<   2014年 06月 ( 18 )   > この月の画像一覧
またもその通りになったペナルティー合戦の不公平さ
また書かなくてはいけない。
サッカーの不公平なペナルティー合戦について。


ワールドカップが決勝トーナメントに入った初戦の
ブラジル対チリは、延長戦でも決着がつかず、
ペナルティー合戦(ペナルティー・シュートアウト)に
入った。こちらで夜11時から午前2時まで見てしまった。

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コイン・トスの結果、ブラジルが先に蹴ることになった。
この時点で、「これはブラジルが勝ちそうだな」と思った。
そして、やはりそうなった。

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前回、2010年のワールドカップで、ベスト16に進んだ
日本は、パラグアイと当たり、ペナルティー合戦となった。
このとき、どちらが先に蹴ったか憶えていますか?
パラグアイが先に蹴り、結局日本はベスト8入りを逃した。

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40年ほどの調査によれば、先に蹴ったチームの勝率は60%。
これはよくわかる。
先に蹴るチームは入れれば、相手にプレッシャーをかけられる。
外しても、相手に連鎖反応の恐れを持たせられる。

 「PK戦勝利の秘訣は生きていた 2011-1-26」
  http://uccih.exblog.jp/12760314/


 「サッカーPK戦勝利の秘訣 2010-12-18」
  http://uccih.exblog.jp/12530914/


しかも、そのまま交互に蹴るので、これが5人ないしそれ以上続く。
最初に先行組のミスが続かなければ、先行組の有利さが
持続することになる。


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今回のブラジルの勝利も、下の表のように、
チリの一人目が入れなければという中で、中途半端で阻まれた。
二人目も、相手が外してくれたので追いつくチャンスだったが、
これも連鎖反応風に阻まれた。


4人目で追いついたが、最後の5人目、ブラジルのネイマールが
決めたのに対し、まさに入れなければならない最後に、外してしまった。


ブラジル ○ × ○ × ○
チリ    × × ○ ○ ×


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古いスポーツであるサッカーは保守的である。
以前のワールドカップで、あまりにゼロ、ゼロが
続くので、もう少し点が入るようにゴールの大きさを
少し広げようという話があったが、沙汰止みとなった。


そう言えば、ペナルティー・キックだって近すぎる。
ほとんど8割がた決まる。あんなに近いのなら0.5点にするとか、
もう少し後ろから打たすようにするとかあるだろうが、
そういう話は聞かない。


サッカーは世界中で人気が高いスポーツなので、
このような、より面白く、スリリングにする改定は
要らないのかもしれない。


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しかし、今のペナルティー合戦の方式は、不公平である。
ゴールの大きさや、ペナルティー・キックの位置とは、話が違う。


テニスのタイブレークのように、最初先行したチームは
次には後攻に回るように、つまり一人、二人、二人と順に
やったほうが公平である。

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今の方式だと、コイン・トスで先行をとったチームが
俄然有利になる。
サッカー関係者は、知っていて変えないのだろうか?
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by ucci-h | 2014-06-29 15:12 | スポーツ観戦 | Comments(0)
ワールド・カップのリーグ戦48試合が、地域対抗戦だったら・・・
2014年ワールドカップ・ブラジル大会の
32カ国が半分に絞られるリーグ戦48試合が終わった。
いよいよ、16カ国による勝ち抜きトーナメント戦となる。

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4カ国ずつ8組でのリーグ戦を振り返ると、
伝えられるように、アジア4カ国(日本、豪州、韓国、イラン)が
一勝も出来なかったのが目立った(0勝9敗3引き分け)。


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リーグ戦を5つの地区の対抗戦だったとすると、
残念ながら最下位となる。
欧州(13カ国)、南米(6カ国)、アフリカ(5カ国)、
北中米(米国、メキシコ、ホンジュラス、コスタリカの4カ国)、
各地区対抗の成績はどうだったのだろうか?

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想像できるように、ブラジルはじめ南米諸国が、
地の利もあって強さを発揮した。
アフリカ、アジアに対しては、3勝ずつの負けなし。
さらに、欧州諸国に対しては、6勝2敗1分けの強さを発揮している。



エクアドル以外の5カ国が決勝トーナメント進出である
(ブラジルとチリが早速当たるが・・・)。
南米の予選リーグから見ると、出場9カ国のうち、
半分以上の5カ国がベスト16に顔を出したことになる。強い。


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北中米からも、ホンジュラスを除く3カ国が決勝リーグ進出となる。
北中米全体では、リーグ戦5勝4敗3分けで、欧州より勝率は
劣るが(欧州に対しては2勝3敗2分け)、アジアのチームと対戦が
なかったにもかかわらず、効率のよい結果となった。


欧州は、13カ国出場中、ほぼ半分の6カ国がベスト16に。
リーグ戦の成績は、欧州全体で18勝14敗7分け(うち欧州同士が
5試合、5勝5敗があったが)。
南米を除く3地区に対しては、11勝3敗6分けと強さを示したが、
南米諸国とは、2勝6敗1分けと大きく負け越した。


アフリカ5カ国は、試合内容は競ったが、結局3勝9敗3分けだった。
アジアには2勝1分けだったが、他の地区からは1勝しか出来なかった。
それでも、ナイジェリアとアルジェリアの2カ国がベスト16に。
4カ国とも討ち死にのアジアの不振が際立つことになった。


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さて、優勝はブラジルかアルゼンチンか、
ドイツかオランダか?はたまた???

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4年後に向け、日本も「自分たちのサッカーをやれば・・・」などと
小学生みたいなことを言っていないで、
プロなのだから、相手の隙をつける、また大型ストライカーを
擁するチームを作って欲しいが・・・。
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by ucci-h | 2014-06-28 17:36 | スポーツ観戦 | Comments(0)
タイ人を“幸せにする”5つのこと
タイの軍事政権は、発足後1ヶ月経った。
国内のプラユット司令官人気は高い。
それだけ、クーデター以前の政治対立、
経済不振が嫌気されていたということだろう。


軍事政権は、「幸せを取り戻そう!」の
スローガンの下、ワールド・カップのサッカー全試合を
フリー・テレビで見れるようにしたり、
人気映画「ナレスワン大王その5」を
6月15日に無料で見られるようにしたり(もっとも1回きり
だから入りきれなかったが・・)、国民に楽しみを提供している。

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6月20日付の雑誌「GURU」は、
この「幸せを取り戻そう」に乗って、「こういうことが
いつもあるようになれば、我々は幸せなんだがなあ!」と
15のことを挙げている。
我々外国人もそう思われることがあるので、
うち5つを紹介しよう。

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1.コンビニや銀行、ファーストフード店の列を無視して
入ってくる人間がいたら、店員が列の後ろにつくように
言うようになってもらいたい。


タイ人は、いさかいを嫌うので、その分遠慮がちなところが
多い。列を乱す人間を看過しがちだ。
もっともアルバイトの店員に(銀行員も?)、
そういうことを言えるように教育しているだろうかな?


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2.交通違反の際、その場で警察官がわいろを
取れるようになって欲しい。その都度、警察署まで行く
手間を省いて欲しい。


タイの交通違反の現場では、たとえヘルメットなしの
200バーツほどの軽微の違反でも、チケットをもらい
免許を預け、近くの警察署に行って罰金を払い、
免許を取り戻さなければならない。


警官の賄賂取得を防ぐ仕組みになっているが、
違反者には面倒な手間となる。
わいろで済ませたほうが、警官の給料アップも防げると
いうわけだが、さて?


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3.レストランに行ったとき、ウエイトレスがすぐに
席に来て、注文を取るプレッシャーを減らすべく、
ちょっとメニューを選ぶ時間的余裕を与えて欲しい。


タイ人でもこう感じるとは面白い。
私も最初の頃は、ウエイトレスがメニューをくれると
同時に、すぐにそばに立つので、「3分ほどくれ」と
言ったものだ。


今は、ウエイトレスが、1分でも2分でも待ってくれるのは
王侯気分でうれしく感じるようになったが、
人によっては、やはりメニューを選ぶプレッシャーを
感じるようだ。


しかし、ウエイトレスの仕事は、お客の注文をウエイトして
給与をもらっている。彼女等にとっては、待つのが仕事である。
待たないのは、仕事をサボっていることになるのかもしれない。


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4.ギャンブルをオープンに出来るようになったら幸せだ。


タイでは、宝くじと競馬以外のギャンブルはご法度だ。
だから、闇での、カジノやサッカーくじがはやる。
隣国にはすべてカジノがある。


闇のギャンブルを取り締まっても、改善はない。
タイは、公営ギャンブルを増やすだろうか?


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5.アルコール飲料を一日中買えるようにして欲しい。


タイでは法律で、アルコール飲料は、朝11時から午後2時までと、
午後5時から夜中の12時まで(一日計10時間)しか買えない。


スーパーで朝早くビールをカートに入れて、レジで返したり、
昼食後の買い物で、まだ2時になっていないか時計を見たりで
めんどうくさい。


この規制で、アルコールの消費が抑制されているとも
思えないが、なにせ“罪悪税”を背負うアルコール飲料のこと、
規制緩和の名分が見つかりにくい。
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by ucci-h | 2014-06-26 14:25 | アジア的な生活 | Comments(2)
軍事政権の外国人労働者弾圧の噂 カンボジア人国外脱出の背景
噂と言うものは恐ろしい物である。
事実でなくても、もっともらしく聞こえると、
人を行動に駆り立てる。


「ともかく帰っておいでよ!
お前たちはタイの軍事政権の兵士に捕まり、
ひどい目に遭うよ」という母国の
母からの電話で、タイで働いていた
カンボジア人労働者の何人が、国境の街
アランヤプラテートを目指したことだろう?

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タイは、外国人労働者なしには経済は回らない。
建設現場や漁業関係の職場に行けば、ほとんどが
近隣諸国からの外国人だ。


労働省雇用局の数字で把握されているだけで、
タイには223万人の外国人労働者が働いている。
ミャンマー人がほぼ8割を占めるが、カンボジア人も
18%ほどを占める。

 「タイでは外国人労働者を雇いにくくなる!? 2013-1-9」
  http://uccih.exblog.jp/17594185/


タイでは、不法入国労働者の登録を進め、
把握に努めてきてはいるが、なお不法入国労働者は
多いはずだから、彼等も含めると、
タイでの外国人労働者の数は、300~400万にのぼり、
タイの労働力の1割近くを占めることになるのだろう。


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タイで5月22日に軍事クーデターが起き、
軍事政権となり、6月9日(月)には、一連の改革の動きの中で、
外国人労働者の問題を扱う委員会も発足した。


この委員会は、子供労働や人身売買を取り締まろうという
ものだが、「タイの軍事政権は、カンボジア人労働者を
きつく取り締まることになる」という噂となった。


噂が信じられやすい背景はある。
カンボジアとタイは、例の国境の係争寺院「プレア・ビヒア」を
巡って、軍隊は対立しがちである。
また、タイの軍が嫌うタクシンは、カンボジアの
フンセン首相に近い。


6月前半だけで、タイの国境の街アライヤプラテートから
カンボジア側のポイペトへのルートを中心に、
20万人近く(実際は5~6万人ほどかもしれないが)の
カンボジア人の“エクソダス”(脱出)があったという。


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タイの経済界にとっても大きな問題となる。
軍事政権は、この噂を事実無根と取り消しに
やっきとなった。
そのため、6月20日頃から、いったん帰国した
カンボジア人の一部はタイに戻り始めたようだ。


噂の根源は、不法労働者の送り出しをやっている
ブローカー筋かと見られる。
いったん帰国させ、また送り出せば、それだけ手数料が
稼げるからだ。


これに呼応するかのように、6月20日(金)、
カンボジア政府は、パスポートの発行費用を
これまでの高額な135ドルから、4ドルに大幅に引き下げた。
カンボジアにとっても出稼ぎ労働者の減少は困ることである。


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不思議なのは、外国人労働者の8割を占める
ミャンマー人の漁業の街サムート・サコンなどの
コミュニティーでは、カンボジア人ほどの動揺が起こらなかった事である。

 「外国人労働者の登録期間があったが・・ 2011-8-17」
  http://uccih.exblog.jp/14366912/

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サムート・サコンのミャンマー人は、2007年、タイ警察の
取締りで700人が逮捕された経験を持つ。
ミャンマー人の方が、情報により通じていたのだろうか。

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タイの外国人労働者の問題は、社会保障の適用など
ゆっくりではあるが、徐々に改善していくのだろうが、
むしろ、タイの経済運営と、ミャンマー、カンボジアなどの
経済成長との間の、労働力獲得の綱引きで決まっていきそうだ。


今のタイはうかうかしてはいられない。
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by ucci-h | 2014-06-23 14:16 | アジア諸国の賃金 | Comments(5)
動き出した“プラユット政権”のロード・マップ 前回クーデターと比べると・・・
タイのプラユット軍事政権ができてまだ1ヶ月足らずだが、
その言動、今後の行程表、政策への意向などを見ていると、
前インラック政権よりずっと透明性が高く、理にかなった
考えを出してきている。

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選挙で選ばれた政党政権が、いろいろな政策を出しながら、
実行するに当たり明快な説明もなく、またコメ抵当スキームの
進行においても、きちっと在庫量や販売価格などを
示してこなかったことに比べると、
皮肉にも、強権政権の方がずっと説明責任を果たしている。


これでは、タイ貢献党政権は、政治資金づくりのために
不透明でいろいろ介入の余地のある政策を意図的に
打ち出してきたものだと勘ぐられても仕方のない事になる。


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それはさておき、現軍事政権の政策運用が注目される。
折りから、タイ経済は、前政権のバラマキのつけもあり、借金漬けで
経済が沈み込んでいるところである。


5月30日(金)の夜のテレビ演説で、現政権である「国家平和秩序協議会」の
長であるプラユット陸軍司令官は、今後のロード・マップを示した。

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タイム・テーブルは、3つの局面から構成される。


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①1番最初の局面は、今から9月末までの今年度内の4ヶ月弱の日程。

10月新年度入り前に、新年度予算案を固めると同時に、
暫定首相とその内閣を作ること。
プラユット自身は、今の自分が暫定首相だとは言っていない。
誰が暫定首相になるだろうか?


そのためには、現在、官僚たちに新年度予算案を練ってもらっており、
これを暫定内閣の下で承認させたいようだ。
暫定首相が認められるには、今の二派に分かれた党派に共通の基盤を
認めさせ、両方が認める暫定首相でなければならない。



そこで、難しい課題だが、両派の融和が前提となる。
黄シャツ+赤シャツ⇒オレンジ・シャツと行きたいところだが、
積年の対立は、シャツの色を変えただけでは、なかなかうまく行かないだろう。
「改革のための和解センター」を全国各地に作ると言っている。


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②次の局面は、暫定憲法を作り(今の憲法はすでに廃止された)、
立法府を作り(今のままの議会選挙とは言っていない)、
「国家改造協議会」(NRC)を設置することだ。

これには、およそ1年、つまり2015年9月頃までかかるだろうと
プラユットは見ている。


このうち、国家改造協議会の設定が新しい体制のカギとなる。
「選挙の前に、国の改革を!」はデモ隊のスローガンだったし、
軍事政権も、改造をしてからの総選挙という道順を踏んでいる。


しかし、具体的な改造の中身は見えていない。
憲法改定議論の中で、選挙制度の改革などが俎上に上がるだろうか?


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③最後の第3の局面は、
暫定憲法の下で選挙を実施することになる。

従って、総選挙は、2015年10月以降ということになる。


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前回のタクシン追い出しクーデターでは、
クーデターを指揮したソンティ陸軍司令官(タイで初のムスリム系司令官)は、
2週間以内の文民首相の指名と、暫定憲法の制定、
1年以内の憲法の確定と総選挙の実施を、クーデター後発表した。

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クーデター12日後の10月1日には、
陸軍司令官の先輩格で、退役軍人(文民と規定)のスラユットに
首相になってもらっている(2008年1月までの1年4ヶ月間)。

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また、この日39か条から成る暫定憲法が公布された。
この暫定憲法と言うのは、憲法そのものが制定されるまでの
権限や手続きを定め、保証したものである。


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2007年8月の国民投票で、309か条から成る「2007年憲法」が
承認された。


そして、新憲法下、最初の選挙は2007年12月に行なわれたが、
タクシン派の「国民の力党」が勝つことになり、
翌年1月サマック首相内閣が発足することになった。


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2007年を通じてのスラユット内閣は、
反タクシン色を強く出し、外資規制など反資本主義色を
出し過ぎ、経済政策はどちらかと言うと失政だった。
経済は低迷した。


今回の“プラユット政権”は、①経済的失政と
②再び選挙によるタクシン派の進出を、警戒している
はずである。


経済面では、前インラック政権の失政と言う‘敵失’が
あるから、追い風になろう。


総選挙は、前回クーデターとほぼ同じく、クーデター後
ほぼ1年4~6ヵ月後に行なわざるを得ない。
プラユット政権には、タクシン派の進出を抑える手を
どう練っていくのだろうか?
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by ucci-h | 2014-06-20 00:02 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(2)
タイでの運転事情、自動車免許の取得が厳しくなった!?
タイで車を運転するときは、日本の道路で
運転するつもりでやってはいけない。
日本と同じだと思って運転すると(同じ左側通行だが)、
いつも頭にくるか、危うい目に遭う。


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たとえば:

・タイ人はウィンカーをあまり使わない。

わき道へ左折で入ってくるのにウインカーを点さない
ので、こちらはわき道から早めに出て行けない。
交差点で右折するのに、ウインカーを出すにも
曲がり始めてから出す。ウインカーを出す意味を理解していない。


・レーンをまたいで、ないしはレーンに乗って運転する。

2車線をひとりで利用するのが多いので、追い抜きがしにくい。
また、右側追い越し車線を後続車を気にせず、
ゆっくり走っている車が多い。


・駐車場の中でも、きちんとレーンの中に
まっすぐおさめて停めない。

道端の駐車でも、T字路の所に平気で停めたりし、
右折車があると後続を塞ぐことになる。
あまり他人のことは気にしないのだ。


数え上げるとまだまだあるが、タイでの車の運転は
我慢といい加減さが基本となる。
実際、免許を取って運転している人が100%近くいる
わけではないのだから・・・。


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タイの交通事故、しかも死亡事故の割合は、
日本に比べると、実質4倍も高い。
プロの運転手であるはずのツアー・バスなどの死亡事故が多い。
タイの陸運局、警察は、事故を減らしたいと思っている。

 「タイは世界6位の交通事故の危ない国 2013-2-25」
  http://uccih.exblog.jp/17888511/

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と言っても、夜間時々酔っ払い運転をチェックし、
昼間は決まった箇所でバイクのノー・ヘルを取り締まって
いるくらいで、“自由の国タイランド”らしく、
スピード違反、駐車禁止違反、その他の
日常のチェックはあまり行なわれていない。


ということで、本来、運転免許試験は“取らせるためにある”のだが、
免許を授けるチェンマイの陸運局(コンソン)は、
2014年6月より免許取得の基準を強めることにした。

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タイの自動車免許の取得は、比較的簡単だった。
日本の免許を持っていると、日本の免許は価値があるから
(きびしい試験をくぐって取得されているとの理解)、
こちらの免許(アセアン10カ国共通)はすぐに取れた。


目と動作の検査だけで、205バーツ(600円ほど)で
タイの免許が取れた(居住証明とビザが必要だった)。
筆記試験も実地試験もなしである
(アメリカなどだと筆記試験はある。現地の規則は違うはずだから)。
今は、少し変わっているかもしれないが・・・。

 「タイの自動車免許、2日で取れました 2007-12-19」
  http://uccih.exblog.jp/11101822/


帰りのタクシーの運転手の言葉が、今でも記憶に残っている。
「なぜ、日本の免許からだと簡単に取れちゃうの?」
「日本人は規則を守る。タイ人は、標識などあまり見ないで
運転するから、厳しいね!」


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ちなみに、そのあとバイクの免許を取ったときは、
日本のバイク免許を持っていなかったから、
筆記試験も、実地試験もやった。


筆記試験は、4者択一式。
事前に、ビデオを見て勉強するが眠たいので、
半分ほど眠ってしまった。


タイ語、英語と並んで日本語もあると聞いていたが、
日本語はなかったので、英語で受験。


4者択一式で30問。75点でパス。
23問以上正解、7つ間違えてもいい。
何とか一発で通った。
だめだったら、席に戻り、また考えて、直して提出する。
あくまで、取らせるための試験だ。


実地試験は、スラロームで足を突いてしまい、やり直し。
2度目もひとつ飛ばしてしまったが、審査官が
連れに聞いてくれて、連れが「OK!」ということで、OK。
バイクの免許の方が、自分にとっては価値がある。

 「バイク免許取得顛末記 2008-7-31」
  http://uccih.exblog.jp/11141900/


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さて、2014年6月2日、試験的にチェンマイ陸運局で
最初の新しい試験が行なわれた。
200人以上が受験したそうだ。

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(バンコク・ポスト紙より)


筆記試験が、30問から50問に増え、
しかもパスラインが、なんと従来の75点から90点に
上がったそうだ。
90%以上正解は厳しい。
落第者は9割以上。
筆記試験をパスしたのは、少数しかいなかったそうだ。


まあ試験的な試みだから、今後少しは緩和されるかも
知れないが、タイでの自動車免許取得がにわかに
厳しくなった。


同時に、陸運局は、今後、「E-ドライビング・システム」と言って、
同乗者なしで、車内のコンピューターとカメラで実地試験運転者の
判断をするという。
こちらの方が、試験運転者のへまを見逃さないそうだ。
今後の合格率を、70%から30%程度に厳しく持っていくという。


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運転免許の取得を厳しくするのはいいが、
これでいっそう無免許運転者が増えたりしなければいい。
そして、ある程度は、道路で無法運転や駐車を取り締まって
欲しいとも思うが、あまり交通警官は動かないようだ。
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by ucci-h | 2014-06-16 23:02 | Comments(2)
タイの富豪番付に見るタイの産業絵図
6月4日に経済雑誌「フォーブス(タイランド)」に
タイの富豪・資産家トップ50のランキングが出た。
タイの産業の映し絵でもあるので、日本と比べつつ、
ポイントを紹介したい。

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トップには、「セントラル・グループ」のオーナー、
チラティバット家が、過去4年トップだった
農業・食品の「CPグループ」のオーナー、
ダニンを抜いて、躍り出た。

 「チェンマイにセントラル・フェスティバルがオープン 2013-11-15」
  http://uccih.exblog.jp/19964871/

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セントラル・グループの売り上げはほぼ70億ドル
(7100億円)。不況の中で27%も伸びている。
グループの中では、「セントラル・リーテイル」の
資産がリード役になっている。
各地にショッピング・センターを展開し、
セントラル・デパートや、ロビンソン・デパートも持つ。

 「展開を加速するセントラルのショッピング・センター 2011-6-21」
  http://uccih.exblog.jp/13842229/

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2位のダニンのCPグループは、
昨年160億ドル(1.63兆円)を投じて、
タイの倉庫型小売り「マクロ」と
中国の「ピンアン保険」の大型2件の買収を
行なった(借入れも110億ドル)。

 「国外でも拡大を狙うCPフーズ 2012-1-16」
  http://uccih.exblog.jp/15281710/

 「タイ流通業の巻き返し、セブンイレブンのマクロ買収 2013-4-26」
  http://uccih.exblog.jp/18648017/

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第3位には、タイのビールのトップ「チャーン・ビール」の
創業者チャルーンが入った。
今では、チャーン・ビールの「タイ・ベバレッジ社」は、
シンガポールのビール・飲料のフレイザー&ニーブ社も
傘下におさめている。

 「タイの食堂からペプシが消えて4ヶ月 2013-3-20」
  http://uccih.exblog.jp/18374665/

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4位には、栄養ドリンク「レッド・ブル」の2代目、
チャラーム・ユーウィッタヤーが入った。
2012年9月には、息子が車で人を死なせて、
つまらないことで話題になった。

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その他では、
もっとも伸びたのが、第6位に入った
「タイ生命保険」(業界3位)の創業者バニック。
2013年9月に日本の明治安田生保に株式の
15%を売却し、700億円(225億バーツ)強を
手にしたといわれる。


第7位には、ビールの老舗「シンハ・ビール」の4代目社長
サンティが入っている。
姪が「農村の選挙民は教育されていないので、
選挙制度には信頼が置けない」と昨年発言し、
赤シャツグループからシンハ・ビールのボイコットを
受けた。


そして第10位には、その赤シャツ隊の支持を受ける
タクシンが入っている。少し資産を減らしてはいるが。


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こう見てくると、飲料、ビール、食品、小売り、デパートと
いった消費関連の創業者がトップに多く見られる。
タイの消費水準の上昇を写したものだ。
セントラルの新しい“センタン・フェスティバル”などは、
レストランや食品ともに、かつてのタイに比べれば、
高級価格路線になっている。


1位から4位までの資産額は以下の通りとなる。
1位 4140億バーツ(129億ドル)
2位 3748億バーツ(117億ドル)
3位 3683億バーツ(115億ドル)
4位 3227億バーツ(101億ドル)


いずれも100億ドル以上、1兆円以上の資産である。
4者合わせて、1.48兆バーツ(462億ドル)にものぼる。


なお、同じフォーブスによる日本の長者番付の
トップ4は、以下のようになっている。

1位 ソフトバンク創業者 孫正義 184億ドル
2位 ユニクロ創業者 柳井正 179億ドル
3位 楽天創業者 三木谷浩史 93億ドル
4位 キーエンス創業者 滝沢武光 66億ドル

4者合わせて522億ドル。経済規模の小さい
タイの資産家が日本に迫っている。


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タイのトップ50の資産を合わせると、3兆6300億バーツ
(11.3兆円)。
タイのGDP(2013年11.9兆バーツ)の30%に
匹敵する。


タイは経済格差の大きな国だが、
金持ちの資産は、桁違いだ。
トップ50人の一人平均の資産は、
726億バーツ。邦貨に換算すると2250億円となる。
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by ucci-h | 2014-06-15 18:31 | タイの株式市場と企業 | Comments(0)
自動車販売奨励策から2年、いまタイの中古車市場は3つの波で車が溢れている
2012年の前インラック政権による若年層への
人気取りの「自動車初回購入者奨励策」は、
2012年の国内販売台数を前年比8割増といういびつな
盛り上がりを見せた後、今年1~5月には、
前年同期比4割減という、これまた異常な
落ち込みを見せている。

 「先食いされたタイ自動車販売の大きな落ち込み 2014-6-13」
  http://uccih.exblog.jp/20807587/


新車販売の人為的な異常な増加と、そのあとの
落ち込みは、タイの自動車販売の半分以上を占める
中古車市場に、“トリプル・パンチ”となって、中古車を
溢れさせてしまっている。

 「やはり出てきたタイ中古車市場の価格下落 2013-5-5」
  http://uccih.exblog.jp/18697737/

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第1波は、新車が物品税分安く買えるものだから
(乗用車1台約7万バーツ、22万円も返ってくる)、
中古車にしか手が届かないはずの若年層がこれに
飛びつき、中古市場の買い手が減った(2012年)。

 「車の初回購入者に税額控除が行なわれて2ヶ月 2011-12-16」
  http://uccih.exblog.jp/15117643/


第2波は、奨励策に乗って車を買ったのはいいが、
維持費など考えると持ちきれない。4~5ヶ月で
手放し、中古市場に放出することになる(2013年)。

 「自動車の予想以上の売れ行きはタイ人の借金を大いに増やす 2012-12-23」
  http://uccih.exblog.jp/17492857/


第3波は、中古車市場への放出が続くと同時に、
景気も悪くなり、借金も増え、中古車でさえしばらく
買い控えるようになる(2014年)。

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こういった3つの波を経て、いま中古車市場は
車で溢れ、価格は下がっている。
月賦の代金を支払えなくなり、金融機関に差し押さえられ、
オークションに出される車が、中古車市場に流れ込んでいる。


タイの中古車市場の規模は、通常だと年間100~150万台と
新車の国内市場をやや上回る規模だが、
今年は、“新古車”の大量流入で、年末までに300万台ほど
までに膨らむかと見られている。


儲かっているのは、オークション会社。
週間2度オークションをやっていた大手オークション会社は、
昨年8月以降、倍の週4回に増やしている。
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by ucci-h | 2014-06-14 00:05 | アジアの自動車市場 | Comments(0)
先食いされいびつになったタイの自動車販売の落ち込み
“アジアのデトロイト”(と言うより、“アセアンのトヨタ市”と呼んだほうが
いいかもしれないが)、タイの自動車生産・国内販売の状況は、
以下の数字を見ると、一目瞭然であるが、異常に増減している。
ここでいう自動車とは、乗用車+ピックアップである。


           生産台数            輸出台数          国内販売
2010年  164.5万台 +64.6%  89.6万台 +67.3%  80.0万台 +67.3%
2011年  145.8万台 -11.4%  73.6万台 -17.9%  79.4万台 - 0.8%
2012年  245.4万台 +68.3% 102.7万台 +39.6% 143.6万台 +80.9%
2013年  245.7万台 + 0.1% 112.6万台 + 9.6% 133.1万台 - 7.4%
2014年   64.4万台 -27.8%  36.1万台 + 1.5%  29.7万台 -43.1%
(1~4月)
2014年    210万台 -14.5% 116万台   + 3.0%    94万台 -29.4% 
(筆者による年間予想)

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2009年、リーマン・ショック後に生産高は100万台にまで落ち込んだが、
翌2010年の好景気の中、タイの自動車生産は輸出、国内販売ともに大きく伸び、
史上最高の165万台の生産となった。


2011年は、年末にかけてのタイ大洪水で、ロジスティック・ラインが切られ、
工場も水に漬かり、生産は伸び悩んだ。


2012年は、年初も洪水の影響は続いたが、
前年8月政権に就いたタイ貢献党政権の「自動車初回購入者物品税還付
奨励策」により、国内販売が前年の8割も伸び、生産台数も245万台と
一挙に前年より100万台も増えた。


タイは、カナダやロシアやスペインを抜き、世界第9位の自動車生産国へと
ベストテン入りした。

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政府の自動車購入奨励策の自動車販売先食いは2012年限りだったが、
車のデリバリー増は2013年前半まで続いた。
そのため、2013年通年では、国内販売の落ち込みは10万台ほど(-7.4%)で
すみ、生産台数も前年並みの245万台を確保した。


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しかし、自動車購入先食いのつけは、2014年になると鮮明になる。
家計の借金も増え、消費を抑制するから、自動車販売もなおのこと落ち込む。
1~4月の4ヶ月間で、国内販売は、まだ奨励策の余韻が残っていた
前年同期に比べ、43%もの落ち込みとなった。


月平均13万台も売れていたのが、今年は、月に7.4万台しか売れていない。
国内販売は半分近くに落ち込んだ。
輸出もあまり伸びていないので、生産も3割近くの減少となっている。


年後半の比較は少し緩やかになろうから、
2014年年間では、210万台ほどの生産(前年比マイナス15%)となり、
国内販売は3割近くの落ち込みとなりそうである。


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若年層向け人気取りの自動車購入奨励策は、
街に車の渋滞と、家計の借金の膨らみをもたらしたが、
予想通り、中古市場での中古車価格の大幅下落を
もたらした。

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次回に、タイの中古市場の現状を見てみよう。
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by ucci-h | 2014-06-13 23:42 | アジアの自動車市場 | Comments(0)
軍事政権だからできるか、タイの国有企業へのメス入れ
非民主主義と非難されがちな軍事政権だが、
議会制内閣に比べて、プラス面もある。

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①決定と行動が速い。独裁政権だからである。
②既得権が絡み、通常の内閣ではなかなか切り込めない
分野にメスを入れやすい
(もちろん軍部の利権というものはあるが・・)。


①長期に滞っていた農民へのコメ代金支払いが、
即座に始まったのは、速い決定と行動の例である。


②そして、今回、国営「タイ航空」など、国営企業に
メスが入れられることになった。
強権政治ならではのことである。


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まず槍玉にあがったのは、「タイ国際航空」(THAI)である。
財務省がその株式の51%を持っているが、
そのほかに政府貯蓄銀行が2.4%、政府系投資ファンドが16.3%
持っているので、実質的には国が7割を持つ国有企業である。

 「財政悪化を小さく見せたいタイ貢献党政府 2012-1-21」
  http://uccih.exblog.jp/15306127/

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国営企業であるタイ国際航空は、LCC(格安航空)の攻勢にあって、
シェアを下げ、今や赤字に陥っている。

 「タイ上空でタイ国際航空を包囲するLCC 2014-4-24」
  http://uccih.exblog.jp/20614120/


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タイ国際航空の役員に対する特典は手厚い。
この国営航空会社の役員は、政権が変わるごとに
入れ替わるが、政治家が身近な人を送り込むからである。


15人の役員は、国内線往復券10枚と国際線往復券10枚
(いずれもビジネスクラス)を毎年手に入れることが出来る。
家族に対してでもだ。
また役員を退任した後も、12枚の国際線チケットと6枚の国内線チケットを
75%ディスカウントで、生涯安く入手することができる。


業績の良かった2011年10月以前は、なんと、国内、国際線それぞれ
30枚ずつ、ファーストクラスの航空券をもらえたという。
これでは、毎週のようにファーストクラスの座席に乗っていなければ
使い切れない。


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「国家平和秩序評議会」(NCPO)は、
2014年6月10日に、ただちにこれを廃止させた。
組合が長年要求してきたことが、軍事政権の一声で実現した。


チケット特典の経費は、航空会社全体の費用から見たら
たいしたことはないが、それでも、国内券平均7千バーツ(2万2千円)、
国際券平均6万バーツ(19万円)として、役員一人当たり67万バーツ
(210万円)分の特典付与だったわけだ。


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国営企業へのメス入れは、
役員の特典にまず向けられる。
分かりやすいし、国民の支持を得やすいからだ。

 「タイの国有企業の問題点 2011-6-20」
  http://uccih.exblog.jp/13831530/


タイには60近くに及ぶ国有企業があるが、大手では、
石油会社の「PTT」(ポートートー、国の所有66.4%)、「タイ国際航空」、
「クルンタイ銀行」(KTB、国の所有55.3%)といったところだ。

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これら国有大手3社の役員に対する報酬、特典は多い。
各社とも、取締役会のメンバーには、月3万から7万バーツの
報酬を払った上に、会議毎に3万~5万バーツの手当てが出る。


平取りでも、月8万~10万バーツ以上になる。
これに、利益に比例した年間ボーナスが付く。
欧米に比べれば、レベルは低いが、
タイの一般的サラリーマンから見れば、
高嶺の花である。

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NCPOは、国家財政の赤字拡大を抑えるためにも、
過度の報酬・手当てを廃止させる意向を示している。
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by ucci-h | 2014-06-12 23:16 | タイの財政・税金 | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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