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下落したタイの株式市場
バンコクの中心街エラワン廟で8月17日午後7時前に起こった
爆弾事件は、外国人を含め20人以上の死者を出したが、
翌18日には、低迷していた株式市場にもショック安をもたらした。

18日のSET指数は、2.6%下落、1400を割り、1372ポイントへと
下がった。
6月まで1500近辺をなんとか保っていたタイの株式市場も
7~8月にはいっこうに回復の気配の見えない経済に嫌気をし、
1400レベルまで下がってきていた。

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1400割れは2014年12月に一度あったが、株価の水準としては、
2014年3月ごろのレベルとなった。なお2014年1月の底値は
1208ポイントだった。

2015年2月の高値1616ポイントからの下げは、
半年強でマイナス15%となってきたが、本格的底入れの経済の芽は
まだ見えない感じだ。

中国の経済が底入れしたり、為替が安くなりタイの輸出が、
コモディティー価格のアップと合わせ伸びて行ったり、
国内のプロジェクト開発が目覚ましく伸び始めたりなどが
期待されるが、まだ少し時間がかかりそうに見える。

なお、為替バーツは、年初来、タイ株式の外国人の15億ドル売り越しに
見られるように、対ドルで7.7%下落、今や1ドル=35.6バーツとなっている。
対バーツで下げ続けた円も底入れたようだ。
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by ucci-h | 2015-08-21 12:09 | タイの株式市場と企業 | Comments(2)
バーツ高是正へ、タイ中央銀行利下げに続き、さらなる手を打つ
4月29日(水)の意外性のある政策金利引き下げに続き、
3連休前の30日(木)には、タイ中央銀行は、
追加の外資政策を発動、バーツ高の是正への姿勢を強めた。

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国内銀行での外貨預金枠を拡大、
いっそう、バーツでなく、外貨でもてるようにした。
さらに、国内投資家の海外への直接投資への緩和を行なった。


@@@@@


バーツは、昨日の下げからさらに0.3%対ドルで下落、
1ドル=32.965バーツと、33バーツ近くまで下落した。
1ドル=33バーツになれば、年初のバーツ安水準、
この半年のバーツの安値となる。


外国人投資家は、利下げのあった昨29日には、
予想通り、タイの債券を105億バーツ、
株式を29億バーツ売り越している。
100億バーツを超える債券の売り越しは、
2013年8月以来だそうだ。


@@@@@


4月はじめのバーツ高からバーツ安へ、
1ヶ月で2.6%のバーツ下落だ。


これに連れて、円もバーツに対し上昇。
ことにドルに対しても堅調になっているので、
1万円=2,770バーツと、昨年末~年初の水準へ戻ってきた。


早く、1万円が2,900~3,000バーツに
戻ってもらいたいものである。
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by ucci-h | 2015-04-30 21:37 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(2)
予想外の政策金利の連続引き下げで、さすがのバーツも下がったが・・・
2015年4月29日(水)、予想外に、
タイの政策金利が、前月に続いて
引き下げられた。


これで2.0%⇒1.75%⇒1.5%と
ひと月半のうちに、2度連続の引き下げとなった。

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予想外と言うのは、エコノミスト20人のうち18人が
今月のタイ中央銀行の政策委員会では
金利は現状維持と見ていたからだ。


@@@@@


しかし、金融政策としては、時宜にかなった引き下げだろう。
タイの経済は低迷しているし、輸出はこのままでは
3年連続のゼロ成長だ。
折りしも、インフレ率は低下してきている。


この政策金利の引き下げにもかかわらず、
ここ2週間ほど下げていたタイの株価は止まらず、
SET指数で1522ポイントへさらに下げ(-0.6%)、
再び1500割れを伺いそうな状況だ。
あらためて景況の悪さが認識された形だ。


株価よりも大きな影響は、当然為替に対してである。
3月のときは、対ドルで32.9バーツほどにまで一時バーツは下がったが、
その後4月はじめには32.2バーツと再びバーツは強くなっていた。
少々の金利低下では、バーツへの思惑がとどまらなかった。


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そして、今回の利下げである。
バーツは、32.8ドル辺へまで下がった。
しかし、これでバーツへの思惑が消え去るかは不明だ。
再びバーツが頭をもたげてこないとは言い切れない。
投機筋は、少々の金利低下ではへこたれないことが多い。



今後のタイの債券に対する外国人投資の動向が注目される。
為替動向とタイ債券に対する外国人投資動向は、
ニワトリとたまごの関係だが、どちらかが崩れると
相互作用を及ぼしそうだが・・。


 「タイ・バーツの強さのミステリーを解く 2015-4-9」
  http://uccih.exblog.jp/21696741/



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折りしも、米国の第1四半期GDPが前期比0.2%(年率)と
低い伸びにとどまり、円は対ドルで118円台に上げて来ている。
バーツ高円安に苦しめられたタイ在住者には、
少し息の抜ける円の対バーツでの戻りが見られよう。


3月上旬1万円=2,685バーツまで行ったバーツ高だが、
ここにきて2,750バーツほどまで円が戻ってきた。
当面の戻りのめどは2,800バーツあたりだろうが・・。
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by ucci-h | 2015-04-30 01:40 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
タイ・バーツの強さのミステリーを解く
タイの通貨バーツの強さが続いている。
チェンマイの街の両替屋に1万円を持って行っても、
2700バーツほどにしかならない。
3300~3500バーツを手に出来た日々が懐かしい。


もちろん、円安が大きいわけだが、世界の通貨の中でも、
昨年来、タイ・バーツの強さが際立っている。

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主要通貨ドルに対しても、年初1ドル=33バーツを超えていたのに、
この4月はじめにはバーツが、1ドル=32バーツ近くへ強まっている。
年初来、強いドルに対しても、3%上がっている。


@@@@@


ここに来て円レートは、ドルに対して、年初の120円台から
わずかにしか上がっていない。円が1ドル120円割れとなったとき、
少しは円からバーツへの両替レートが改善しているかと思うと、
ドルの対バーツ下落が大きいため、円は上がれないでいる・・・。


これ以上、対バーツの円安が続くと、タイで暮らしていけなくなりそうだ。
もっとも、円だけではない。
あの悲惨なロシア・ルーブルの下落率は、この1月末までの4ヶ月間で
対バーツで72%にも及んだ(今は少し戻り、ここまでの6ヶ月間で
マイナス44%)。
あれほどタイの観光地に溢れていたロシア人観光客がめっきり減ったようだ。


中国の人民元の対バーツ・レートはどうだろう?
人民元の対バーツ下落率は、ここ5ヶ月で2.4%ほどにとどまっており、
タイ各地は、中国の植民地になったかのように中国人観光客で溢れている。


韓国のウォンも3月半ばまでの4ヶ月間、対バーツで6.8%ほど下がっていたが、
その後少し戻し、累計過去5ヶ月間で3.7%ほどしか下がっていないので、
日本人に比べて、影響は少ない。
ウォンの対ドル下落率は過去5年間で8.3%と緩やかなものだ。


@@@@@


バーツの強さは、隣国マレーシアの通貨リンギットに対しても顕著である。
3月下旬までの半年間で、なんと14%もバーツが上がっている。
以前は、バーツからリンギットに換えるのに、1リンギット=10バーツと
きりがよかったが、昨年10月以降の半年間で、バーツが14%も強まった。
1リンギットは8.8バーツと下がっている。
マレーシアの方が、円の両替率はいい感じとなる。


原油価格の下落で、原油自給国マレーシアと、輸入国タイの通貨価値が
対照的に動いたのか。
インドネシアのルピアに対しても、バーツは過去半年で、8.9%ほど
上がっている。


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このタイ・バーツの強さは、しかしミステリーである。
タイのファンダメンタルズは決してよくはない。
政治は、クーデター後の軍事政権だ(前政権よりベター?)。
経済の伸びは停滞している。金利を下げている状況だ。


輸出は2年連続ゼロ成長。
どこに通貨高の要因があるのだろうか?


考えられるのは、中進国特有の外資の流入である。
もっとも株式市場は低迷しており、外人買いが入ってきているわけではない。
年初来、外国人投資家は100億バーツのタイ株の売り越しである。


@@@@@


債券投資はどうか?
昨年5月軍事政権ができ、いちおう政治的混乱が解消されたことから、
外国人のタイ債券(85%が国債、15%が中央銀行債)投資が増加し、
外国人の債券保有高は昨年9月末、7000億バーツを超えてきた
(タイ国債全体の17%保有)。


もっとも、この3月に政策金利が25ベーシス・ポイント切り下げられた
ことから、外資は流出、今年になってからは、233億バーツの純流出になっている。
軍事政権成立後4ヶ月間の純流入額の3分の一が流出した勘定だ。
しかし、為替市場でのバーツ安へのインパクトはなお限られている。



直接投資はどうか?
タイへの直接投資は、日本からのものを中心に着実に行なわれている。
ここ数年は、年間120億ドル、月平均ネット10億ドル(320億バーツ)ペースだ。
2015年1月は、金融・製造業中心に29億ドルに膨れたが、月々は大きく振れる。
為替を動かす大きなトレンドの変化はないはずだ。


@@@@@


ファンダメンタルズはあまり関係ないと言ったが、
タイの経常収支の改善は注目される。
2012-13年から赤字傾向できたタイの経常収支は
2014年10月以降、黒字を積み上げてきている。


内需の低迷と輸入原油価格の低迷で輸入額が減り、
貿易黒字が増えてきたことに加え、
サービス収支の受取超への変化が全体の経常収支黒字を
増やしている。中国人中心に旅行客が増えている。


@@@@@


タイへの債券投資の純増と、経常収支の改善が
バーツを強くしているとすると、今後どうなるのだろうか?


経常収支の黒字も、原油安効果があるので貿易黒字は続くのだろうが、
バーツ高による輸出の逆風が続くとどうなるかわからない。


ポイントは、内外の金利差の動向だろう。
タイの政策金利はこの3月1.75%に引き下げられたが、
景気の低迷が続くと、さらに25ベーシス・ポイントの引き下げもやってくる。


一方、米国の金融緩和は最終局面。
0.25%という低率のフェデラルファンド・レートはすでに6年になる。
年内に米国の金利の引き上げが出てくるかもしれない。
そのとき、タイに向かっていた投機的な短期資金はどう動くのだろうか?
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by ucci-h | 2015-04-09 12:10 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(4)
ドルに対するバーツ高がはげてしまったが・・・
2013年の年初来、4月下旬まで上がったタイ・バーツが、
それ以後の1ヵ月半で急速に下がってきた。

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4月19日(金)に1ドル=28.6バーツ(バーツ危機以来
16年ぶりの高値)と、昨年クリスマス時の
1ドル=30.6バーツから4ヶ月ほどで7%も上げたが、
この6月5日には1ドル=30.5バーツ。
今年始めの値上がり分を吐き出してしまった。

4月20日頃のバーツ高のピーク時には1万円が
2900バーツを割っていた(安値2870バーツ)円も、ここにきて
バーツに対するドル高にさらに乗っかった形だから、
6月5日現在、1万円=3000バーツを超え、
3080バーツまで、戻っている。
こちらに居る日本人は一息入れているところだ。

円はバーツに対して、昨年12月始めの1万円=3720バーツから
4ヵ月半で23%下げ、1ヵ月半で7%上がっていることになる。
円は下落幅に対し、半分近く戻したことになる。

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タイ・バーツと言う比較的小さな為替市場に投機資金が
入ってくると、バーツは目に見えて値上がりする。
前回記したように、タイの金融当局もそれなりの投機防止策を
出したが、これと合わせて、投機筋の手仕舞いが為替市場でも
レートを反転させたように見える。

ちなみに、タイ金融当局のバーツ投機防止策は、
①国債の最低保有期間の設定
②債券投資による利得に対する課税
③為替投機に対し強制的なヘッジングの適用などだった。

5月29日には、政策金利も0.25%ポイントと小幅だが、
タイ景気が思ったほど伸びていないことから、2.5%へ下げられた。

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タイ・バーツに対する投資ないし投機は、
8割がた債券市場を通して行なわれる。
外国人のタイ債券の保有高は、5月末で8400億バーツ(280億ドル)。
年末には、1兆バーツ近くに達しようと見られる。

5月のタイの債券市場における外国人投資家の行動は、
前月まで19ヶ月(ちょうどおととしの洪水の頃から)続いた
“買い越し”から、はじめて329億バーツ(10億ドル)の
売り越しになったと言う。

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これからの先行き(またバーツが高くなるのか、
円安が再び進行するのか)は、もちろん神様しか知らないが、
ドルの源であるアメリカの景気回復の持続性、また
連銀の金融緩和政策の続行具合によるところが大きそうだ。

米国経済の回復が思わしくなく、回復に長引くようだと、
金融緩和が続き、再びバーツに投機の波が来ないかと
タイの金融関係者は恐れている。
逆に、米国の景気回復がしっかりしているなら、米国の金利、
米ドルも強まり、再度のバーツ投機は避けられるかもしれない。

円についても、日本の強い金融・財政政策の発動にもかかわらず、
日本経済のプラス成長がなかなか出てこないと、なお円安が伸びよう。
さらに、そういう状況下で、米国経済が強まりドル高になれば、
なお円安と期待する向きもあるが、さてどうなるだろうか。
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by ucci-h | 2013-06-06 19:34 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
バーツ高の中で政府の圧力と闘うタイ中央銀行のゆくえは?
2013年に入ってからのバーツ高は、
他の東南アジアの通貨に比べても、大きいものがある。

米ドルに対しては、昨年末1ドル=30.7バーツだったのが、
2013年の4月下旬には28.6バーツまで、バーツが7%も上がった。

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バーツ高に対しては、タイ貢献党政府からは、
「輸出がやられる。景気が悪くなる。金利を下げて外貨流入を防げ」と、
タイ中央銀行に大きな圧力がかかってきた。

タイへの外資流入は、たしかに7割が債券投資を通じてのものだから、
金利を下げて魅力を低めろというのは、しろうとには分かりやすい言い方だが、
外国においても、金利を下げて外資流入を弱められた例はほとんどない。

為替差益狙いの投機家に対して少しばかり金利を下げても大方効果はない。
投機資金は、株式や不動産にいっそう向かうだけだ。
さらに金利引き下げを行なえば、今の株式値上がりに見られるバブル傾向を
いっそう助長するだけだ。

@@@@@

タイ中央銀行は、政府の圧力に対して妥協せず、
ここまで金利据え置きでやってきている。
政府の‘なんでも景気’に対して、どこまでがんばれるかだが、
応援団もいることだから、安易に妥協しないで欲しい。

中央銀行は、バーツ高に対して、2つの策をこのほど導入した。
ひとつは、外資による債券投資の利得に対して徴税すること。
もうひとつは、為替買いに対して強制的にヘッジをさせること。
いずれも短期での外資による債券・為替利得を弱らせるためである。

4月下旬1ドル=28.6バーツをつけたバーツ高も、5月中旬
ここのところ1ドル=29.7バーツほどへ、ドルが戻っている。

ドルに対する円安は1ドル=102円と100円を超えて進んでいるが、
バーツの対ドル値上がり一段落のおかげで、
1万円は、1万円=2900バーツどころでこらえてくれている。
もっとも、さらに対ドルで円安が進むようだと、どうなるのだろうか?
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by ucci-h | 2013-05-17 20:35 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
2ヶ月で急落した円の今後の行方
円高基調から円安に移るのではないかと書いたのが
2012年11月9日だったが、それから2ヶ月、
円安の動きは予想以上に大きい。

 「円ドル為替の長期トレンドは変わり目に来たのか? 2012-11-9」
  http://uccih.exblog.jp/17137174/

当時1ドル79.5円(銀行間仲値)だったのが、
2ヵ月後の今は88.3円。2ヶ月で11.1%もの急騰ぶりだ。

タイ・バーツとドルの関係はここまであまり変わらないので、
円は、バーツに対しても、2.59円から2.90円に
11.8%急落している。
タイに居て円の価値が下がるのはつらいが、
日本の経済や株のためにいいならしかたないだろう。

為替と言うのは、複数国の経済、物価、国際収支などが
相対的に絡むので、為替の予想は神様しか出来ない。

ただ、人間の作り出す物事の動き、流れは、
行き過ぎがあり、修正があり、トレンドがあるから、
現在地は相対的にどのあたりなのか見当をつけることは
できる。

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(チャートは、ヤフー・ファイナンスより)

前回、円ドルの1年間の大きな流れである52週移動平均線を
ベースに見たが、現在位置を確かめるのにやはりこれが
参考になる。

現在、円は急落した結果、円ドル52週移動平均値80.1円に対して、
+10.3%と、10%に達する乖離率になっている。
過去の経験則からすると、10数%乖離すると、平均線近くへの戻しがある。

と言うことは、少ししてその後2~3ヶ月、83円前後への戻りがあっても
不思議ではないことになるが、さてどうだろうか。
そしてその後円安トレンドが続くとするなら、戻したあたりで
ドルやバーツを手当てしておいたほうがいいかも知れない。

バーツで言うと、TTMで2.725円くらいか。
市内の両替で、1万円が3600バーツほどになれば良しとしよう
(現在は、3400バーツほどにしかならない)。

さて、当たるも八卦当たらぬも八卦。
責任は取りませんよ。
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by ucci-h | 2013-01-09 10:35 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(6)
金利低下、景気鈍化、貿易赤字のタイのバーツがなぜ上がっているの?
タイの通貨バーツの為替レートが、ドルや円に対し、2012年8月以降
じわじわと高くなってきている。
バーツは、対ドルで7ヶ月ぶりの高値になってきている。

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(チャートはいずれもExchange-Rates.orgより)

タイ・バーツは、米ドルに対して、6月末には1ドル=31.9バーツと
1ドル=32バーツ近くまで下がっていたのに、10月7日には30.5バーツ
(いずれも銀行間レート)と5%以上高くなっている。

日本円に対しても、7月22日には、1円=0.407バーツまで
バーツが安くなっていたが、10月18日には1円=0.386バーツと、
同じく5%以上高くなっている。

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タイのような新興国の景気の伸びの鈍化が伝えられ、
政策金利(翌日物レポ・レート)は、2011年8月の3.5%から、
2011年11月には3.25%に、2012年1月には3.0%へ、
そして、この10月には、さらに2.75%へ引き下げられ、
国内金利は低下傾向にあるにもかかわらずだ。

輸出の伸びも、同様に鈍化し、経常収支も
悪化しているにもかかわらずだ。
タイの今年の輸出の伸び率は、洪水のあった昨年に比べても、
当初見通しの15%増を大きく下回り、せいぜい5%程度に
とどまりそうだ。

1~8月の累計で見ると、輸出額は1,520億ドルと、前年同期比
1.3%のマイナスとなっている。
輸入額の方が1,650億ドルと多いから、累計130億ドルの貿易赤字で
8月までやってきている。

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金利は下がり、景気の伸びも鈍く、経常収支も思わしくないのに、
なぜ、ここにきてのバーツ高なのだろうか?

それは、外資が今、タイの債券を買い越しているからである。
日本でも、欧州のソブリン債から新興国の債券へ流れが移っているようだが。
受け皿となるタイの債券市場の規模は拡大している。

 「供給・需要とも拡大するタイの債券市場 2012-5-11」
  http://uccih.exblog.jp/15849669/

また、タイの株式市場も上がっている。
今年9ヶ月のタイ株式市場のSET指数の値上がり率26.1%は、
世界の主要市場の中で、モーニング・スターによると、
トルコに次ぐ世界第2位だそうである。
10月になると、バブルとの警告さえ新聞に載るようになってきた。

ちなみに、北タイのチェンマイは、不動産ブームである。
これは、昨年の首都バンコクの洪水を契機にしてはいるが、
やや異常な開発ブームである。
タイ国内の銀行の民間向けローンは、8月も前年比+16%の高い伸びと
なっている。

欧州、米国、日本といった先進国の債券利回りが“ウルトラ低金利”と
呼ばれるほど異常低金利となった昨今、タイなどの国債の利回り
が魅力的に見えてくる。

10年国債をとってみても、日本の0.77%、米国の1.63%に比べ、
タイの3.49%は魅力的である。
株式に行くには臆病な資金が、債券市場に来ている。

タイの政策金利は下がったと言っても、昨今の世界不況から
見ると、なお来年にかけまだ下がりそうと見られ、債券買いの歯止めには
ならない。

タイの債券を買って、比較的高い利回りと若干の値上がり益を得る。
ついでに、バーツも上がるから、為替益も得られる。
さて、こんなうまい話がどこまで続くのだろうか?
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by ucci-h | 2012-10-23 16:43 | タイの株式市場と企業 | Comments(2)
タイ副首相のバーツを安く誘導する為替政策の成否
経済に疎い政治家が、思いつきの政策提言を
行なうことは、日本始め各国で見られることだが、
タイも例外ではない。

タイ貢献党政権の経済政策の発信元になっている
キティラット副首相兼財務相が、3月末になって、
「バーツを現在の1ドル=30バーツから、32~34バーツに
(10%ほど)切り下げ、また金利も下げて、輸出業者や
中小企業を助け、経済を伸ばすべきだ」と政策提言したが、
これは、予想通り、中央銀行や経済界からはねつけられたようだ。

経済と言う生き物は単純に、Aを行なうとBが生じるわけではなく、
予想もしないCやDやFが出てくるものだ。

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中央銀行のプラサーン総裁がきちっと反駁している。
「為替は、経済のファンダメンタルを反映しているもので、
これを操作しようとすれば、投機を招くだけで、市場介入すれば
コストがかかるだけだ。1ドル=33バーツに人為的に持っていっても、
投資家は、1ドル=30バーツが自然の価格だと思えば、そこにまた
戻るだけだ」と言っている。その通りだろう。

さらに、「原油価格が上がっていて、賃金も引き上げられ、国内景気が回復している
このときに、バーツを安くしたり、金利を下げたりするのは、インフレを
招くだけで何のプラスにもならない。
97年のアジア危機のとき、固定為替にしがみついていて
通貨危機を招いたことを知らないのか。今のタイの実質金利は
アジアの中でも低い方だ」と、取り合わない。
タイの中央銀行は健全である。

タイが為替で考えることは、むしろ外資の投機でバーツが上がること
ではないか?それとも、賃金アップや労働力不足でバーツへの
魅力はすでに薄れていると政治家は見ているのだろうか?まさか。

4月からの最低賃金の40%アップや、学卒初任給50%アップ、
コメ引取価格60%アップで、タイ経済はどうなっていくのだろうか?
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by ucci-h | 2012-04-02 00:11 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(0)
来年のバーツを見る眼
タイの洪水、欧米の金融危機、いろいろな問題が
発生するが、ここ1年のタイ・バーツのレートは
強くはなっていないが、比較的安定している
(円高の持続で、対円では10月まで弱含みだったが)。

来年のタイ・バーツの見通しが、11月17日のバンコク・ポスト紙
に載っていたが、「割りとどちらにも振れそう」というものだった。
相場予想と言うものは、たいてい外れるものだが・・。

直近について見れば、洪水の被害に対する保険金の流入が
見込まれ(これはバーツ高要因)、同時に、洪水被害の機械の
輸入のために、ドルが必要になる(ドル高要因)ので、
どちらに振れるかだと中央銀行は見ているようだ。

来年に向けては、洪水の回復に向け、どの程度外資が入ってくるかだ。
同時に、欧州債務危機による外資流入も要注意だと見る。
また、アメリカの一段の金融緩和も気にしている。
全般に、来年前半は、バーツ堅調要因が強いようだ。

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(exchange-rates.orgより)

と言っても、以前に比べ、バーツのヘッジ売りをするところも増えたそうで、
バーツ高と言ってもそうすすまないだろうとタイの銀行は見ている。
予想はいつでも、当たるも八卦、当たらぬも八卦である。

バーツもさりながら、円高基調は、来年も続くのだろうか。
単独市場介入などしても効果はなく、日銀が大幅な金融緩和策を
取るか、スイスのような強攻策を入れない限り、流れは変わらなそうだ。

金融緩和によるデフレ脱却、インフレ招致は、日本政府の巨大赤字の
最大解消策だが、日銀はそうもできないのだろう。
財務省もインフレ→金利上昇による当面の国債利金の支払い増が
いやなのだろうが、ぬるま湯にいつまで浸かっていれるのだろう?
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by ucci-h | 2011-11-19 14:14 | タイの政治・経済・金融・為替 | Comments(2)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
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この屋台群、南側の海鮮屋..
by muga at 17:30
ハンドン・ビッグCのルー..
by ucci-h at 17:20
方角的には、東へとなりま..
by ucci-h at 17:10
以前はBig-Cハンドン..
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こんばんは、駅から南へ7..
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by 黒川知樹 at 13:49
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