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首都ハノイとハロン湾の旅(その6/最終回)
首都ハノイとハロン湾の旅(その6)
ーー中国、フランス、アメリカと戦ってーー


4日目の朝は、ハロン湾ホンガイの街から
快適なバンで3時間ほどで、ハノイの街へ帰れた。

大劇場前で降り、昼の腹ごしらえ。
ちょうど横の公園際のカフェ風の店
「ダイハイ」がおいしそう。


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食べているのを見ると、フォーのほかに
鍋物がある。
この牛肉の入った鍋物を頼んだ。
熱くて量が多いが、うまい。

鍋の名は聞きそこなったが、
台湾の火鍋や、タイのタイスキに比べても
スープの味の良さで劣らない。昼から食べ過ぎた。


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午後、3つの博物館を巡ることにした。

①大劇場裏の「歴史博物館」
②その隣の「革命博物館」
そして、タクシーに乗って「ホアロー収容所」だ。
いずれも、戦争に絡んでいるのがベトナムの歴史だ。


歴史博物館は、面白かった。
ことに13世紀の蒙古襲来など、この国が
近代の西欧からの侵攻だけでなく、古くから
常に中国からの侵攻、支配にさらされてきた
歴史が感じられた。


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なにせ、10世紀に独立王朝ができるまで、1000年の
長きにわたって、中国の支配下にあった国だ。


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13世紀の蒙古来襲では、ビルマのパガン王朝は攻め込まれ
衰亡につながったのに対し、ベトナムの場合は、
時の陳朝は、これを撃退している。


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しかし、その後は王朝が移り行く中で、
南北に長いベトナムの統一は難しかったようだ。
最後は、19世紀初めからの阮(グエン)朝(首都フエ)だが、
日本の終戦まで150年近く続いた。

しかしこれも、ペリーの日本来航の5年後(1858年)に、
フランス・スペイン連合艦隊のサイゴン攻略により、
その後80年間に及ぶフランスの植民地とされてしまった。


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革命博物館は、元税務署だった建物の部屋ごとに展示されて
いるが、ドキュメント中心で、あまり面白くなかった。


フランスが政治犯などの収容に使い、また
ベトナム戦争では、アメリカ軍パイロットを収容したという
ホアロー収容所。


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フランス語で「メゾン・セントラル」(中央の家)と書かれている。
またアメリカ軍からは、「ハノイ・ヒルトン」と呼ばれたとか。


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ギロチンで、宗主国フランスが反乱分子を処刑した
首の写真とか展示されているが、薄暗い監獄だ。
もっとも戦争の残酷さについては、ホーチミン市の
戦争証跡博物館の方が、ベトナム戦争のひどさをより訴える。


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ベトナムを回ると、いたるところ戦争の跡が表れる。
しかし、この国は、中国、フランス、アメリカという大国に
攻め込まれるも、結局は退けてきた。
大した国である。

しかし、残念なのは、そのせいもあり
近代の発展が遅れてしまったことだ。
儒教や社会主義の影響はどうだったのだろうか。
しかし、人口も若い。今後が楽しみな国である。


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最後に、ベトナムの文字について一言。
今回もハノイの古い寺社など回って思ったこと。
漢字文化圏のベトナムだが、現在のアルファベット表記
(クオック・グーと呼ぶそうだが)はずいぶん得だと思った。
一応読めるのだ
(ついでに、通りの名と番地が順番に店に明記されているのもいい)。


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ベトナム語の7割が漢字語と言われる。
お土産に買った「忍」の短冊。ベトナム語でNianである。
ベトナムでも、13世紀の陳朝で「チュノム」と呼ばれる、
漢字の偏や旁から作ったベトナム文字が発明されていた
(13世紀にできたタイ文字、15世紀にできたハングルに比べられる)。


しかし、17世紀にフランスの宣教師によって考案された
アルファベットを用いたクオック・グー(国語?)
が利便で効率的なことから普及、戦後正式に採用された。


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夕方は、ハノイのイタリアンをおいしく食べた。
翌朝には、バンコク経由チェンマイ行きの便に乗った。


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(終わり)
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by ucci-h | 2017-08-20 21:11 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
首都ハノイとハロン湾の旅(その5)
首都ハノイとハロン湾の旅(その5)
ーーハロン湾の地元の街はとても良かったーー


ハノイの東方170kmにあるハロン湾は、
“海の桂林”と呼ばれるが、湾内に多くの石灰岩の岩山が
島のように連なっている。


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通常は、クルーズ船で観光するのだが、
最低4時間はかかるし、海中の石灰岩の海上からの
景色なら、タイのクラビなどで堪能してきている。


そういうわけで、クルーズ船に乗らないで、
山に登って、上からハロン湾と屹立する石灰岩の島々を
俯瞰することにした。


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泊まるホテルのある東方のホンガイの街は、
市場もあり地元民の街。
西方の観光ホテルの多いバイチャイの街とは好対照だ。


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地図を見ると、海のすぐそばに、“電報山”のような
急峻な山がある。ここから、ハロン湾を俯瞰できると聞いた。
雨模様の夕方、ホテルから歩いてこの山に登った。


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入口が、お店の横の細道を入っていくのでわかりにくい。
聞いて、入っていった。
最初は階段が続き、最後は石山をよじ登っていく。
30~40分はかかったろうか?
蒸し暑いので、シャツはびっしょり。


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山の上からのハロン湾の眺めは素晴らしい。
自分が仙人にでもなったような気分だ。
汗びっしょりになって登った甲斐があった。


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夕食は、地元の街だからあまりすてきなレストランは
ないと聞いた。
それでも、バイチャイと双立する街だ。
親切そうなドアマンのお兄ちゃんに、どこかシーフードを
うまく食べさせる店はないか聞いた。


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即座に「フォン・ドゥエン」という答えが返ってきた。
タクシーでワンメーターの距離。街の真ん中。
2階建ての大きな建物だ。一階にはいけすもある。


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2階へ通されたが、ウエイトレス達は笑うばかりで
英語が通じない。グーグル辞書で、エビだのイカだのを探す。
そこへ、親切なお姉さんがやってきてくれた。
私と向かい合って席へ座り、注文をメモしてくれる。


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なにか、昔シンガポールのホテルで部屋でチェックインして
くれたようなVIP扱いのようでうれしい。

結局、かにスープ、エビのフライ、そしてイカの
和え物を頼んだが、みんなボリュームもあり
うまかった。かにスープは絶品。
いかの柔らかさは、さすがに港町だ。


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わずか、一晩の滞在だったが、ここハロン湾の
ホンガイの街を気に入った。
ホテル「City Bay Palace」も新しくきれいで気持ちがよかった。


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あすは、午前中にハノイに戻り、博物館めぐりをし、
最後の晩、ベトナム料理やイタリアンを食べてみよう。

(その6に続く)
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by ucci-h | 2017-08-19 21:25 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
首都ハノイとハロン湾の旅(その4)
首都ハノイとハロン湾の旅(その4)
ーー同じ10ドルのハロン湾への足も雲泥の差ーー


ハノイからハロン湾行きのミニバス。
結果から言うと、これがひどい運ちゃん、つまり
運送会社だった。


西洋人、中国人、韓国人など、ホテルを回って
拾うのはいいが、定員以上に詰め込んだようだ。
街を出るまで、1時間近くかかるだけでなく、
自分の隣の補助席まで使って客を乗せた。
幸い隣に座ったのは若い西洋人の女性だからよかったが・・。


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途中、ガソリンスタンドに寄り、給油。
隣の女性が「トイレに行かせて」と運ちゃんに頼むが、「ノー」の
一言。たぶん、途中の休憩所(お土産屋)でとまるだろうから、
すぐだと思ったが、ノーの一言はないだろう。
「車の中でさせちゃうよ」と言ってやりたかったが・・。


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そのあと、自分からも「次、早めにトイレへ停まって」と
言ってやったが、休憩所でもひと悶着。
下ろした場所とバスが待っている場所が違うことは
往々にあるが、もちろん、この北島三郎似の運ちゃん
「20分」というだけで、どこで待ってるとも言わない。


土産屋で用を済ませ、待ち合わせ時間にバスを
裏側で見つけたが、運ちゃん汗を流し怒ったような顔で
バスの窓ガラスをたたいたりしている。
どうやら、バスの中にキーを忘れたらしい。まったく!
結局、予定よりさらに2~30分遅れて、なんとか出発。

もちろん乗員数の確認などやらない。
なんとか無事着ければ、良しとしよう。


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なんとか無事に、ハノイの東170kmのハロン湾へ
つごう4時間かけて、クルーズ船の出るトゥアンチャオ島の
船着き場まで到着した。

たいていの客はクルージング込みのツアー客である。
ホテルを別に取ってある自分は、
たまたま同じホテルへ行くカナダ人カップルと
タクシーの相乗りで、
東部ホンガイのホテルまで行った。

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交通の様子を長々書いたのは、
ハロン湾への足は、ローカルバスか、ツアーバスか
選択が難しいからだ。公共バスはターミナルまで行き、時間が
不安なので、結局ホテルの紹介によるツアーバスを足にした。


帰りの足はどうしよう?
ツアー客の帰りのバスに同乗するので、
ホテルでは、翌日の帰りは、午後の便しかないという。

昼にはハノイへ戻りたいので、帰りのバスは予約しないで行った。
午後しかハノイへ戻るバスがないないってことはないだろう。
どこかに午前便があるはずだ。

結局これが正解。
帰りにホテルで呼んでくれたバン(11人乗り)は、近代的で豪華、快適。
同じ10ドルで雲泥の差。


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翌朝の出発時間9時は、30分ほど遅れたが、
3時間ほどで、ハノイの中心部へ戻れた。
途中、市内から80km地点から60kmほどは、片側3車線の
ハイウエイができており、4時間でなく、3時間で帰れた。

街の中心部の大劇場の前で降りた。
この日の午後は、ツアーで回れなかった博物館めぐりをするために。


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ハロン湾での観光と食事については次回に。

(その5に続く)
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by ucci-h | 2017-08-16 12:06 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(2)
首都ハノイとハロン湾の旅(その3)
首都ハノイとハロン湾の旅(その3)
ーーベトナム経済と為替はどうなってる?--


ハロン湾の旅を記す前に、この6年での
ベトナム経済の変化を少しばかり。


ベトナムは、高インフレ、財政赤字の多さ、
銀行の不良貸し付けや国営企業の非効率性の問題など、
高い成長ポテンシャルを持ちながらも、経済問題を抱えていたが、
それでも、ここ5~6年、6%に達する経済成長を示してきている。


5~6年前400~500ポイントほどで低迷していた株価も、
2016-17年と上昇。800ポイント近くへ上がってきている。
過去2007年の高値は、1170ポイントだった。
時価総額450億ドル(5兆円)ほどの小さな市場だが。


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(出所:SBI証券)

経済は成長しているが、通貨ドンの下落もあり、ドル表示の
一人当たりGDPは、2137ドル(2016年)と、
世界135位にとどまっている(タイの半分以下)。


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ベトナムの通貨はドンだが、日本円1円がいま205ドンほど。
つまり、1万ドン札の価値は、50円ほどでしかない。
1000ドン札は5円だ。
ゼロを二つとって、半分にして円換算するが、
補助通貨のコインがなく、お札ばかりなのはかえって気持ちがいい。


6年前は、たしか円高だったので、1円が265ドンもして、
ベトナムがめちゃ安かった。今の200ドンほどが計算しやすい。

もっとも、通貨ドンは、米ドルに対しては下がり続けている。
5~6年前の1ドル=21000ドンが今はさらに、22700ドンほど。
10年前の16000ドンに比べれば、3割も下がっている。
ドン安もあって、ベトナムの経常収支はここ5~6年黒字化している。


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(出所:XE通貨)

チェンマイはアジアの街の中でも、比較的物価の安い方だ。
ベトナムも、今回旅してみて、もちろん外国人観光客用価格はあるが、
総じて、チェンマイに負けないほど、物価は安い。
また、ビールだけでなく、ワインやチーズ、牛肉などが、
フランス文化を受け継いで、タイと違って安く多くあることが、
なんともうれしい。


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3日目の朝、予定のピックアップ時間より30分ほど遅れて
ハロン湾行きのミニバスがホテルの近くへやってきた。
10分や15分遅れなら慣れているが、30分遅れとなると
置いてきぼりにされたかと心配になるが、帰りのバンも
30分は予定より遅かった。

ベトナムでは30分遅れは当たり前と腹をくくっておいたほうが良い。

こうして、10ドル払って、ハロン湾行きのミニバスに乗ったのだが・・・。

(その4に続く)
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by ucci-h | 2017-08-15 22:47 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
首都ハノイとハロン湾の旅(その2)
首都ハノイとハロン湾の旅(その2)
--ベトナムへの中国、フランスからの影響は?--


ハノイの一日市内ツアー。
この暑い時期、チェンマイならシーズンオフなのに
と思ったが、けっこう観光客が多い。
夏休みの時期だからだろうか?


バスは朝方、街の北西3kmほどのホーチミン廟へ行く。
奥にホーチミンが住んでいた家もつながっている。
驚いたのは、入るまでの長い行列。
幸い木陰の下の行列なので助かったが、扇子が売られていた。

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30分ほどは並んだろうか?中に入ってもホーチミンの
ミイラが置かれている廟まで列が続く。
10時半には閉まってしまうので、列も長いのだろう。

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奥には、大統領官邸と、ホーチミンが最後まで住んでいたという家。
豪華な官邸と質素な住居の対比が面白い。
でも、いずれも黄色い壁を基調にした建物。
フランス文化の影響の強い黄色い建物。
今は、ベトナムの建物の基調の色になっている。

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池のほとりには、仏像の様な小さい「仏の木々」が可愛い。
菩提樹ならぬ菩薩樹とでも呼ぼうか?

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ベトナムはインドシナ諸国の中でも異色の大乗仏教の国だ。
中国からの影響が強い。なにせ10世紀まで1000年も
中国の支配下にあったのだから。


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ベトナムの人口9300万人の1割を占めるといわれる
少数民族の生活を示す民俗学博物館に寄った。

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その後、市内で昼食。
タスマニアから来た人、パリから来た人と一緒。
ハノイ・ビールと国産のダラット(Dalat)ワインを飲んだ。

ベトナムはビールもうまいが、ワインがあるのがいい。
中部高原の避暑地ダラット産のワインは歴史は浅いが、うまい。
街中のスーパーで、89000ドン(440円ほど)で買える。
安くうまいワインが少ないタイからくると、なんともうらやましい。

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このハノイ一日ツアー、昼食後は、ホアンキエム湖に突き出ている
「玉山祠」(デンゴクソン)。それと「文廟」(バンミュー)と呼ばれる
11世紀にできたベトナム初の大学跡(15~17世紀の科挙試験合格者の
石碑が並ぶ)を訪ねた。


玉山祠は、神々を祭る祠。
ここの11重の塔は、陽の数字である奇数が好まれるとはいえ、珍しかった。
日本には、3重、5重の塔のほかにも、13重の塔(奈良桜井の談山神社)があるそうだが。
もっとも、この11重の塔、ネットの観光案内を見ても見当たらない。
あれっ?

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歴史的に中国の影響の強いベトナム(越南)だが、
文廟は孔子廟であり、孔子像、孟子像などがある。
建立された11世紀の当時、仏教、道教と並んで儒教の影響もあったようだ。
でも、今のベトナムからは、韓国などのような儒教の影響は感じられるだろうか?

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あとは、ホアンキエム湖畔の散策と水上人形劇の観劇で
終わったが、35ドル、昼食と人形劇が入っていたので、
そう高くはない。ガイドのケイさんの英語が聞き取りやすかった。

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明日はハノイの東方170kmのハロン湾に向かう。
アシだけ必要なのだが、さて無事に行けるかなあ?

(その3に続く)
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by ucci-h | 2017-08-08 09:08 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(2)
首都ハノイとハロン湾の旅(その1)
首都ハノイとハロン湾の旅(その1)
--ハノイは確かチェンマイより北だから?--


6年ぶりにベトナムへ行ってきた。
前回は、南に位置するホーチミン(旧サイゴン)市。
今回は、北にある首都ハノイ。

旅は、予想通りより、予想外のことがあるから面白い。


ハノイ(紅河の内にあるので、漢字で「河内」)は、
北緯21.1度で、我が街チェンマイの18.8度より
北方なので、この雨期の時期、チェンマイより少しは涼しいかなと
思ったが、これは勘違い。
とても湿気が多く、暑かった。
ハノイの雨期、6~8月は一番蒸し暑い時期なのだ。

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ついでに言うと、ベトナムとタイに時差はなく、
いずれも日本より2時間遅れ。東のハノイの方が心持夕暮れが早い。
ところが同じインドネシア半島の中ほどにあり、
ベトナムよりは西方のはずのマレーシアとシンガポールは、
タイ、ベトナムなどより1時間早い。感覚が狂う。
一緒でいいと思うのだが、こればかりはどうしようもない。

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ハノイは、ホーチミンと対照的な街だ。
ホーチミンは、道路がバイクの海だが、
中心部は、かつて「東洋のパリ」と呼ばれたように、
しゃれた街並みである。


これに対し、ハノイは、首都らしく、
空港からの道路は整備されているが、
街中、旧市街に入ると、ごちゃごちゃしている。


ハノイの北にあるノイバイ空港から、街までは40km弱。
夜に着いたので、空港からタクシーかバスか迷ったが、
ちょうどベトナム・エアウエイズのバンが10万ドン
(ゼロを二つ取って半分にすると円なので、500円)で
行くというので、これに乗った。


街へ近づくと、2015年1月日本のODAでできた
紅河を渡る全長3700mのニャッタン斜張橋が美しくライトアップされている。
これを渡るとじきにハノイの市街だ。

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ハノイは、旧市街の中のホテルに泊まった。
部屋は広くはないが、街の中心のホアンキエム湖など
歩いて行けるから便利だ。
レストランや物販店、マッサージ屋も多い。
夜に着いたので、ベトナム名物のフォー(汁麺)を
ハノイ・ビールを飲みながら食べた。

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明日は、ハノイの街を市内一日ツアーバスで見て、
あさってはハロン湾へ行く予定だ。
計画はいいのだが、望み通りうまくいくかどうか?


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翌朝。

ピックアップのバイクが7時50分に来るという。
日本人らしく時間通りに、ホテルのロビーに降りた。
なかなか迎えは来なかった。
少し不安になったが、30分ほど遅れて迎えが来た。
30分遅れがほぼ標準だということが、その後の経験でわかる。
ツアーバス(ミニバス)は、すでに暑いハノイの街を走り出した。


(その2へ続く)
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by ucci-h | 2017-08-07 23:13 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(3)
ベトナムの課題(後編):経済状態の改善で改革は先送りされる!?
経済環境の自律的変化が、ベトナムの悪かった経済数字を
2~3年前に比べて好ましいものにしているが、
逆に、この環境好転がベトナム共産党政権の
自立的経済改革を、また後回しにしてもいる。
ベトナムの経済改革はいっこうになされないまま流されている。

成長するアジアにあって、インドと並んでその潜在力を
発揮できないで来ているベトナム。
何が課題で、何が改革されないのか?

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@@@@@

ベトナムは、戦後の数次の戦争の疲弊から立ち直るため、
1986年よりドイモイ(刷新)政策を導入して、経済の開放路線を敷いた。
中国の経済開放に遅れること8年でしかなかった。

90年代には8%前後の高成長を見せたが、2008年以降
5~6%程度へ低下、ことに20%のインフレ退治の2012年は、
5.0%と13年ぶりの低い経済成長となった。
若い層を中心に9千万人の人口を持つのに、伸び切れないでいる。

ベトナムがここ5~6年その経済潜在力を十分発揮できないで
来ているのは、共産主義体制のもとで積もったちりが多いからだろう。
中国の社会主義市場経済と同じ体制だが、成長率でひけを取って来た
のはなぜだろうか?

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@@@@@

中国がともかく経済優先でやってきたのに対し、
トロイカ体制をとり、政治面での安定を求めたベトナムの方が
経済政策もその後ギクシャクしたように見える。
中国とベトナムの経済運営の比較の研究はいくらかあるが、筆者は
まだ読み切れていない。
両国の経済運営体制の違いから、成長に差がついてしまったようだ。

社会主義体制がベトナムの経済発展を抑えてきたと言うより、
権力者、社会の上層部の癒着体制(これは社会主義ではない
発展途上国にも見られる、ここまでのビルマのように)と、
下部現場での放任が経済成長を阻害してきたように見える。

社会主義のドグマ自体が経済発展にマイナスというのではなく、
社会主義体制下での国営企業の闊歩、けじめの薄い融資体制、
また権力者同士の癒着、汚職腐敗の横行といったことが、
経済の足を引っ張り、インフレを助長し、不良融資の増大を
もたらしたと見える。

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@@@@@

とはいえ、今年の4月に見たようにベトナムの経済状況は
良くなってきている。ことに、2011年8月に23.0%をつけた
インフレ率が低下してきたことが大きい。2013年6月には6.7%まで
下がってきている。

 「数字で見るベトナム経済の昨日今日 2013-4-5」
  http://uccih.exblog.jp/18482602/

金利の引き上げが効いた感じだが、かつて盛んだった
不動産投資も後退し、不動産価格も沈静化してきた。

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@@@@@

2011~12年当時見られたベトナムの多くの経済問題のうち、
最大の問題は、銀行の国営企業などへの過剰融資と、
そこから発生した不良資産の拡大だった。
2012年10月には、前年7月に再選されたグエン・タン・ズン首相が
以前の経済失政を認めている。

不良資産の解消には、銀行の合併、不良資産の政府投資会社による
引き受けなどいろいろアイデアは出ていたが、インフレと金利の
ピークアウトで圧力が薄れ沙汰止みになっている。
また、国策企業の相次ぐ失敗についても人の入れ替え程度で、
抜本的なメスは入れられていない。

国営企業は、GDPの4割を生み出すと言われるが、
政府、官僚などの子弟らの大きな受け皿であるから、問題が多くても
なかなか減らない。時々、汚職が摘発されるのも、政敵への牽制球で
あると同時に、浄化しているとの姿勢の顕示だろう。

2012年4月にも、共産党政治局員の娘(24歳)が、国有建設会社の
社長に任命され、ピンクの服とハイヒール姿で工事現場を歩いている姿が
インターネットに載り、物議をかもした(彼女は6月に辞任したが)。

グエン・タン・ズン首相の娘は、べト・キャピタル証券を経営しているし、
二人の息子のひとりは建設副大臣だ。
またほとんどつぶれかかった国策造船会社ビナシンには、会長の
娘・息子含め3人の家族がトップ・ポジションを占めていたと言われる。

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@@@@@

中国の国有企業の生産比率は7割から3割ほどに減ったと言われるが、
ベトナムの国有企業の数が大きく減ったという話は聞かない。

そもそも、経済運営に失敗した首相が、経済状況が最悪の中で、
政治バランスを保つべく2011年7月に再選されたように、改革の意思は
薄いように見える。
もっとも最近の2013年6月の議会における信任投票で、
グエン・タン・ズン首相の信任票は3分の2であり、3分の一が不信任票で
あった。

経済状態がよくなったので、痛みの伴う改革は先送りされる。
このままだと、ベトナムの経済体制への信任がなかなか
起こらないと見るのは筆者だけだろうか。
潜在力があるだけに、ぜひ改革を進めて欲しいものである。
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by ucci-h | 2013-07-06 20:45 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(7)
40年前の亡霊か、ベトナムからの「ボート・ピープル」が再び!?
「ボート・ピープル」---ベトナム戦争でサイゴン陥落の
1975年から10年ほど、ベトナムから漁船などに乗って、
海外に逃げる南ベトナム関係者や華人たちの数は、
100万人近くに及んだという。
香港やオーストラリアに舟で亡命した。

それから40年。
ボート・ピープルの話は、すでに過去の歴史の話かと思っていたら、
2012年から2013年にかけて、ベトナムからのボート・ピープルが
また増えだしたという。

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もちろん、40年前の戦争の後の規模には比ぶべくもないが、
ここ数年強まっているベトナムの一党独裁による抑圧、言論統制を
嫌って、国を捨てる人が増えていると報道されている。
もちろん政治的な理由だけではなく、ここ数年のベトナム経済の
低迷による生活苦も背景にあるのだろう。

2013年に入っても、460人がオーストラリアにたどり着いた。
過去5年の累計数を上回るという。
豪州領クリスマス島は、ベトナム本土から2300kmも
離れているが、漁船による命がけの航海のようだ。

ベトナム政府は、逃げるものは追わず、また迎えもしないという。
ベトナム戦争の後は、意図的に華人を追い出したともうわさされたが。

ただ、政治的理由にせよ、宗教的理由にせよ、経済的理由にせよ、
どういう背景か知らないが、
国を脱出する国民が増えるということは、共産党政権にとって
好ましいニュースとはならない。本当にそうなのか?
日本からの投資にも水をさされる。

ベトナムは9千万人の人口も若く、将来の経済発展が期待される。
しかし、ほぼ一党独裁による、経済運営の拙さや、国営企業の失策、
さらに政治的抑圧が強まるようだと、発展への助走路がなお長くなる。

2年前ホーチミン市を訪れたときのガイド君の言葉、
「この国では、なお好きなことが言えないんですよ」と言って
いたのが耳に残っている。

21世紀のボート・ピープル騒ぎも一時的な出来事で終わって欲しい。
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by ucci-h | 2013-05-12 17:27 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
ベトナムの抱える課題(前編): 交通網はいつ整備されるのだろうか? 
前回見たように、ベトナムの経済は、立ち直ってきた。
 「数字で見るベトナム経済の昨日・今日 2013-4-5」
  http://uccih.exblog.jp/18482602/

2桁インフレが6~7%へ下がって来、
金利も同様に下がり、なお引き下げの余地がありそうだ。
下げ続けた為替ドンも落ち着いてきたし、
為替安の効果もあり、貿易収支もバランス化してきた。

今後は、①経済成長が高まるかどうか、
またその中で、②財政赤字の膨張を抑えられるかどうか、
そして、依然改善されていない③銀行の不良債権にメスが入れられるか、
また、④非効率な国営企業の整理が行なえるかといった
構造問題の行方が注目される。

ベトナム経済の抱える課題の特集、
第1回は,交通インフラの未整備についてである。


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ホーチミン市(サイゴン)へ行くと、そのオートバイの洪水に
びっくりし、また道路網が未整備なのに驚かされる。
道路は狭く、舗装されていないところも多い。

ベトナムの建設省によれば、
ベトナムの都市人口は、2,800万人。
全人口9,000万人の31%と、3分の一近くを占める。
そしてGDPの7割を生み出している。

ベトナム全土のクルマの保有台数は、3,700万台もあるが、
自動車は200万台ほど。バイクが3,500万台と圧倒的数を示す。
これからの経済発展で、バイクから自動車へのシフトが
進めば、都市の交通渋滞はいっそう激しくなると危惧される。

ホーチミンやハノイといった都市の人口密度はとても高い。
人口密度は、平方kmあたり25,000人から35,000人だというから、
シンガポールや香港の6,500人/平方kmを上回る混雑振りである
(もっとも、シンガポールは国だから公共施設に多く割いているし、
香港は山岳部が多い。住居地域だけ見れば、ベトナムの都市を
上回るだろうが)。

世界の都市で、人口密度の高い都市は、平方kmあたり1万人を超える。
インドのムンバイは、27,000人/平方kmにも達するそうだ。
ちなみに東京23区は、14,000人/平方km。

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ベトナムの2大都市に話を戻すと、
バイクも含めた車の数は、年12~15%増の勢いで
近年増えている。
都市の道路面積は7-8%しかなく、
交通需要の40%しか満たしていないといわれる。
国際的な標準では、都市面積の20-25%が道路に使われることが
求められる。

ベトナムの都市の道路不足は、行政の計画力の不足から
多くきている。
都市の社会経済発展計画を作るのに、9-10年かかり、
3-4年で様相を変えていく都市の顔に追いつかない。

それでも、都市の道路の混雑を緩和するため、
ベトナムはバス、地下鉄、モノレール、市街電車などの
公共交通機関の整備を目指している。

ホーチミン市では、7つの地下鉄路線、3つの市街電車路線が
計画されている。
2020年までに全長で160kmになる計画だ。
最初の20kmの地下鉄路線計画は、2012年8月にスタートしたが、
建設資材費が高騰したため、はやくも4年先に延ばされ、
2018年開業の予定となっている。
ODAからの開発援助資金も10億ドルから20億ドルに倍増している。
地下鉄計画は、2007年に承認されたが、
2003~6年時のコストをベースに作られたため、
時代に合わなくなった。

ハノイでは、2030年までに8つの市街電車路線が計画されている。
全長284km。うち5路線がすでに承認された。
8つの衛星都市とハノイ市内を結ぶことになる。
早ければ、2015~16年に開業できるというが、さてどうだろうか?

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ベトナムは、2011-2020年の10年間にGDPの3.5~4.5%を
輸送インフラに投じる計画を持っている(ビジョン2030)。
2012年時点で見れば、国のGDPは1,380億ドルだから、
48~62億ドルと、年50億ドル前後の資金を投じる計画だ。
ベトナム財務省は、10年間で800億ドルの資金が必要と
このほど推計したが、専門家は実際はもっとかかると見ている。

ベトナムの交通網の整備には時間がかかりそうだ。
直近の対策としては、都市では衛星通信を使い、混雑を
いくらかでも緩和する対策を採るというがどのくらい効果が
あるだろうか?

ホーチミン市を2年前に訪れてびっくりしたのは、
あの大都会に高速道路が見られなかったことだ。
一部作られ始めていたが・・。
JICAの協力でホーチミン市からゾーザイ地区へ向かう
最初の55kmの高速道路の竣工式が12年12月にあり、
早ければ年内には一部利用できるようである。

ベトナムの名物、「バイクの洪水」が無くなる日は
いつごろくるのだろうか?
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by ucci-h | 2013-05-02 00:52 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
数字で見るベトナム経済の昨日と今日
成長するアジアの中で、その社会主義政権の
経済運営の拙さから、経済成長も貿易も為替も
物価安定も財政安定も取り残されてしまった
かつての‘アジアの虎’ベトナム。

株価は底を打ったようだし、さすがの2桁のインフレも
沈静してきたようだ。
ベトナム経済のなお抱える問題を見ながら、
ベトナム経済の反騰へのきっかけを探ってみよう。
 「3年ぶりに金利が下がり、株も上がってきたベトナム 2012-3-22」
  http://uccih.exblog.jp/15609742/

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数字で見るベトナム経済のきのう、きょうはどうなっているだろうか。

{インフレ率}

最大の問題であるベトナムのインフレ率は、2011年平均18.7%と
近年では2008年の23.1%に次ぐ高い物価高を示した。
2011年8月のピーク時には、前年比+23.0%をつけた。
2012年には8.1%へと沈静。直近の2013年3月は、6.6%と
落ち着いている。

もっとも、80年代から90年代初めまで2桁の高いインフレを記録した
この国の物価状況が、構造的に変わったとはまだ見えない。

{政策金利}

ベトナムの政策金利は、中銀が銀行に貸し出すリファイナンス金利と、
中銀が財務省証券を銀行から買い、ファイナンスする際の‘公定歩合’で見られる。

高進するインフレを抑えるべく、中銀は、2011年を中心にリファイナンス金利を15%、
公定歩合を13%まで引き上げたが、インフレの沈静化傾向を見て、2012年3月、
3年ぶりに政策金利の引き下げに踏み切り、1年間で、2013年直近3月末には、
それぞれ8%、6%まで下がってきた。

高インフレ時には、政策金利がこれに追いつかなかったが、
今はインフレ率の低下で、2013年なお金利低下の余地があると見られる。
世銀は、ベトナムの急速な政策金利の引き下げに対し、早計であると言っているが、
なお銀行の不良債権問題をかかえる国としては、これを緩和してやるチャンスと
捉えているのかもしれない。

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{為替ドン}

高いインフレ率と成長鈍化により、成長地域アジアの中で、
ベトナムはインドと並んで、為替が売られる国だった。
いや、積極的にドン安で貿易収支の建て直しを図ったといえよう。
2011年2月のベトナムの正月「テト」明けには、8.5%の対ドル
切り下げを行ない、‘参考レート’を1ドル=20693ドンと、1ドル2万ドン台に乗せてきた。
 「為替切り下げに頼るベトナム 2011-2-20」
  http://uccih.exblog.jp/12940756/

その後、インフレの沈静により、ドンは1ドル=20900ドン前後で、
ここ半年ほど落ち着いている。
また円安により、1円で265ドンほどしていたのが、
半年で220ドンになってしまった。それでもなおベトナムの諸物価は安いが。

{経常収支}

貿易赤字を中心に、2007年から2010年までの4年間、
年43億ドル~108億ドルと拡大した経常収支赤字は、
2011~2012年と、ようやくバランス化してきた。
為替安の効果も大きく、
貿易収支も、2012年1月以降、バランス化してきている。

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{経済成長率}

2012年の実質GDP成長率は5.0%と
1999年(4.8%)以来13年ぶりの低成長だった。
国内の不良債権の縮小のため、成長は抑えられた。
2013年は、5.5%と見込まれる(世銀)。

{財政赤字}

経常収支はバランス化してきたが、財政赤字は、
なお積極的な(あまり効率的に見えない)財政投資により、
なお拡大している。
2012年の財政赤字の対GDP比率は4.6%。
2009年の7.2%よりはましだが、2012年の赤字134兆ドンは
史上最高額になってきている。

この先、財政赤字がなお膨らむようだと、
いかにしてこれをファイナンスするかが問題となってきそうだ。

{ベトナム株式}

2012年初めまで下がったベトナム株は、
2012年前半で、年初の底値336ポイント(ホーチミン株式指数)から
年央には490ポイントまで4ヶ月間で+46%の急騰を見せた。
その後11月末の376ポイントまで、半年間かけて調整した。

そしてその後、再び急騰、2013年4月始めには514ポイント(+37%)と
2012年5月の高値を抜いてきている。
時価総額800兆ドン(約380億ドル)ほどの小さなマーケットだ。
今後も値動きは激しいだろう。
2007年3月の高値は、1170ポイントだった。

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2012年8月末には、主要銀行「アジア・コマーシャル銀行」(ACB)の
創業者と総裁が、不正行為で逮捕されたが、
塀の内外をきわどく歩くと言われるベトナムの金融界のこと、
金融構造改革、銀行再編はなかなか進まないだろう。

今後、インフレの再燃、財政赤字の拡大、
銀行の不動産業への不良貸付になお注意しながら、
そのなお高い成長ポテンシャルに投資すべきだろう。
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by ucci-h | 2013-04-05 13:59 | ベトナム・フィリピン・ネシア | Comments(0)
  

北タイのチェンマイをベースにメコン、アセアンの経済、見所、食べ物を日本と比較して紹介します。ただし投資をアドバイスするものではありません。コメント記入は題字をクリック下さい。
by バンディ
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