに比べ、頭の中を常に空っぽにして、
中に何を入れるかをいつも変えられるということだ。


働き盛りは、仕事の段取り、人との約束などで頭が一杯、
手帳が空白だと大丈夫かと強迫観念にかられたものだ。
いつも頭の中は、先のことでとらわれていた。


林住期は、毎日が日曜日。
仕事と言う歯車の装置に組み込まれていたのが一転、
野原に投げ出された感じとなる。


ディズニーランドのアトラクションをどう効率的に見て回るかが
得意な仕事人間にも、何もない好きなように遊べる野原では
当初面食らってしまう。


しかし、自由な精神が発揮できるのも、仕事がなくなった
林住期である。


15.‘肥大した’脳に何を入れるのか


とは言うが、自由な精神はさまよう。
「小人閑居して不善をなす」で、往々にしてろくなことしかしない。
迷い、退屈し、屈折し、ときに鬱積しがちだ。


歳をとるとうつ病が増えるという。
人間は、人類の誕生以来、大きくなりすぎた脳をもてあましがちだ。


高齢化して、‘濡れ落ち葉’だの‘ワシ族’だの負のフレーズが
空っぽになった脳にしみこんでくれば、だんだんと、その先
希望の持てない高齢期になってしまうだろう。


せっかく仕事の雑事が抜けて空っぽになった頭を
自由に使わないのももったいない。
もっとも人の頭は死ぬまで雑事に追われ続けられがちだが・・。


16.鬱積や雑事を詰め込まず、万物の生き様に頭を巡らそう


20世紀のこの世に、なぜか難関であるはずの生を受け、
ここまで生きてきた。
林住期には、人間や、宇宙や万物を考える
贅沢を味わってもいいだろう。

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犬を見て、虫を見て、何を考えているんだろう、
いや考えていないのかな、何を感じて生きているんだろう、
人間と何が違うんだろうと、時々考えてみる。
きのうはカタツムリのこと、今日はミミズのこと・・。
どこで生まれ、いつ死ぬんだろうか?


同じ人間でも、日本の人、タイの人、アメリカの人、それぞれ
考え方が違う。どうしてなんだろう?
他国の人の考え方は、当初違和感を覚えるが、けっこう教わる点も多い。


あれやこれやで、宇宙から地質、動植物、人間哲学と
いろいろ頭をめぐらすと面白い。
いかに常識と言うものが一面しか見ていないことに、
気づかされる。


だからどうなる、何かが究められるというものではない。
開放された脳と精神を自由に遊ばせてやる贅沢は
林住期だからこそ出来ると思う。


17.「あまり考えすぎない」というタイ人の知恵


林住期は、一見ネガティブに見えることを乗り切りながら、
精神を自由に飛躍させる、まさに“人生の黄金時代”に違いない。


もっとも、タイ人に言わせれば、「考えすぎるな!」となる。
ちょっと考えただけでもそう言われる。
やたらと考えて日本人らしく“テンション人生”を送るのは、
気楽に人生を楽しむ彼らの哲学からすれば、
あまりほめられた事でもないようだ。


確かに人間の歴史は、錯誤とやり損ないの歴史だ。
「人間は考える葦である」とパスカルは言ったが、
そのことがいつも優れたこととはならないだろう。


いずれにしても、自由な精神を発揮しながら、
林住期を過ごしたいものである。


(おわり)




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by ucci-h | 2013-12-27 12:28 | アジア的な生活 | Comments(0)
低迷する世界経済の中で伸びる観光業

観光業(ツーリズム)は、タイだけでなく

欧州やアラブの国々含め、世界における

“成長産業”である。


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また、人手を使うサービス業なので、

景気の低迷する欧州でも、雇用や地域経済に

貢献する産業として力を入れられている。



世界全体の景況がはかばかしくない2013年に

おいても、世界の国際観光業は5%のペースで

伸びていると国連の「WTO」(世界観光機構)は

伝えている。



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世界では1日当たり311万人ほどの人が

国境を越えて旅をしている。

年間にすると、11億人を超える大人数だ。



観光大国のひしめく欧州では、

今年欧州を訪れる観光客数が3千万人ほども

増える見込みだと言うから、欧州の雇用や地域経済に

ばかにならない。



欧州各国に比べれば、地の不利さもあるが、

日本はまだ‘観光後進国’だ。

政府の肝入れが期待される。



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タイを含めた東南アジアへの観光客の伸びは

+12%ほどで、地域別では最も高い。

東南アジアも今年は2千万人ほどの観光客の増加を見ている。


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国際観光客の国籍別では、2カ国の伸びが図抜けている。

この2カ国は、タイへの観光客の伸びでもトップの国々だ。

この2カ国とは、中国(+31%)とロシア(+28%)である。

この伸び率は観光客数の伸びではなく、旅行先での

支出額の伸びである。



チェンマイにも陸続きなので、中国雲南省の観光客の

車が見られるようになってきた。



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by ucci-h | 2013-12-27 11:38 | エアライン・観光業 | Comments(0)
伸びるタイのエアコン市場とダイキン

南国タイにおいて、エー(エアコン)は

ぜいたく品から、生活必需品になりつつある。

タイのエアコンは成長商品である。


 「タイでエアコンは必需品?ぜいたく品? 2010-4-20」

  http://uccih.exblog.jp/11304308/

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借家の我が家にも4台のエアコンがあり、かわるがわる

寒季を除き、連続運転している。

それでも、電気代が全部で月1000バーツ(3200円)ほどで

おさまるのはうれしい。



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タイのエアコンの市場規模は、家庭用、事業用あわせて

300億バーツ(約1000億円)と見られる。

日本のダイキンの販売会社「サイアム・ダイキン販売」が

家庭用の18%、事業用の35%の市場シェアを持つと言われる。



サイアム・ダイキン販売の収入は72億バーツ(230億円)に達する。

ダイキンのエアコン販売は14%ほど伸びているが、

それでも2013年のエアコン市場全体の伸びは、

5%ほどと低位にとどまりそうだ。


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昨年は、前年の洪水からの買い替えで家庭用エアコンが大きく伸びた。

今年はその反動と、消費需要の伸び悩みで、住宅建設増の

恩恵は受けているものの、低い伸びにとどまりそうだ。



ダイキンは、チョンブリのアマタ・ナコーン工業団地の

3工場で、年3百万台の生産能力を持つ。

昨年はタイ国内に60万台のエアコンを出荷したという。



再び来年以降の伸びが期待される。






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by ucci-h | 2013-12-12 23:38 | アジア的な生活 | Comments(1)
進むアジアの主要都市の大量交通機関建設

先月、ミャンマーの商都ヤンゴンへ行ったとき、

オートバイの市内への乗り入れ禁止には少し驚いたが、

クルマの増えるアセアンの主要都市ではどこも

交通の混雑、渋滞に頭を悩ましている。



ここチェンマイも以前は道路が走りやすかったが、

2012年の政府の自動車税還付奨励策によって、

もはや渋滞都市となってしまった。



ずいぶん昔、シンガポールに行ったとき、

奇数日は奇数ナンバーの車、偶数日は偶数ナンバーの車しか

都心へ乗り入れできないように規制していたが、

いかにも規制国家シンガポールらしく面白いなと思ったのを憶えている。


現在は、シンガポールでは朝7時45分までのラッシュアワーでは

大量交通機関の利用者は無料というインセンティブを

与えているそうだ。



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発展するアジアの都市はどこも交通渋滞の

問題に直面し、そこで大量交通機関の導入が検討される。

車やバスではなく、地下鉄、高架鉄道などの導入である。



ちなみにチェンマイには公営バスが細々とあるが、

市内に鉄道はなく、ソンテウ(乗り合いタクシー)、トゥク・トゥク

(3輪タクシー)に主に頼っている。



@@@@@



アセアン諸国の中では、フィリピンのマニラの「ライト・レール」が、

1984年に街を南北に貫く形で、はじめて走った。

すでに30年近く前となる。

今では3線全長48kmあるが、主に高架鉄道である。

フィリピンがアセアンの先頭を切ったというのは面白い。


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続いてシンガポールが1987年にMRT(マス・ラピッド・トランジット)

システムを走らせた。

市内は地下鉄、郊外に出ると高架線になっている。

現在は、4路線、90駅、総延長150kmと広がっている。


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3カ国目が、1996年に開通した、マレーシアはクアラルンプールの

高架鉄道である。ここは、「LRT」(ライト・レール・トレイン)と

呼ばれる高架線である。

現在は3路線、延長122kmと長くなっている。

モノレールもある。


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クアラルンプールのLRTは比較的すいている。

やはり住民にはクルマが好まれるからだろう。

しかし、政府は、地下鉄の建設にも乗り出すなど、

大量交通機関の拡充に積極的だ。



@@@@@



4カ国目となるのが、1999年に完工したタイのバンコクの

スカイトレインだ。

この高架線に地下鉄、空港連絡線を加えると、

バンコクの大量交通機関延長は、78kmに及ぶ。


d0159325_21425593.jpg


しかし、道路の混雑は車の増加により、はかばかしくない。

バンコクには、440万台のクルマと280万台のバイクが

登録されている(2012年末)。



昨年、タイでは政府の奨励策で120万台の新車が売れ

(+80%)、バンコクでは45万台ものクルマが新たに

登録された(1日当たり1250台の新車が供給された)。



1日100万人を乗せ、バンコク市内を走る

7500台のバスも乗継が悪いなどの問題がある。

来年は新バスを導入しつつ、改善していくと言う。



現在バンコクでは地下鉄などの延伸を行なっているが、

2020年には総延長400kmを目指しているという。



@@@@@



以上が、すでに大量交通機関を導入したアセアン4カ国だ。

これから導入するのがベトナムとインドネシア。

いずれも首都の交通渋滞が激しい。



5番目となりそうな国がベトナム。

ハノイの都市鉄道12.5kmは2015年完成をめどに

計画されているが、さてどうなるか。



6番目のインドネシア。

2018年完工を目標に、首都ジャカルタに、

高架線と地下鉄から成るMTSが計画されている。


d0159325_21444129.jpg


ジャカルタでは、エコ・カーに税優遇が計画されたが、

ウィドド知事が、これに反対した。

2800万台のバイクと500万台のクルマが溢れる

この首都に、これ以上車を増やすのか、というわけである。

インドネシアでは、年間110万台もの車が売れている。



2013年11月、ウィドド知事は、MRTとモノレールの

建設にゴーサインを出した。

2018年までの5年間は、首都の主要道路を走る車に

電子的に通行料をチャージするアイデアも出てきた。



アセアン諸国の大量交通機関の建設は広がりそうだ。





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by ucci-h | 2013-12-10 22:23 | アセアンの動向 | Comments(0)
どう展開していくのか、タイの政治ゲーム

タイの政局は、タイに暮らしていても判りにくい

摩訶不思議なところがある。



過去十年ほどのいろいろな政治的犯罪容疑を、

タクシン派も反タクシン派も含めチャラにしようという

「恩赦法案」が10月に出てから、

反タクシン派の大々的なデモを招き、

さらには野党民主党の議員がアピシット党首以下153名、

議員を辞任するにいたり、

インラック首相は、12月9日下院解散を決定するにいたった。


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(写真はいずれもバンコク・ポスト紙より)

@@@@@



タイは立憲君主制の選挙を通じての民主主義だが、

いまだ民度が政治的に熟していないためか、

選挙結果のほかに、クーデターやデモで

選挙民が選んだはずの議会や内閣がひっくり返る。



今回のきっかけは、赤も黄色もタクシンも民主党も

みんな恩赦で許してゼロからスタートしようという

タクシンの犯罪容疑を払拭すべき、

タクシン派の十把一絡げの戦術だった。


d0159325_13313681.jpg


しかしこれは、タクシン支持の赤シャツ隊からも

2010年のバンコク動乱の100人近い犠牲者に

対する責任をあいまいにするものだとのクレームが出るなど、

双方から多くの批判を招いた。



@@@@@



これに乗じて、民主党の副首相だったステープ氏は、

議員を辞して、バンコクで大規模なデモを仕掛けた。

主要道路をデモ隊で一杯にするだけでなく、

財務省などの建物にデモ隊を入れた。



これらの報道写真を見ると、タイではとんでもない

ことが起こっているように見えるが、

ある意味でタイの日常的風景だ。

デモ隊が取り締まる警察官とハグしたりしている。


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ステープは、「タクシン・レジームを打倒する!

これは人民のクーデターなのだ!」と息巻く。

政府の建物に侵入するなど、通常のデモ行為を

逸脱しているのだから、当然逮捕状が出る。

しかし、執行はされない。



@@@@@



タクシン派の基盤は、タイの北部、東北部だ。

バンコク以南は民主党の地盤だ。

2008年にスワンナプーム空港を占拠したのも

民主党支持の黄シャツ隊だった。



そして、騒ぎが大きくなって、今回解散総選挙の声明へ。

この時点で選挙をすれば、再びタイ貢献党が

勝ちそうだが、これでデモ騒ぎは収まるのだろうか?



ステープは、「議会が解散しても、インラック首相が

辞任しても、タクシン体制が倒れるまでは攻勢はやめない」と

言っているが・・。



@@@@@



タイ貢献党政権の多くの経済政策は、あまり

ほめられたものではない。

しかし、農民や貧困層のタクシン派支持は、なお

離反したようには見えない。



反タクシン・デモが経済政策の失政をじかに問うのではなく、

恩赦法でタクシンの犯罪容疑を消してしまうのではないかという

反タクシン派の怨念がデモを起こしているように見える。


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この対立の激化で、何かプラスのことが生まれうるのだろうか?

タイの政治ゲームはどこまで続くのだろうか。





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by ucci-h | 2013-12-09 13:47 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
世界各国の旅券のビザ免除国数を比べてみると・・・
今年7月、タイ人旅行客に対して日本入国のビザが
免除になったが(15日間以内)、
各国のパスポートに対するビザ免除の国の数は
それぞれどうなっているのだろうか?

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「ヘンリー&パートナーズ」という世界各地への移住の相談をする
コンサルタント会社が、2013年版「ビザ制限インデックス」を
発表している。
各国のパスポートも国によって価値が違うと言うわけだ。

https://www.henleyglobal.com/citizenship/visa-restrictions/


@@@@@


アセアン10カ国の中では、トップ3にシンガポール、
マレーシア、ブルネイが来る。
経済のランキングに相似しているが、3国とも、「英連邦」に
入っているビザ免除の特典もある。


アセアン10カ国の順位は、みごとに一人当たりGDPという
経済指標の順位に、ほぼ一致している。
アセアン内での4位以下の順位は、以下の通り。


タイは68カ国ビザ免除、フィリピン58カ国、インドネシア53カ国、
カンボジア47カ国、ラオス46カ国、ベトナム45カ国、ミャンマー40カ国。


@@@@@


ちなみに、前世紀の植民地時代の残滓のように見える
「英連邦」(ブリティッシュ・コモンウエルス)だが、
英、カナダ、豪州、NZ、南アなどだけでなく、旧植民地だった
インドやケニア等の国々も含め、
現在も52カ国のゆるい自由な統合となっている。
2年に一度、首脳会議を行なう。


加盟国同士は大使をおかず、高等弁務官を派遣して外交に
当たっている。
また、ビザ免除やワーキング・ホリデーの優遇だけでなく、
自国の在外公館が置かれていない地では、英国在外公館が
擁護してくれるという。


@@@@@


シンガポール旅券のビザ免除国数は167カ国と豪州などと
並び、世界219国中、同率21位と高い。
マレーシアが163カ国(同率26位)、
ブルネイがブラジルと並び146カ国(43位)となっている。


タイランドは、アセアン10か国中第4位に来る。
しかし、ビザ免除の相手国は68カ国(シンガポールの4割)しかなく、
世界全体では、ケニアなどと並び108位と、世界の国・地域219カ国の
中位となる。


タイは今、タイを訪れる観光客の中でトップとなった中国人に対し、
相互ビザ免除協定の締結を進めている。
タイへの中国人旅行者の数は、昨年の280万人から急増し、
今年は400万人を超えそうである。


ちなみに中国は、今のところビザ免除国数は44カ国と少なく、
ルアンダなどと並び、世界169位と低位にある。
またインドも英連邦の国ながら52カ国と少なく、145位にある。


@@@@@


世界のトップ10は、欧米の国が占める。
トップ3のビザ免除173カ国の旅券は、フィンランド、スウェーデン、英国である。
172カ国免除の同率4位の4カ国は、
デンマーク、ドイツ、ルクセンブルグ、米国である。
171カ国で同率8位の3カ国には、ベルギー、イタリア、オランダが並ぶ。


日本は170カ国ビザ免除で、カナダ、フランス、スペインなどと並び、
世界11位に入っている。シンガポールの上にいる。
韓国も166カ国で、世界24位に入っている。


@@@@@


216位から最下位の219位までは、予想できる国々の名が見られる。
パキスタン、ソマリア32カ国、イラク31カ国、そしてアフガニスタン28カ国
が最下位である。


また北朝鮮は、バングラデッシュなどと並び、219か国中177位の41カ国、
アセアン最下位のミャンマーは、40カ国で、イランやアンゴラと並び、181位である。


2015年に予定されるアセアン統合や、
ミャンマーも含めたインドシナ半島の経済発展によって、
この世界のパスポート見取り図は、今後どう変わっていくだろうか。
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by ucci-h | 2013-12-04 11:34 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ・カンボジア国境紛争は今回で解決したのか?
2013年11月11日(月曜日)、ちょうど第1次大戦の終戦日である
「ベテランズ・デー」に、カンボジアとタイの国境紛争である
「プレア・ビヒア寺院」地域の所属に関し、オランダ・ハーグにある
国際紛争を裁く国連の機関である「ICJ」(国際司法裁判所)で
裁定が下った。

d0159325_23252893.png


裁定は、1962年にICJがプレア・ビヒア寺院はカンボジアに所属すると
裁定したが、その周辺の土地は不問にし、国境線を裁定したものでは
ないので、今回もカンボジアからの訴えにより、その周辺の土地の帰属、
どこまでがカンボジアの領地なのかのICJの“解釈”を問うものであった。


日本での報道は、「プレア・ビヒア一帯の土地はカンボジア領との判決が出た」
と報じるものが多いが、実際の裁定と少しずれているので、
こちらタイでの受け止め方を含め、今回の裁定のポイントをまとめておこう。


@@@@@


こちらでの第一報は、「ウイン・ウインの結果だった」と言うものだ
(11月12日付バンコク・ポスト紙)。
また、カンボジア側も、「部分的勝利」と伝えている(プノンペン・ポスト紙)。


ICJは以前の裁定を覆すことはない。
1962年の裁定の解釈とは、62年に定めなかったことを、時間を経て、
新たに付け加えるものとなる。


半世紀前の裁定では、プレア・ビヒア寺院はカンボジアに帰属するとしたが、
その山の上のタイへ向かう北参道などは定めなかった。

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プレア・ビヒア寺院は、9世紀にクメール人が建てた
ヒンドゥー寺院である。アンコール・ワットと時を同じくし、
その頃栄えたクメールの王朝は、北方120kmの
シャムの山の方にまで寺院を建立したのだ。

 「シェムリアップの近況 2013-7-3」
  http://uccih.exblog.jp/19151866/


@@@@@


今回の裁定では、あらためてプレア・ビヒアのある高台部分は
カンボジア領と認めたが、
寺院の北方に広がる4.6kmの土地は、
カンボジアの主張する領土とは認めなかった。


これには、半世紀前に持ち出された20万分の1の地図
(1904年の植民地時代にフランスの測量士が作ったもの)は、
その精度に欠け、主張の根拠として採用できないとの
判断があったからのようだ。


以前述べたように、戦前フランスによって作られた地図は、
プレア・ビヒアの部分が不自然にタイ領に食い込んでいる。

 「タイ・カンボジア国境紛争異聞 2011-2-11」
  http://uccih.exblog.jp/12854204/


@@@@@


かといって、プレア・ビヒア寺院の西北西4kmにある
「プノム・トラップ」(またはプーマクア)の丘などは
タイ領である、と言っているわけでもないようだ。


プノム・トラップの丘を登り始めるふもとの谷までが
プレア・ビヒアの周辺、すなわちカンボジア領だと言っているに
過ぎない。

d0159325_2330246.png


カンボジア側は、プレア・ビヒアの高台の領有が確認されたが、
北側の土地も含む4.6kmの領有は認められなかった。
タイ側は、プレア・ビヒア寺院はカンボジア領と確定されたが、
北方の土地は取られなかった。


@@@@@


今回のICJの裁定は、なお含みを残すものである。
北方の土地のタイ領が確定していない。
ICJは、両国で友好裡に話し合って、この土地の開発を
進めるよう要請している。

d0159325_12114311.jpg


しかし、なお領有の行方が定まらないプー・マクア(マクアの丘)などは、
2011年2月の国境紛争で両国軍が対峙した所でもある。
はたして、今後両国の話し合いで、ほんとうにウイン・ウインの
関係が築かれるだろうか。
再び数十年後にICJの裁定を仰ぐことにならないだろうか。


@@@@@


国境紛争で、一番困惑するのは地元の人々である。
避難を余儀なくされ、観光収入どころではなくなる。
両国の話し合いで、観光開発が前進することを願いたい。
いまだ現在でも、タイ側からは、プレア・ビヒア寺院だけでなく、
近くのワット・ゲーオ(ここはプレア・ビヒア高台に入るようだ)にも
入れないようだ。

カンボジア側からは、「タイ人の観光客は大歓迎だ。
ぜひアンコール・ワットにおいでください(そこからついでに
120km先のプレア・ビヒアにもどうぞ)」となるようだ。


もっとも、今回のICJ裁定で、地元民はとりあえずの
紛争の落ち着きを喜んでいる。
地元のシサケット県知事はじめタイ外務省に代表団を
訪れ、お礼の言葉を述べている。
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by ucci-h | 2013-12-02 23:31 | ミャンマー・ラオス・カンボジア | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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