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今やタイでは、“物価高騰で貧困に陥る移住高齢者”が多いそうです
2016年1月29日付けのウエッブ・マガジン
「WEDGE Infinity」に、「物価高騰で貧困に陥る
移住高齢者」という記事が載っていた。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/5990


他人ごとではないので、触れておこう。
記事の内容は、おおむねそのとおりである。
要するに、タイの近年の物価高で、
バンコクに住んでいる日本人ロングステイヤーの
生計費メリットがほとんど消えてしまったということである。


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ことに、前インラック政権のバラマキ政策によって、
統計上からはあまり見えないが、諸物価が上がり、
実際、バンコクでは今やレストランなどの値段は東京並みである。


バラマキ政策は、最低賃金や新卒公務員の給与の
大幅引き上げや、自動車・住宅の初回購入補助策、
コメの高値買い取り政策などだった。
これにより、今や景気は低迷しているのに、
物価は上がり、街には自動車と新規住宅があふれている。


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チェンマイは、バンコクに比べれば諸物価は6掛けほどだったが、
今やここにもバンコク並み価格が押し寄せてきている。
地元の食堂の値上げはかわいいものだが、
増えた日本食レストランのメニュー価格は大きく上がっている。


先日、日本からの人をゴルフ場に連れて行ったが、
平日でメンバー同伴のゲスト価格なのに、最近上がったので、
キャディーへのチップも入れると、ハイシーズンとはいえ、
総額2400バーツ(7200円)。
これでは、高い飛行機代を払って、こちらへゴルフに来る
メリットがなくなってしまうだろう。
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by ucci-h | 2016-01-31 01:45 | アジア的な生活 | Comments(5)
アジアの街角から第5回 一枚岩にはならないタイランド
タイでは2014年初め、タクシン派のタイ貢献党政権と
これに反対する反政府派の対立で大きく揺れていました。


タイにおける政情不安は毎度のことです。
この国ではクーデターとか非常事態宣言とか
治安維持法発動とかは日常用語です。

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とは言いながら、今回は現政権のコメ国家管理政策の
失政などから農民など与党の地盤からも追求を受けるなど、
タクシン派政権への反発が強まっていました。


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タイの国内対立は、経済の足も引っ張り、困ったものですが、
この国の歴史を見ると、国が一本にまとまることは稀で、
ほぼいつも、国内では対立状態が多かったように見えます。


印象に残るのは、第2次大戦時です。
大戦が勃発し、日本軍がタイに上陸してくると、
時のビブン政権は、日本軍の駐留、基地設営を許してやりました。
1942年1月には、ビブン内閣は、米英に対して宣戦布告しています。
このためバンコクやチェンマイは大戦中、米軍機の空爆を受けています。


しかし、大戦が終結すると、タイは英国からの併合を免れるだけではなく、
なんと戦勝国に名を連ねていたのです。


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これには、進駐してきた日本軍に抵抗しようという
「自由タイ運動」(セリタイ)の存在が忘れられません。
宣戦布告にしても、時の駐米大使で王族のセニは、これを
握りつぶし、むしろ米国内に抵抗運動の組織を作っています。


これらのもう一方の努力が、戦後、タイを敗戦国の仲間に入れられることを
免れさせました。もっとも戦後は、ビブン派とセリタイ派が、相互に
クーデターを仕掛け、相手を切り崩すなど、相変わらず一枚岩になれず、
政争は尾を引きましたが・・・。


日本のような‘一枚岩’になりがちな国から見ますと、
なんとも不思議な気がします。


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一国内に別の考えがあり、非常時でも一本にまとまらず、
「双頭の蛇」ならぬふたつの顔を持って、内部のもうひとつの声を
戦時中から訴え続け、敗戦国となるのを免れさせました。


タイは東南アジアで唯一植民地化を免れたことで知られますが、
東からのフランスと西からのイギリスを巧みに相互にけん制させるなど、
その外交の巧みさは知られています。


国内では一枚岩になれず、しかし外交となると巧みさを発揮する。
このタイ人気質は、地下でつながっているのかも知れません。


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タイにもいろいろな規則があり、いちおう守られる形になっていますが、
基本は“自己責任”です。日本のような官僚がきっちり規制を張り巡らし、
何かあれば、“他人責任”にされやすい国とは対照的です。


国がどうでも自己責任で動きたがるタイ人。
どうやらここらに、悪く言えば国のまとまりの悪さ、良く言えば、
他に同化しないタイ人の自由さがあるように見えます。


中途半端な選挙が終わっても、政府はコメ代金を払えず、
なお混乱は続いていました。これが5月の軍事クーデターに
つながって行きました。
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by ucci-h | 2015-06-23 09:57 | アジア的な生活 | Comments(2)
GDP比50%に近づいていくタイの公的債務残高
タイ貢献党のポピュリスト的支出拡大に
洪水対策支出が加わり、タイの財政状態は、
青信号から黄信号に変わりそうだと1月に見たが、
その姿がはっきりしてきた。
 「青信号から黄信号に変わったタイの財政事情 2012-1-18」
  http://uccih.exblog.jp/15290556/

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この2012年度(9月期)は、従来の財政赤字見通し3500億バーツが
4000億バーツに拡大する(これだけで、予想GDP11兆バーツ近くの
3.7%ほど)。

これに、洪水対策のための借り入れ3500億バーツが加わる
(執行は3年ほどにわたろうが)。
プラス洪水補償基金500億バーツが加わり、
政府の公的債務残高は、計8000億バーツほど増加する。

その結果、公的債務残高は、昨年度末の4兆3千億バーツ(GDP比40.3%)
から、5兆2千億バーツ(GDP比48.6%)に拡大すると、政府は見ている。
2013年度は50.4%と50%を超え、2014年度52.1%、2015年度の53.2%
まで上昇すると見られる。従来の見通しを上回ってきた。
 「公的債務残高を小さく見せたいタイ貢献党政府 2012-1-21」
  http://uccih.exblog.jp/15306127/


公的債務残高がGDPの50%を超えるからといって、
日米欧など先進国の100%前後の高い残高から見れば、なお
許容範囲だろうが(経済が成長しているし)、
今までの青信号から黄信号に変わり、注意しなければならなくなったのは
間違いないだろう。

タイの財務省は、GDP比60%を公的債務残高の天井としている。
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by ucci-h | 2014-06-10 23:39 | タイの財政・税金 | Comments(0)
タイで起こったクーデターの状況(続報)
その後の報道によると、
22日2時から陸軍の建物で、プラユット陸軍司令官の
仲介の元で行なわれた、両派の会談は合意に至らなかった。
最終的には、現政府は辞職するか問われたのに対し、
政府を代表するチャイカセム司法大臣はノーと答え、
軍の全権掌握になったと伝えられる。

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会議決裂後、「UDD」(政府支持の赤シャツ隊)の代表
ジャトゥポーン達は軍の車で拘束、また反政府派「PDRC」の
代表ステープ等も同様に別の車で連行されたという。


クーデター後、18名の現閣僚に対し、ただちに
「NPOMC」(軍の作った国家平和秩序維持協議会)に
出頭するよう求められた。


また、その後深夜になって、タイ貢献党及び
タクシン派の政治家23名に対して、23日午前10時に
NPOMCへの召喚が求められた。
この中には、インラック前首相、ソムチャイ元首相(タクシンの義兄弟)、
ヤオワパ(タクシンのもう一人の妹)、チャラーム等
タクシン派の主要人物が含まれている。


タイの状況は緊迫感を増している。

23日(金)朝、プラユット司令官が暫定首相に就く旨が発表された。
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by ucci-h | 2014-05-23 10:41 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(2)
タイで8年ぶりに起きたクーデターの状況
2014年5月22日午後5時、タイの3軍は、
クーデターで全権を掌握したと発表した。
戒厳令が20日に敷かれてから、対立する反政府派と
政府派の仲裁に入ったが、その2日と14時間後である。
政府と反政府派への仲介がデッドロックに入った後である。

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(写真はバンコク・ポスト紙より)

 「タイ陸軍がついに戒厳令を敷いたが・・・ 2014-5-20」
  http://uccih.exblog.jp/20725294/

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タイは、クーデターなど超法規的な措置による
政変がよく起こる国だが、
前回2006年9月のタクシン追い出しのクーデターまで、
戦後、軍部により試みられたクーデターは、
数え方によるが、ほほ17回。


うち10回が成功、7回ほどが失敗ないし
未遂となっている。
ほぼ3年半に1回の頻度だ。
もっとも、今回はほぼ8年ぶりになる。


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成功というのは、これにより時の政権が崩壊したり、
憲法が改定されたりしたものである。


青年将校団や一部の軍人による試みは失敗するものが
多かったが、軍のトップが主導して時の政権に
対抗したものには成功例が多い
(2006年反タクシン、91年2月反チャーチャイ、
77年10月反タニンなど)。

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今回は、3軍のトップが、いわば満を持して、
反政府派と政府派の対立の仲裁にはいった後の
クーデターだから、成功率は高いと見てよいだろう。


軍は、海外からの批判もあり、なかなか武力行使の
クーデターに打って出なくなったが、今回は、
やむをえず出てきたという形になっている。


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クーデターと言うと、国の合法的な政府を、武力で
ひっくり返すイメージだが、軍や王室の権力は、
政府の政治権力とは別にあるとタイでは見られている。


従って、タイでのクーデターは、
政府の権力のやり方がうまく行かないとき
(腐敗や失政や政治のデッドロック)、別の頂点にある
軍が、その権力を使って、政府を立て直そうという行動と映る。

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 「立憲君主制80年のタイの民主主義の状況は? 2012-10-2」
  http://uccih.exblog.jp/16920985/


実際、1932年の立憲王政発足後のタイの過去32人の
首相のうち、半分以上の17人は軍の出身でもある。


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今回のクーデターは、今までとちょっと違う。
過去は、時の政府を武力を背景に覆す形が多かったが、
今回は、政治対立のいわば最後の局面で、仲裁者として
出てきている。


92年5月の市民団体によるスチンダ首相退陣要求の
流血事件の後、形は違うが、プミポン国王が両者を呼び、
仲裁させた場面が思い出される。


軍は、従来の“転覆型クーデター”の悪評から学び、
“仲裁型クーデター”の形を取ることにより、
内外の支持を得ようとしているようだ。
軍が敷いた戒厳令は、タイの財界からも支持された。


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2006年9月のタクシン追い出しクーデターの時は、
筆者はタイに長期滞在する前年で、クーデター時の体験はない。

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今回は、首都バンコクから離れたチェンマイにも緊張感はある。
タクシン家が、ここチェンマイ・サンカンペーンの出身のこともあろう。


初日の夜、街角には兵士が立っていると、チェンマイ市内の勤めから
帰った人は言っていた。
夜10時から朝5時までの外出禁止令が出たが、守られるようだ。
早めの時間から帰宅の途につく人の車が多い。



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こちらのテレビは、軍のメッセージが各局で流されている。
衛星放送のCNNや娯楽番組、スポーツ局も今は
軍のメッセージ一色になった。


さらに、インターネットが閉じられるとの噂もある。
そうなると、外国のニュースも見えなくなり、ブログも送れなくなる。
噂だけだと思われるが、そうなると困る。早めの正常化を祈りたい。


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これからどうなるか?
タクシン派政権は退くことになりそうだ。
タイの軍トップは、多くが反タクシンのはずである。
ただ中立の形で入ってきた以上、民主党側にも責任を問う
形も出てくるかもしれない。


喧嘩両成敗の形を取った上で、出てくる政権は
タクシン追い出し時と同様、軍人政権になるのか、
それとも、1946年に出来たタイの一番古い党で、
かつ19回の選挙に一度も勝ったことがない
民主党(首相は4人出している)が次ぐのだろうか?


「クーデターが起こったら、我々は街頭に出てくる」と言っていた
タクシン派に近いジャトゥポーン率いる赤シャツ隊はどう動くのだろうか?


このクーデターを転機に、沈み込んでいるタイ経済は
立ち直るきっかけをつかめるのだろうか・・・?
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by ucci-h | 2014-05-23 01:24 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(5)
タイ陸軍がついに戒厳令を敷いたが・・・
反政府派と政府支持派が首都バンコクで
直接ぶつかりそうな状況に至った
2014年5月20日、軍がついに介入した。


5月20日未明午前3時に、タイ陸軍は、戒厳令
(マーシャル・ロー)を敷いた。

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おかしなもので、日本にいるときは、数年に一度
出てくるタイの戒厳令を見て、「タイっていう国は
いったい何しているんだろう?」と思ったものだが、
タイに暮らし、日々の政治状況の変化を追っていると、
軍が中に入ってくることが、この国の政治状況では
しかたのないものに見えてくるから不思議だ。


軍という武力の介入がなければ、
反政府派と赤シャツ隊の初の直接の
激突すら想定できる状況となっている。

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軍は、さっそく政府の「平和秩序管理センター」(CAPO)を
機能停止にした。
CAPOは、「国内治安維持法」(ISA)に基づく、
政府の治安維持機関である。現在のセンター長は、
警察畑出身のチャルーム元副首相である。

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CAPOは、「反政府デモ首謀者を逮捕せよ」など
言葉は多く発するが、
ステープ元民主党副首相率いる反政府派の
活動を抑えることが出来ずに来た。

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チャルーム自身も、2011年8月のインラック政権の
発足で副首相の座についたが、党内での人気も
いまひとつで、内閣改造で副首相職を解かれていた。


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この4月にも、以前のトップ官僚の解任や
コメ抵当スキームの職務怠慢で、
インラック首相の責任が「憲法裁判所」や
「国家反汚職委員会」(NACC)という独立機関から
問われている中で、これらの機関に対し
チャルームがクレームをつけたことで、
越権行為と言われたりしていた。


軍によるCAPOの機能停止措置は、
うまく機能しない政府機関に軍が取って代わることの
意思であると同時に、警察畑で固めた治安維持組織に対する
軍の反攻と見ることも出来よう。


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 「インラック政権の過度の警察畑への肩入れは軍の反発を招く 2014-4-25」
  http://uccih.exblog.jp/20618976/


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さらに続けて、
軍はテレビ局とラジオ局を抑えた。
テレビ・ラジオは、両派にとって、宣伝の強力な
ツールになる。
もともと軍が所有している民間テレビ局が多いタイだが、
軍は、マスメディアをまず抑えたことになる。

 「タイの衛星放送トップのツルー・ビジョンズ 2011-3-6」
  http://uccih.exblog.jp/13060934/


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まだ初日なので、今後、戒厳令下の軍が
どう動くか判らない。
「クーデターではない」と軍は言っているが、
軍の意向が今後の政局に反映されよう。


インラック与党首相は職を解かれ、次の総選挙への
めどが立たず、タイは‘政治不在’となっている。
経済的悪影響もばかにならない。
2014年第1四半期のマイナス成長が発表された。


下院が定まらない中、上院に注目が寄せられている。
上院の暫定議長であるスラチャイ氏を
反政府派は「中立首相」として担ぎ出そうとしているが、
7月20日に予定される総選挙が今の情勢だと
延びそうだが、といってすんなり‘スラチャイ首相’に
決まるわけでもないだろう。

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軍が戒厳令を敷いた中でも、
政府支持デモを展開するという赤シャツ隊の
動向が注視される。

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タイでの普段の生活には、
バンコクの現場以外では、今のところあまり影響はない。
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by ucci-h | 2014-05-20 14:16 | Comments(4)
ビザなし滞在者への運用強化とタイ入管がアナウンス
タイ王国には、日本など主要国の旅行者は、
ビザなしで30日間までステイできる。
さらに韓国及び南米4ヶ国のタイとのビザ協定を
持っている国の人は90日までと長い。

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そして、滞在が長くなり期限を越える場合は、
隣の国へ一度出国して、新たに再入国して
滞在を延長することが行なわれる。

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隣国からの陸路での再入国でも、
今は再びなお30日(以前5年間は15日)居られるわけだが、
これの繰り返しに対し、2014年5月12日より、
入国管理局の取締りが厳しくなると、5月8日にアナウンスされた。


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タイは観光立国のため、ビザなしの外国人入国者でも
旅行客として、30日の滞在を認めている
(日本は、2013年7月からようやくタイ人に対し
ノービザ15日滞在を許可したが・・・)。


短期滞在者でなくても、主に西洋人が多いが、
ビザなしでタイに長く滞在し、退職者暮らしを送ったり、
または外国語の教師として働いている者も多いそうだ。


数ヶ月以上、ないし数年以上滞在する外国人に
対しては、ツーリスト・ビザや、NI(ノン・イミグラント)ビザが
奨められているが、タイと言うお国柄か、
ノービザでの数次入国者に対しては、運用が比較的緩やかだった。


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しかし、タイで滞在する不良外国人や貧窮外国人も多くなってきた。
入国管理局も、警察の上からの要請で、取締りをしっかりやるよう
今回のアナウンスになったと思われる。
入国管理官の汚職防止も理由だと言われる。


5月12日からすでに陸路の入管で、3ヵ月後の8月12日からは
空路の入管でも取り締まられるという。


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もっとも、これがセーフでこれがアウトと言う
はっきりした決まりはないので、
依然ケース・バイ・ケースの運用となるのだろう。


1~2度の再入国はいいが、短期間で3~4度目は、
何らかのビザを取らないとダメと言うことかもしれない。
実際どの程度厳しくなるのかはわからない。


西洋人がよく見る「タイビザ・ドット・コム」では
ちょっとした騒ぎになっている。
近隣ビエンチャンなどのタイ大使館はビザの
発給でごったがえし、ストップするのではないかと
心配する人もいる。


数ヶ月の滞在者ならツーリスト・ビザを取り、
1年単位の滞在者ならノン・イミグレ・ビザを取るのが
すじだが・・・。


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タイ貢献党の経済失政で物価は上がり、道路は混み、
景気は悪くなり、タイは暮らしにくくなったが・・。


{追記}

今回の措置に実施については、韓国人の不法滞在に対する
タイ警察の報復的措置という面もあると見られている。
韓国人はビザなしでも長くいられるので、そのまま住み着き
レストランなど仕事をしてしまうケースが多いようだ。


不法労働は、タイ人の仕事を奪うものと、この国でもうるさい。
「タイから強制送還される韓国人は年間20人しかいないのに、
韓国から強制送還されるタイ人の数は年間8000人もいる」と
タイ警察の上層部の人は言っている。


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(写真は、バンコク・ポスト紙より)
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by ucci-h | 2014-05-17 20:05 | アジア的な生活 | Comments(2)
「タイは地震の少ない国」は神話か?
チェンラーイのマグニチュード6.3の
大きな地震が発生してから(5月5日夕方)
1週間が経った。

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(写真、図はバンコク・ポストより)


5月9日(金)朝には、M4.7の余震が
メースワイを揺らすなど、なお余震も続いているようだ。

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今回の地震により、、チェンラーイ、パーン、メーラオ、メースワイなど
7つの郡で54,000人が影響を受けたと言われる。
46の家屋が全壊し、6,142の家屋が部分倒壊したと伝えられる。
被害額は10億バーツ以上。
しかし、死傷者がなかったようなのは幸いだった。

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北タイには、5つのフォールト・ライン(活断層)が走っている。
今回は、チェンラーイから南に走る「パヤオ活断層」が動いたようだ。
チェンマイにも「メータ活断層」が走っているから、油断ならない。

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今回の北タイの大きな地震で、従来地震をあまり心配して
来なかったタイの研究者や管轄の鉱物資源省に対し、
地震の探求に目を向けさせた。


タイ全国では14の活断層が見つかっているが、
数年前には首都バンコクの北東100kmほどのナコン・ナヨック県に
「オンカラック活断層」が見つかっている。
バンコクの北のサラブリ、ロップブリへ30kmほど延びている。


チュラロンコーン大学の地質学者は、
「バンコクにマグニチュード5.9の地震が、今後起こる可能性は
10%ある」と言っている。


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タイはあまり地震のない国という神話にあぐらをかいていると
リスクがある。
タイの地震は、今回もそうだが、割りに地表に近いところで発生するので
破壊力も強いという。

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遅ればせながら、耐震構造の建物が増えることを期待したいが、
「泥棒を見ないと縄をなわない」のがタイかもしれない。
幸いチェンマイには広い緑地が多いが・・・。
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by ucci-h | 2014-05-13 18:08 | Comments(0)
タイも国民の祝日が多いが年に何日あるの?その特徴は?
5月は、日本もタイも国民の祝日が多い月である。
タイには、1年間で休(祝)日が何日あると思いますか?
ちなみに、日本は年間で、年末年始の4日間も入れて、
18日もあり、世界でも多い方です。月平均1.5日の割合。

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タイも日本同様に、休日が多い。
全国民の祝祭日は、年に17日ある。日本並みだ。
タイは暑い国で、タイ人はあまり勤勉に働くことを
必ずしも尊ばないから(平たく言えば、キーキアット、
悪い意味でなく怠け者だから・・)、多いのかなと思ってしまう。


日本のように、全国民に適用される国民の休日じゃないと
個人はなかなか休めないので・・・というわけでもなさそうだ。


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日本の休日が、年末年始4日間と、5月初めの新緑の季節の
ゴールデン・ウイーク4日間に集中しているのに対し、
暑い国のタイでは、4月の暑い盛りのタイ正月(ソンクラーン)3日間、
やはり暑いサマーホリデーの5月に4日間と、暑い2ヶ月間に7日間ある。

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それと、タイの休日に特徴的なことは、
①王室関係と②仏教関係の休日が多いことだ。


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立憲君主国タイには、王室関係の休日は6日と多い。


4月6日は、ラーマ1世が現チャクリー王朝を始めた記念日の休日。

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5月5日は、現国王ラーマ9世の即位日の休日。

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5月任意日(占いで決められるというが、今年は9日)は王室による田植え式の休日。
ただしこの日は、銀行は休まない。
代わりに(?)、7月1日が銀行のホリデーである。

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8月12日は現シリキット王妃の誕生日で、タイの母の日の休日。

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10月23日は、タイの中興の大王、チュラロンコーン(ラーマ5世)大王が亡くなった日の休日。

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そして12月5日が、現国王ラーマ9世の誕生日で、父の日の休日となっている。

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崇められるラーマ5世の休日が、生誕日でも戴冠日でもなく、崩御の日なのが珍しい。


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仏教関係の休日は年に4日あるが、タイの仏教の行事と季節性に
関係している。陰暦がベースだから、年によって日は変わる。
仏教関係の祝日は、お酒は販売されない。


陰暦3月の満月日(今年は2月14日)のマーカ・ブーチャ(万仏節)。
釈迦入滅の3ヶ月前、多くの出家僧が奇跡的に集まった日とされる。

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陰暦6月の満月日(今年は5月13日)のウィサカ・ブーチャ(仏誕節)。
大乗仏教で4月8日にあたる釈迦生誕日(潅仏会、かんぶつえ)の祝日はないが、
上座部仏教のタイでは、4月のタイ正月で仏像に水を掛けることと、
このウィサカ・プーチャの祝祭日で釈迦への思いを込めることになるのか。

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それにしても、仏誕節はなぜ陰暦6月なのか?
インド暦が中国暦になり、さらに月遅れで陰暦6月になったのだろうか?
まああまり史実に基づけるものでもないので、
切りのいい吉日が選ばれたのかもしれない。

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陰暦8月の満月日(今年は7月11日)はアサーラハ・ブーチャ(三宝節)。
釈迦が初めて教義を説いた日。三宝とは仏・法・僧の伝達となる。

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アサーラハ・ブーチャの翌日、月の欠け始める最初の日(今年は7月12日)が
カオ・パンサー(入安居)。
雨季入りで、釈迦の教えに従い外の草木を踏まないように、
僧が寺に入り修行を始める日だ。

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実際の雨季は5月頃から始まっているから、
雨季に入ってすでに2ヶ月ほど経っているが・・。
もっとも、パンサー(雨季)入り後でも、けっこう僧は托鉢に歩いている。


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そして、その3ヵ月後の陰暦11月の満月の日(今年は10月8日)が
オーク・パンサー(出安居)となり、僧が寺から出てくる日だが、
10月末の実際の雨季明け間近の頃である。

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カオ・パンサーは全国民休日だが、オーク・パンサーはそうではない。
学校だけ休日で、銀行などは休まない。
けっこう祝祭気分の日だが、なぜだろうか?


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タイには、日本のような、こどもの日休日、
成人の日休日、敬老の日休日はない。

ただし、全国的な休日ではないが、政府の指定した記念日としては、
こどもの日(1月第2土曜日)、教師の日(1月16日で、なぜかこどもの日に近い)、
若者の日(9月20日、ラーマ5世と8世の誕生日)などがある。

日本と違って、老年層が敬われるのは当たり前の国だからか、
敬老の日はない。

またメーデーにあたる5月1日も国民労働日の休日である。
日本では、休日ではない。

日本のような、海の日、みどりの日とか体育の日など
経緯を知らないと判らないような名の休日はない。


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また、ソンクラーンと並ぶタイの大きな祭りである
陰暦12月の満月の日(今年は11月6日)の
ローイ・クラトン(灯篭流し)は休日ではない。

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そう言えば、日本のお盆も休日ではないな・・・。
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by ucci-h | 2014-05-09 14:20 | アジア的な生活 | Comments(0)
タイ政権のコメ代金確保の苦闘続く(後半)

2月14日バレンタインデー。

年明け1月はじめから練られていたディールが明らかにされた。



BAAC(農業農協銀行)にコメ資金を注入すべく、

同じく国有の銀行「GSB」(政府貯蓄銀行)からBAACへの融資

200億バーツ(当初は50億バーツ)が発表された。

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民間銀行からは資金が出にくいので、政府関係の金融機関からの

融資を仰いだのである。財務相が保証する。

これにより、「週明けから農民は徐々に代金を受け取れよう」と

政府は言っていた。



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ところが、GSBの従業員組合は、「これは預金者の信用を損なう」と

ディールに反対し、キャンセルを求めた。

実際、週明け月曜日(2月17日)の一日だけで、300億バーツ

(900億円)もの預金が引き出された。

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政府支持派の100億バーツの預金が補ったが、

それでも200億バーツの純流出額となった。

一般預金者は不安になり、他の民間銀行に預け代えた

(民間銀行は思わぬ預金増となった)。



翌2月18日、GSBのウォラビット総裁は、責任を取って

辞任することとなる。

CSBの取締役会は、この日、200億バーツのBAACへの

クレジットラインのキャンセルを決めた。

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GSBからの預金流出は、1週間で1000億バーツ以上に及んだ。

この国有銀行間の融資の道も閉ざされていく。



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GSBが無理なら、他の国有企業の余裕資金を動かす途がある、

ということか、2月21日、BAACは、主に資金の流動性の高い

国有企業向けに、総額800億バーツの約束手形を、2月27日に

発行する(第1回分は200億バーツ)と発表した。

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これも2番煎じの感があるが、国営企業が政治的要請に

応えられるかだ。



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調達先の企業としては、タイ・イスラム銀行(IBT)、首都水道公社(MWA)、

タイ電源開発公社(EGAT),タイ電話公社(TOT)などの名が挙がったが、

IBTは、国営金融機関として流動性に問題ある銀行と言われている。

TOTは、携帯電話の競争で今期赤字の見込みだ。

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この案が出ると、MWAやTOTの組合員は黒い服を着て、

これに反対のデモンストレーションを示した。

MWAの経営陣もローン要請に応じない模様だ。

EGATやTOTも、「内部資金は、政治に巻き込まれることなく、

ビジネスに関係ある分野に使う」と拒否の構えだ。



2月27日に予定された第1回オークション(200億バーツ分)は

やはり需要が少なく、延期された。



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BAACは資金難にある農民を助けるため、

特別救済基金を設けた。

3月3日から6月30日までの4ヶ月間近く、余裕のある預金者から、

農民救済のための特別ファンドを設け、預金を募る。

金額は限られようが、こちらの方が現実に集まりやすいかもしれない。

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実際、3月5日までに10億バーツの金が集まり、

BAACは、農民への支払いを肩代わりしていく予定だ。



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財務省はまた、公務員の年金基金である「GPF」(政府年金基金)

向けに政府債を発行し、資金を得ようとのうわさも出ている。

年金基金は、年金加入者に属するお金だが、支払いまでの足が

長いため、どこの国でも政府に手をつけられやすい。


「この負担の重いコメ抵当スキームの今年度限りでの廃止を

まず発表するのが先」と識者達は言うが、

政府はここでやめる意思は見せていない。



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こう見てくると、コメ代金の支払いには、外からの融資ではなくて、

規制上の問題はあるかもしれないが、国の予算を当てる途が見えてくる。

2月25日、政府の「NRPC」(国家コメ政策委員会)は、

国の予算を200億バーツ、コメ代金の支払いに当てることを建議し、

閣議で承認された。



国の予算の中の予備費700億バーツの中から

200億バーツをコメ支払い代金に当てようというものだが、

閣議了承と言えども、暫定内閣のアイデアなので、

これには、「EC」(選挙委員会)の承認がいる。

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ECは、政府に対して支出の詳細な説明を求めている。

選挙が完結していないので、この策が追加選挙で与党に

有利に働かないか(憲法181条4項で禁じている)、

また、現暫定内閣の決定が、次期の政府の負担にならないか

(憲法181条3項で禁じられている)をクリアーする必要がある。



予算予備費700億バーツのうち、100億バーツはすでに

政府が首都の治安を保つべく警察派遣に使っているので、

残りは600億バーツだが、ここからの200億バーツを取れるだろうか。



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2014年3月初め現在、政府のいろいろな試みにもかかわらず、

なかなか農民への十分なコメ代金支払いが進まないでいる。

資金調達と合わせ、在庫米の販売を急ぐこと、

さらにはコメ抵当スキームの終了を宣言することが必要に見えるが、

政府はいったいどうするのだろうか。



(後半おわり)





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by ucci-h | 2014-03-06 01:23 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
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